- 会議で同僚の目が気になってしまい、口から英語が出てこない。
- 外国人と会話していても「あれ、この文法で合っているのかな?」と気になり話せない。
- 後になって、英語を話せなかった自分にイライラする。
緊張して英語を話せなかったり、話せない自分にイライラしてしまうことはありませんか?
これは、以前の私です。会議で英語を話そうと思っても、緊張してしまい言いたいことが言えず悔しい想いを何度も味わいました......。
これらは「メンタルブロック」と呼ばれる、「心の足かせ」が原因でした。しかし、メンタルブロックの原因を知り、4つの解消法を実践した結果、今では英語を話すときに緊張しなくなりました。その結果、英語が話せなくてイライラすることもなくなりました。
タップできる目次
英語を話せなくてイライラするのはメンタルブロックが原因
日本人は英語を話すのが苦手と言われますが、メンタルブロックが原因となっているケースが多くあります。
なぜなら、日本人は失敗を恐れる完璧主義の傾向や、人の目を気にして「恥」を感じる傾向が強いからです。
完璧主義だと英語を話せなくなる
学校教育にも原因があります。
学生時代を振り返ると、英語を話す流暢さよりも、英単語や文法を間違えないことが重視されていたと思います。
たとえば、「来週まで待つよ」というとき”We will wait by next week.”と言っても意味は通じるでしょう。
実際には上の英文の文法は間違っています。(正しくは”We will wait until next week”)。
しかし、文法を間違ってはいけないと思い、話す前に「あれ、untilだったかな、byだったかな」と悩んでいるうちに口に出せなくなってしまいます。
私のメンタルブロック|恥ずかしい体験
実際、以前は私もそうでした。
TEOICの点数が比較的高かったので、あるとき英語で行う会議に呼ばれました。同僚は私が会議をリードすることを期待していました。
しかし、いざ会議が始まるとほとんど英語を話せなかったのです。なぜなら、英語を話すことにメンタルブロックがあったから。
まず、同僚の目が気になりました。「こいつはTOEICの点数が高くても、英語の発音も文法もめちゃくちゃだ」と思われるのではないかという不安を感じました。
また、相手のアメリカ人の反応も気になります。相手から「この人は何を話しているのかわからないと思われるのでは」と感じ、何も話さないうちから恥ずかしさを感じていました。
このようなことを気にすると、緊張してしまい英語を話せなくなってしまいます。
さらに、相手が言っていることが聞き取れなくても、聞き返すことができませんでしたした。なぜなら、「こんなことも理解できないのか」と相手や同僚に思われるのではないかと恐れたからです。
その結果、思ったことも口にできず、聞きたいこともきけず、会議でほとんど話ができず非常に悔しい思いをしました。
英語力が足りないだけでなく、自分のメンタルブロックが英語を話すのを邪魔をしていたのでした。
英語を話せなくてイライラ|6のメンタルブロック
英語を話せなくてイライラする原因はメンタルブロックにあります。ここでは代表的な6つのメンタルブロックを紹介します。
発音や文法を間違ってはいけないと感じる(完璧主義)
完璧主義に陥り、発音や文法を間違ってはいけないと感じると英語が話せなくなります。
なぜなら、口にする前に「この話し方で合っているのか」と気になってしまうからです。失敗するのを恐れるあまり、話すことができなくなってしまうわけです。
学校教育は減点方式で、英単語や文法を間違えると点数が引かれます。
間違ってはいけないとの思い込みを持つようになります。この思い込みを引きずるとミスを過剰に恐れるようになり、話せなくなってしまうのです。
実際、私も完璧主義に陥っていました。
ある会議に参加したとき、「この課題について議論したいです」と言おうとしました。
とっさに、”discuss”の使い方がわからなくなり、以下2つの文章で迷ってしまいました。
“We would like to discuss about the issue."
“We would like to discuss the issue."
