英語力を伸ばすために効果的な学習法として、「英語で日記を書くこと」が挙げられます。
実際、私は高校時代に英語日記に取り組んだおかげで、英語が得意になりました。
しかし、いきなり英語日記と言われても、「やってみたいけど、何を書けばいいか分からない......」と悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、英語日記の効果、具体的な書き方、継続のコツを徹底解説します。
「さらに効果を高めたい!」という人のために、後半ではプラスアルファの学習法も取り上げました。
最後まで読めば、あなたも自信を持って英語日記を始められるはず。
英語日記を味方につければ、今まで以上に英語学習が楽しくなりますよ。
英語日記で得られる3つの効果
そもそも、英語日記にはどんな効果があるのでしょうか?
私の経験を少しだけお話ししておくと、高校時代は週5日英語日記を書いていました。
ネイティブ教師に「提出すれば見てあげるよ!」と言われたので、毎日添削してもらっていたのです。
そのおかげで英語で文章を書くことに抵抗がなくなりましたし、授業では習わない表現も知ることができました。
英語の成績で上位をキープできていたのは、英語日記のおかげだと思っています。
英語日記を続けることで実感した効果として、特に重要な3つを紹介します。
語彙が増える
英語で文章を書くと、自然と語彙が増えていきます。
日々の出来事や感情を英語で表現しようとすると、自分が知っている語彙だけでは足りません。
必然的に辞書やインターネットで調べることになるため、英語日記を書くたびに新しい単語やフレーズを学べます。
それらをすぐに使って作文するため、記憶に定着しやすくなるのです。
しかも、日記に書くのは自分自身の経験や考えなので、今後も使う機会が高いです。
英語で考える習慣が身につく
多くの初心者は、英語で文章を書く時「まず日本語で考えてから英語に翻訳する」というプロセスを踏んでいます。
最初のうちは仕方ありませんが、そのままだとアウトプットに時間がかかるため、時間制限のある試験での作文や実際の英会話では不利です。
しかし英語日記を続けていると、だんだん英語で直接考える習慣ができていきます。
私も英語日記を始めてから、英語での思考がスムーズになり、英会話での反応速度が格段に上がりました。
会話のネタをストックできる
英語日記を始めてしばらくは、「何を書いたらいいのかわからない」という状態になるかもしれません。
私も最初のうちは書くことが思いつかず、いつも同じような内容になってしまっていました。
ですが慣れてくると、どこかに行ったりニュースを聞いたりするたびに、「これを今日の日記に書こう」と考えるようなり、ネタ探しに困らなくなりました。
そのうち、日記帳が自分だけのネタ帳になります。
時々読み返せば、会話のネタとしても使えて一石二鳥です。
英語日記の書き方3ステップ
では、実際にどのように英語日記を書けば良いのでしょうか?
ここでは、英語日記を効果的に書くための3つのステップを紹介します。
テーマを決める
まずは何について書くか、テーマを決めましょう。
- 今日やった仕事の内容
- 友達や同僚と話したこと
- ニュースを見て考えたこと
など、何でもOKです。
難しいことを書く必要はなく、天気や食事など簡単なもので構いません。
「これなら書けそう!」と思えるテーマを選ぶのがポイントです。
日本語で大まかにまとめる
選んだテーマについて書きたい内容を、日本語で大まかにまとめてみましょう。
いきなり英語で書こうとすると、何も思いつかなかったり、表現の幅が狭まってしまったりするためです。
分量の目安は200〜300字程度(原稿用紙半分強)ですが、最初のうちは2〜3文だけでも大丈夫です。箇条書きでも構いません。「日本語で誰かに話すなら、何を言いたいかな?」という視点で考えてみてください。
英語で書いてみる
準備が整ったら、いよいよ英語で書いてみます。
この時のポイントは、日本語を一字一句英訳しようとしないこと。
日本語を完璧に英語にするのは無理なので、伝えたいことが大きくズレなければOKです。
たとえば「ダラダラしてたら1日終わっちゃった」と言いたい場合、まずは「I stayed at home. I was lazy.(家で過ごした。怠けていた)」という程度の英語で十分。
「簡単に言うとどういうことか」を考え、なるべくシンプルな英語で書いていきます。
まずは自力で書いてみて、どうしてもわからないところは辞書などの例文を参考にして完成させましょう。
英語日記を継続するコツ
英語日記の効果を実感するには、継続することが何よりも大切です。
しかし「なかなか続けられない......」あるいは「どうせ三日坊主になる」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたも、コツを押さえれば無理せず英語日記を続けることができますよ。
あらかじめテーマを決めておく
