ウープの法則を使った英語の目標設定の例〜ビジネスにも役立つ〜

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毎年、目標を立てるんだけど、忘れてしまうし達成できない......良い目標設定法とかあるのかな?

この記事はこのような疑問に答えます。

 

世の中にはさまざまな目標設定法があります。

「ポジティブに目標を考えよう!」「達成した姿をイメージしよう!」などです。

しかし、残念ながらこのような目標設定法はあまり効果はありません。

 

私は目標設定の方法を調べ、ある心理学者の研究結果を見つけました。その結果によると、「WOOP(ウープ)の法則」と呼ばれる目標設定方法を使うと、他の目標設定法と比べ達成度が2倍になるとのこと。

 

実際に私はこの目標設定方法を試し、2ヵ月間で飛躍的に英語力を伸ばすことができました。

 

この記事でわかること
  • 科学的に効果がある達成率2倍の目標設定方法とは?
  • 私が実際に英語学習で実践した目標設定の例

【達成率2倍!】英語にも使える目標設定法|WOOPの法則

役に立たない英語学習の目標設定法

英語学習をしようと思い目標を立てても、実際に目標達成するのは簡単ではありません。なぜなら、目標設定のやり方が間違っているからです。

 

自己啓発の世界では、様々な目標設定の方法が提唱されています。たとえば、「ポジティブなイメージをしよう!」「成功した姿をイメージしよう!」といったものです。

 

英語学習に当てはめると、「自分も英語が話せるようになる!」「外国人とペラペラ話ている姿をリアルに想像してみよう!」といった感じです。

しかし、これらの方法を使っても目標を達成しづらいことがわかっています。

 

ビジネス英語にも使える! 達成率2倍の目標設定法【WOOPの法則】

次に数ある目標設定の方法の中でも、統計的に効果が証明されている方法を紹介します。

心理学者のガブリエル・エッチンゲン教授の研究結果をまとめた方法です。この方法を使うと、通常の目標設定法に対して2倍の達成率が得られることが実験で示されています。

この目標設定法はWOOP(ウープ)と呼ばれており、以下の頭文字をとったものです。

WOOPの法則

W:Wish(望み) どのようになりたいか。ある程度抽象的に考える

O:Outcome(得たい結果) 具体的に得たい結果。できれば定量的に書く。

O:Obstacle(障害) 得たい結果を実現する際に想定される障害。

P:Plan(計画) 障害が起きたら、どんな行動をとるかの計画。

 

WishとOutcomeはポジティブに考える一方、ObstacleとPlanは徹底的にネガティブに考えます。

ここで重要なのはObstacleとPlanです。

ObstacleとPlanをしっかりと立てることにより、目標達成率が2倍に高まるから。

なぜなら、人は目標を立てるときに将来のことを甘く考える結果、予期せぬ障害に遭遇して目標を達成できなくなるからです。

 

たとえば「英語を毎日2時間継続しよう!」と目標を立てたとします。

 

しかし、実際には「今日は飲み会があるから英語はやめておこう」「今日は眠くて疲れたから明日にしよう」となってしまう。気が付けば学習がとまっている、というのはよくあることです。

そのため、計画を立てる段階で、できる限り障害を想像し対処法を考えておくことが重要なのです。

 

3ヵ月程度先の目標を設定すると、より効果的

ひとつ注意点として、目標を立てるときは1年先など遠い将来ではなく、3か月程度先を想定することをオススメします。なぜなら、1年は目標設定としては期間が長すぎるからです。正しく努力をしていると、1年先は現在と状況が大きく変わっているはずです。

そのため、3か月ごとに目標を立て直していく方が、現実に即した目標設定となりやすいのです。

 

WOOPに出会う前の私|いくら勉強しても英会話ができなかった

私は英会話が苦手でした。中学高校時代、受験勉強で英語を頑張ったおかげで、英語は得意な方でしたし、TOEICの点数も悪くありませんでした。

しかし、まったくといっていいほど英語を話せず、仕事で使い物になりませんでした。

 

英会話スクールに通ってもダメ

苦手な英会話を克服しようと、英会話学校に通ったこともあります。毎週2回、45分程度のレッスンを1年近く続けました。

少人数のレッスンで、あるトピックについて話をしていました。通っているときは、英会話をやっている感があり、「このまま続ければ英語を話せるようになるんじゃないか」と思っていました。しかし、ほとんど英会話力は身につきませんでした。

 

ネイティブのマンツーマンレッスンを受けてもダメ

また、ネイティブの先生を個人で雇い、マンツーマンレッスンを毎週1時間やったこともあります。ネイティブと話をしていれば、自然と英語を喋れるようになるのでは、という甘い考えを持っていました。