正しくは、後者(aboutを入れない)ですが、実際にはどちらでも通じます。
しかし、間違ってはいけないとの思い込みがあったため、言葉にできないまま話題が移ってしまい、結局必要な議論ができませんでした。
コミュニケーションに失敗してはいけないと感じる
毎回、完璧に通じる英語を話さなくてはいけない、コミュニケーションミスがあってはいけないと感じていると、英語を話せなくなります。
なぜなら、完璧なコミュニケーションなどありえないからです。
いくら表現に気を遣おうと、よい発音で話そうとコミュニケーションに失敗することはあります。
たとえば、日本語でも「相手に誤解されてはいけない」と感じていたら、コミュニケーションをとるのが怖くなるでしょう。
英語でも同じです。
失敗を恐れると英語を話せなくなる
あるとき、パートナー企業の重役と英語で話す機会がありました。
このときの私は「大事な相手だから、コミュニケーションミスがあってはならない」と強く感じていました。重要な相手だか失敗は許されないと思っていたのですね。
しかしその結果、ぎこちない話し方となってしまい、低いパフォーマンスしか出せませんでした。自分が言いたいことを伝えられず、相手からの質問にも満足に答えられない状態でした。今、振り返っても恥ずかしいですね......。
このように、コミュニケーションに失敗してはいけないと感じていると英語を話せなくなってしまいます。
同僚に下手な英語を見られたら恥ずかしいと感じる
同僚に下手な英語を話すのを見られると恥ずかしいと感じ人もいます。
このように他人の視線が気になると英語を話せなくなります。
なぜなら何かを話そうとしても、「こいつは英語が下手だな」と思われるのではないかと考えてしまい、自然に振舞えなくなるからです。
たとえば、野球のバッティング練習のとき。
チームメイトから「バッティングフォームが変だと思われているのではないか」と感じていたら、よいバッティングはできません。恥の感覚があまりに強いと、バットを振ることすらマトモにできなくなってしまいます。
英語も同様です。
実際、私も会議に参加しても、同僚の視線が気になり英語を話すのに気恥ずかしさを感じていました。
「TOEICの点数は高くても、たいしたことないな」と思われるのではないか。
このような恥ずかしさを感じれば感じるほど、英語が口から出てこなくなっていたのを覚えています。
英語らしい発音は笑われると感じビクビクする
先ほどとは反対のケースです。
ある程度発音のトレーニングを積んでいる人の場合。
英語らしい発音をすると、笑われるのではないかと思い話せなくなることがあります。
なぜなら、学生時代に英語らしい発音をすると笑われた経験があるからです。
たとえば、学生時代に”Apple”の発音が妙にうまい生徒がいたとします。「アップル」ではなく、「アポー」と発音する感じですね。
学生時代を思い出すとイメージできると思いますが、英語の授業できれいな発音で英語を話す人は、クラスの笑いものになってしまいます。
その結果、英語らしい発音をすると笑われるとの感覚が身体に染み付いてしまうのです。
実際、私の知人に大人になってから発音を矯正して英語の発音が上手になった人がいます。
しかし、発音を矯正したあとでもミーティングの場になるとスムーズに話せないと言っていました。
なぜなら、妙に英語らしい発音で話すと同僚から笑われるのではないか、と感じるからだそうです。学生時代の記憶がよみがえるのでしょう。
せっかく発音が上手でも、このようなメンタルブロックがあると実力を発揮できなくなってしまうわけです。
相手から変な英語だと思われるのではと感じて思うように話せない
外国人を目の前にすると、緊張してしまい話せなくなる人がいます。
「相手に自分の英語が理解されなかったらどうしよう」「相手から変な英語だと思われるのではないか」と感じてしまうからです。
このように緊張してしまうと、英語を話せなくなります。
たとえば日本語でプレゼンテーションをするとき。
「相手に内容が理解されなかったらどうしよう」「相手から変なプレゼンだと思われるのではないか」と思っていると、自然体で話せなくなります。