いざ英語日記を書こうとした時、テーマ選びで悩んでしまうと、面倒になって「もういいや......」と投げ出したくなります。
あらかじめテーマを決めておけば、時間を無駄にせずサクッと英語日記に取り組めるでしょう。
おすすめは、曜日ごとにテーマを固定すること。
火曜日:読んでいる本
水曜日:ニュースの感想
このように決めて、日記帳の日付の横にテーマを書き込んでおくのです。
そうすればいちいち悩まずに済むので、継続しやすくなりますよ。
スモールステップを積み上げる
継続するうえで大切なポイントは、完璧主義を捨て、とにかくスモールステップを積み上げていくことです。
スモールステップとは、簡単に達成できる小さな目標のこと。
たとえば、いきなり「毎日1ページ日記を書き続ける」という大きな目標を設定すると、それがクリアできなかった時に落ち込んでモチベーションが下がってしまいます。
しかし「とりあえず日付だけでも書く」や「1文でも書けばOK」と考えれば、プレッシャーがなくなり続けやすくなります。
無理をせず、短くてもいいので長く続けることを重視してください。
書くタイミングを固定する
空いた時間に書こうと思っていると、つい後回しになってしまいます。
習慣化したいなら、書くタイミングを固定するのがおすすめです。
習慣になるまでは、スケジュール帳に書き込んだり、スマホのアラームを設定してもいいですね。
「朝食後にコーヒーを飲みながら書く」「通勤中にスマホで書く」など、すでにある習慣と組み合わせると、忘れにくくなりますよ。
英語日記の効果をさらに高める方法
他の学習法と組み合わせることで、英語日記の効果をさらに高めることができます。
おすすめの方法は次の3つです。
音読
英語日記を書き終えたら、ぜひ音読してみてください。
音読するとリスニング力が鍛えられますし、発音の向上にもつながります。
また、書いた文章を読み上げることによって、客観的に見直すことができるので、見逃していた間違いや改善点に気づくこともあるでしょう。
スラスラ読めるようになれば、書いた内容を英会話で使うこともできますよ。
オンライン英会話
オンライン英会話を活用すると、日記で学んだ語彙やフレーズを実践で使う機会を得られます。
実際に英会話で使うことの主なメリットは、記憶に定着しやすくなることと、書いた英文が相手に通じるか試せることです。
オンライン英会話の講師に、「間違いがあったら指摘してほしい」「よりよい表現があったら教えてほしい」とお願いしておけば訂正してくれますよ。
AIの活用
ChatGPTやGeminiなどのAIを活用するのもおすすめです。
書いた英文を添削してもらったり、例文を挙げてもらったりすれば、独学でも効率的に学習できます。
自分と同じテーマでAIにも英語日記を書いてもらい、比較してみると、自分では思いつかなかった表現に出会えるかもしれません。
英語日記に書いた内容を誰かに話すつもりで、AIと英語で会話してみるのもおもしろいですよ。
よくある質問
最後に、英語日記に関するよくある質問にお答えします。
英語日記のネタが思いつきません
迷ったら、まずは「今日の予定」もしくは「今日やったこと」を箇条書きにしてみましょう。
「今日の天気と、朝起きた時の気分」「ランチに食べたものと、それを選んだ理由」など、毎日同じもので固定してしまっても構いません。
新しいアイディアが欲しい時は、AIに「英語日記のテーマを1ヶ月分作って」と打ち込んでみるのもおすすめです。
英語日記に使える例文を教えてください
応用して使えそうな英文をいくつか紹介します。下線部をアレンジしてみてください。
Today, it was sunny. So I went to the park and enjoyed walking.(今日は晴れだった。だから公園に行って、散歩を楽しんだ)
I watched a movie called ‘Titanic’. It made me excited and sad.(「タイタニック」という映画を観た。ドキドキしたし悲しくなった)
It was a busy day. I had a lot of work. I’m looking forward to the weekend.(忙しい日だった。仕事がたくさんあった。週末が楽しみだ)
初心者でも英語日記の意味はありますか?
もちろんです。初心者こそ、英語日記に挑戦する価値があります。
最初は苦戦するかもしれませんが、たとえ短い文章でもアウトプットを続けることで、成長を実感できるはずです。
まとめ
英語日記は、英語力の向上に効果をもたらしてくれる学習法です。
私は高校時代に効果を実感できたので、今でも時々英語日記を書いています。
毎日たくさん書くことが理想ですが、1回の量よりも継続が大切なので、あまり気負わずにまずは1文から書き始めてみましょう。
コツを押さえれば初心者でも楽しく続けられるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。