 

1年近く続けましたが、結局スピーキングはほとんど伸びませんでした。

日本で暮らしていたら、英語のスピーキングは伸びないのだ、と半ばあきらめていました。

 

あるとき、仕事で海外のパートナー企業とディスカッションをする機会がありました。TOEICの点数が高いことは同僚に知られていたので、「英語は任せたよ」と言われていました。しかし、実際にはほとんど喋れず相手が言うことを黙ってきいているばかり。非常に恥ずかしい思いをしました。

 

学会発表を機に目標設定法を見直した

そんなとき、海外で開催される国際学会で研究成果を発表することが決まりました。

発表までの期限は4か月。

企業で働くエンジニアにとって国際学会で発表できるチャンスは貴重です。「ぜひ、この機会を有効に活かしたい」「前のように、まったく英語が話せず議論にならないのは嫌だ。あんな惨めな思いは味わいたくない」。そう思いました。

 

そこで、書籍や論文を読み漁り、英語の学習法を調べました。

そして英語学習法だけでなく、目標設定のやり方が大事であることに気づきました。

このときにWOOPの存在を知り実践してみることにしたのです。

私が実践した英語勉強の目標設定の例|ウープの法則を活用

以下で、実際に私が英会話を習得した際に立てたWOOPを紹介します。

このとき私は2か月の英語コーチングスクール(プログリット)に通うことにし、毎日2時間学習する計画を立てました。

 

⇨ご参考:【人生激変】プログリットの評判と口コミ|2ヵ月でビジネス英語力が伸びた体験談と感想

筆者が作ったWOOP

Wish
英語で仕事ができるようになりたい

Outcome
3か月後の国際学会のプレゼンを、質疑応答含めて成功させる

Obstacle
① 仕事が忙しくなり、学習時間を確保できなくなる

② 家族との時間を確保するため、土日の学習時間がとれなくなる

③ 飲み会に誘われて学習時間を確保できくなる

④ 途中でダレてしまい、学習を継続できなくなる

⑤ 成長実感がわかず、このまま学習を続けるべきか迷いが生じる

⑥ 学会のプレゼン資料の準備が間に合わなくなる

Plan
① 通勤時間と食事、風呂などの隙間時間を活用して毎日2時間を確保する。平日、学習時間が短い分、土日でカバーする

② 事前に家族に宣言しておく。家族の時間、英語の時間を先に予定に入れておく

③ 一次会だけ参加し、二次会は欠席する

④ コーチングの先生に相談する

⑤ コーチングの先生に相談する

⑥ マイルストンを設けて、早めに完成させる。どうしても間に合わない場合は、英語よりプレゼン資料準備を優先する

 

Obstacle/Planの①、②、⑥は目標設定時に想定していたため、あらかじめ前提として計画を立てました。

③~⑤の障害は実際に2か月の間に起こりましたが、Planを立てていたおかげで、いちいち悩まずに対処できました。もし、事前にPlanを立てていなかったらズルズルと学習時間が減り、勉強を継続できなかったと思います。

 

実際にWOOPを実践してみて、事前にObstacle/Planを準備しておくことで、挫折を防ぎ目標達成をしやすくなると実感しました。

 

WOOPを使った目標設定で、英語学習を続けた結果

実際に、WOOPを使って2か月の英語学習を続けた結果、英語で仕事ができるレベルの英会話力を身につけることができました。学会の場では、私の発表に対し海外のエンジニアから質問が出ましたが、難なく答えることができました。

 

また、発表の後で何人かのエンジニアが議論をしにきました。その際も、普段日本語で同僚と議論しているのと大差ないレベルでディスカッションを実施。

英会話力を鍛えたおかげで、実りのある学会となりました。

 

WOOPの法則を使った目標設定のおかげだと思っています。

 

このように正しく目標設定し、効果的に学ぶことで2~3ヵ月でも飛躍的に英語力を伸ばすことができるのだと実感しました。

 

【まとめ】WOOPの法則で英語学習の目標設定して、英語力を伸ばす

何度も英語をやろうと思い立っても、なかなか英語が上達せず悩んでいる人も多いかと思います。

しかし、適切に目標を設定し、正しい努力をすれば英語力は伸びます。

実際、WOOPを使い短期間集中して英語に取り組んだ結果、スピーキングを飛躍的に伸ばすことができました。

この記事を読んで、気になった方は実践してみるとよいかと思います。

 

目標設定をしたら、次は科学的に効果が示されている効果的な英語学習法を実践することをおすすめします。以下の記事を参考にしてみて下さい。

ビジネスで成果を出せる英語力とは?

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