疑念や不安が声や態度に表れ、いかにも自信がなさそうに見えるでしょう。
そして、実際に相手に伝わりづらくなるのです。
実際、私も街中で外国人に話しかけられたとき、「相手に理解されなかったらどうしよう」と思い、うまく話ができないまま会話が成立しなかった経験があります。
「どうせ自分は英語が苦手」と自信がない
英語のレベルが高い人の中にも、自信がない人はいます。
実際にはジェスチャーを交えながらコミュニケーションをとれば、意外と相手に話は通じます。
しかし、あまりに自信がない人はそもそも話そうとしないので、コミュニケーションできるようになりません。
学生時代に英語の成績がよくなかった、過去に外国人と話をして通じなかった、同僚から英語の話し方について笑われた、など過去の記憶のせいで自信をなくしているケースが多いです。
学校の試験やスポーツでも、実際には高いスキルを持っているのに自信がないという人がいます。
試験やスポーツの場合は自信がなくても、試験や練習に取り組みます。すると、スキルがある人は相応の結果を出すため自信がなくてもそれほど問題ありません。
しかし、英語の場合は違います。
なぜなら、自信がない人はそもそもコミュニケーションをとろうとしないからです。
そのため、英語が苦手と自信がない人は、英語が話せるようになるのに時間がかかってしまいます。
ここまで、英語が話せなくなるメンタルブロックを説明してきました。
次にメンタルブロックへの対処法を解説していきます。
英語を話せないイライラを解決!メンタルブロックへの対処法
メンタルブロックが邪魔していることに気づく
まずはメンタルブロックが邪魔していて、英語が話せなくなっているのに気づくことです。私を含め多くの場合、メンタルブロックがあることに気づいていません。
なので、「英語を話せないのは、ひょっとしてメンタルブロックの影響ではないか?」と自分に問いかけるわけです。具体的にどのようなメンタルブロックがあるか把握できるとよいでしょう。
なぜなら、原因がわかれば対処もできるからです。
たとえば、発音や文法を完璧にしなければいけないと感じている場合。
自分が完璧主義に陥っていることに気づき、このメンタルブロックのせいで英語が話せなくなっていることを自覚すれば対処できます。
具体的には「完璧でなくてもよい」と考え、間違えてもよいので積極的に話してみるのです。最初は不安になったり怖いと感じたりしますが、何度か繰り返すうちに完璧主義が薄らいでいきます。
「自分がどう見られるか」ではなく目的にフォーカスする
同僚の目が気になり恥ずかしさを感じたり、相手の外国人の反応が気になったりしているときは、意識が「自分」に向いています。
「自分」は他人からどのように見られるか、ばかりを気にしているからです。自分は傷つきたくない、恥をかきたくないと感じているのです。
英語を話す目的を思い返してみましょう。
「英語をうまく話すこと」や「英語がうまい姿を他人から認めてもらうこと」は真の目的ではないはずです。
英語はあくまでコミュニケーションのツールです。
真の目的は、言語が異なる相手とコミュニケーションをとることです。仕事の場合は、相手とビジネスを進めることですし、海外旅行で現地の人とやり取りをすることです。
この目的に立ち返ると、上述したメンタルブロックは些末(さまつ)なものに思えるでしょう。
目的に立ち返り、視点を広げることで囚われていたメンタルブロックから解放されます。
英語に頼らずコミュニケーションしてみる
英語に頼りすぎず、ジェスチャーなどを交えながらコミュニケーションする方がうまくいくことがあります。
なぜなら、人はコミュニケーションの際にジェスチャーや声のトーンから93%の情報を受け取っているからです。
つまり、外国人とのコミュニケーションのうち英語力は、たった7%しか影響していないわけです。
たとえば、次のようなやり方で英語に頼らずコミュニケーションをとることもできます。
- 身振り手振りを交えて感情表現する
- 白板や紙に伝えたい内容を図や数字を用いて書く
旅行中に行先がわからなくなったとき、地図を取り出し、指をさしながら会話をするでしょう。ビジネスの場面でも同じことです。
実際、私も会議中に複雑な内容を英語で説明しようとして、相手に伝わらなかいときがあります。こんな場合は、ホワイトボードに表と数字を書いたり、ジェスチャーを交えて説明したりして、言いたいことを伝えるようにしています。
そして、ここが大事なことなんですが、英語に頼らずジェスチャー、図、数字を用いてコミュニケーションをとる経験を積むことで、完璧主義や自信のなさが改善されていきます。
小さな失敗を繰り返してみる
外国人とのコミュニケーションで、小さな失敗を繰り返してみるのもメンタルブロック解消に有用です。
なぜなら、多少コミュニケーションに失敗してもよいとの感覚が身につくからです。
たとえば、街中で外国人から道を聞かれたとき。
英語に自信がないと、その場を離れたくなってしまいますが、こういうときこそチャンスです。
うまく伝わらなくてもよいのです。ジェスチャーを交えて話をしていると1割くらいは通じることがあります。
このような経験を繰り返すうちに、英語がうまく話せなくても何とかなると気づきます。
海外旅行中の小さな失敗談
実際、私は海外旅行をした際に何度も小さな失敗を繰り返しました。
あるとき、ホテルの朝ごはんにスクランブルエッグを注文しました。
私は「ソーセージなどのサイドディッシュはいらない。スクランブルエッグの具は入れてほしい」と英語で伝えました。
10分ほど後、運ばれてきた料理を見て唖然としました。
私の目の前には、ソーセージやマッシュポテトなど大量のサイドディッシュと、具のないスクランブルエッグが並べられたからです。
最初は驚きましたが、こんなこともあるのかと自分で自分を笑ってしまいました。
大きな問題が起きない場面で小さな失敗を繰り返すことにより、自然とメンタルブロックが外れていきます。
反対に、いきなり大きな失敗の可能性があるビジネスの重要な打ち合わせや交渉に臨むと、失敗したときのリスクが大きすぎます。
そのため小さな失敗を繰り返して、メンタルブロックを外してから、重要な場面で英語を使えるようになるとよいでしょう。
まとめ|メンタルと同時に英会話スキルも伸ばそう
この記事では英語が話せない原因になるメンタルブロックと、対処法を解説しました。
メンタルブロックを外すことで、自分が持っている英語スキルを最大限に発揮できるようになります。
- メンタルブロックが邪魔していることに気づく
- 自分がどうみられるか、ではなく目的にフォーカスする
- 英語に頼らずコミュニケーションしてみる
- 小さな失敗を繰り返してみる
しかし、メンタルブロックを解消するだけでは英語を話せるようになりません。
もともとのスキルが足りなければ、いくらメンタルブロックを外しても英語を話せないからです。
自分のメンタルブロックを解消するのと同時に、英語のスキルを伸ばすことをおすすめします。
英語力を上げるには、科学的な学習法を採用することをオススメします。短期間で大きな成果が得られるからです。
短期間に英会話スキルを伸ばすには、英語コーチングがおすすめ
とはいえ、次のように感じる人もいるかもしれません。
- 何から学習して良いかわからない......
- 独学英語を話せるようになる気がしない......
- 英会話スクールやオンライン英会話を受けても、英語を話せるようにならなかった......
こんな場合は、英語コーチングがおすすめです。
英語コーチングには、次の特徴があります。
- 専属のコーチが生徒の学習をフルサポート
- 生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成
- 毎日、メールやチャットで学習サポート
- 定期面談で、学習の進捗やトレーニングのやり方をチェック
- 2~3ヵ月の短期間で、飛躍的に英語力を伸ばせる
特に短期間で英語力を伸ばしたい場合は、英語コーチングが向いています。
以下の記事では、筆者が厳選した英語コーチングスクールをランキング形式で比較しているので、読んでみてください。
⇒【保存版】英語コーチングスクール16社を比較~おすすめランキングあり~