
英語でディスカッションが思うようにできない。
具体的には、、
- 相手が言っていることが分からないまま、終わってしまった。
- 頑張って言いたいことを話したけれど、相手に伝わらなかった。
- ディスカッションの場でとっさに言葉が出てこず、フリーズしてしまった。
これはかつての私です。
しかしコツを身に着けてからは、仕事で英語のディスカッションをできるようになりました。
同僚からも「日本語の議論のように、英語でディスカッションできてすごいですね!」と言われます。
実は英語のディスカッションは、それほど難しくありません。
コツを覚えればあなたも英語ディスカッションができるようになります。
ビジネス英語コーチとしてサポートしてきた方の多くは、英語のディスカッションに苦手意識を持っていました。一人でも多くの人に、英語のディスカッションができるようになり、仕事で成果を出してほしいと思い、この記事を書きました。
- 英語のディスカッションを成功させる6つのポイント
- とっさのフレーズを覚える(4つだけ!)
- ディスカッション力を伸ばす教材やスクール
この記事の目次
ビジネス英語ディスカッションの6つのコツ

- WOOPを使い事前に準備する
- ロジカルなコミュニケーションの「型」を身に着ける
- とっさのフレーズを覚えておく(4つだけ!)
- キーワードを覚える
- とにかく何か答える
- ディスカッションの後で振り返りを実施する
コツ1|WOOPを使い、ディスカッションの事前準備をする
ディスカッションの事前準備の段階で「WOOP(ウープ)の法則」と呼ばれる目標設定法を使うと効果的です。
WOOPの法則は、通常の目標設定と比べ達成率が2倍になることが実験でわかっています。
具体的には、以下の頭文字をとったものです。
O:Outcome(得たい結果) 具体的に得たい結果。できれば定量的に書く。
O:Obstacle(障害) 得たい結果を実現する際に想定される障害。
P:Plan(計画) 障害が起きたら、どんな行動をとるかの計画。
たとえば、ある開発案件のスケジュールに関する議論の準備している場合、以下のようにWOOPを使います。
O:Outcome(得たい結果) ●●の開発案件に必須な▲▲の納入スケジュールを合意する
O:Obstacle(障害) 相手が▲▲の納品が間に合わないと言うかもしれない
P:Plan(計画) その場合、代替品として◆◆をリクエストする
実際には、ObstacleとPlanを可能な限りたくさん挙げるとよいでしょう。
このように、WOOPを使いディスカッションの準備をしておくことで、当日にあたふたすることが減ります。
そして、議論の場でフリーズするのを防ぐことができます。
コツ2|ロジカルなコミュニケーションの「型」を身に着ける
ロジカルなコミュニケーションの型を知っておくことも重要です。なぜなら、相手に話が伝わりやすくなるから。
具体的には「TNPREP(テンプレップ)の法則」を使うとよいでしょう。
テンプレップの法則は、以下の頭文字をとったものです。
N:Number(数) 次に、言いたいことの数を伝える
P:Point(結論) それから、結論を先に言う
R:Reason(理由) その後で、結論が正しいと言える理由と、
E:Example(具体例) 具体例を伝え
P:Point(結論) 最後に結論・要点を繰り返し伝える
テンプレップの法則にしたがって話をすると、自動的にロジカルな話し方となります。
たとえば、ある部品の納期のリクエストを伝えるとき、以下のように話します。
N:Number(数) 要点は一つです。
P:Point(結論) この部品を、今月末までに納品していただきたいです。
R:Reason(理由) なぜなら今月末までに納品頂かないと、顧客の開発スケジュールに間に合わないからです
E:Example(具体例) たとえば来月の納品だと、開発スケジュールが半年遅れてしまいます
P:Point(結論) そのため、この部品を今月末までに納品いただきたいです。
この順番で主張を伝えることで、相手に話が伝わりやすくなります。
最初に日本語で主張する内容を決めておき、その後で英語を準備するとよいでしょう。
コツ3|とっさのフレーズを覚えておく(4つだけ!)
とっさのフレーズを覚えておくことも役に立ちます。
なぜなら、間をつなげるからです。
具体的には、以下の沈黙しがちなケースに使うフレーズを覚えておくとよいでしょう。
ケース2|相手の言っていることを理解できているか不安なとき
ケース3|言いたいことを整理してまとめたいとき
相手の発言を聞き取れなかったとき
相手が言うことを理解できないときは、もう一度話してもらうとよいでしょう。
“Could you repeat again?”
(もう一度、言ってもらえますか?)
“Sorry, I couldn’t understand. Could you speak more slowly?”
(すみません、分かりませんでした。もう少しゆっくり話してもらえますか?)
実際私もこれまで、これらのフレーズを使ってきましたが、相手は嫌な顔をせず、丁寧に説明してくれました。
相手の言っていることを理解できているか不安なとき
なんとなく言っていることは聞き取れたけれど、ちゃんと理解できているか不安なときは以下のフレーズで内容を確認します。
(私の理解があっているか確認させてください)
このフレーズの後に、聞き取ったことを繰り返して言います。もし、理解が間違っていたら相手が修正してくれます。
言いたいことを整理してまとめたいとき
言いたいことがすぐに整理できないときは、時間を稼ぐために以下のフレーズを使います。
“Could you wait a moment?
(少し待っていただけますか)
少し時間を稼ぎつつ、言いたいことのキーワードをまとめて話します。
このように、最低限のフレーズを覚えておくだけでも、ディスカッションの場で沈黙を防ぐことができます。
コツ4|キーワードを覚えておく
ディスカッションのテーマに関連するキーワードの英単語を事前に覚えておくことも有効です。
なぜなら、キーワードは議論の中で繰り返し出てくるからです。
関連するキーワードを5つ覚えておくだけでも、相手の発言の理解度が上がりますし、話をするときに単語を並べるだけで相手に伝わる可能性もあります。
事前準備の段階で、関連キーワードを覚えておくとよいでしょう。
コツ5|とにかく何か答える
英語のディスカッションで一番やってはいけないのは沈黙してしまうことです。
なぜなら、黙っていると相手から「何も考えていない無能」と思われるか、「こちらの発言を無視する失礼な奴」と受け取られるからです。
実際、私の同僚が英語での議論の場で、アメリカ人の相手から質問されたとき、なんと答えたらよいか分からずフリーズしてしまったことがあります。
相手は同僚の顔をじっと見て答えを待ちます。20秒ほど沈黙が続いたのち、そのアメリカ人は「特に言いたいことはないのだな」とつぶやいてよそを向いてしまいました。
このとき、同僚はこのアメリカ人の信用を失ってしまったようでした。とっさのフレーズを使えば防げたのにもったいないことです。
そのため、相手の主張に賛成か反対かを述べる、先ほど紹介したフレーズで間を稼ぐなどで、沈黙を防げるようになるとよいでしょう。
コツ6|後で振り返りを実施する
ここまでいくつかノウハウを紹介してきましたが、一度実践しただけで英語のディスカッションがうまくできることはないでしょう。
日本語の議論や交渉でも、一発でうまくできるようにならないのと同じです。
そのため、英語のディスカッションをした後に振り返りを実践し、次回に活かすことが重要です。
たとえば、以下の観点で振り返ります。
- ディスカッションの最中に沈黙はしなかっただろうか?
- 議論の中で、予想外なことは起きたか?
それは事前に予想できなかっただろうか? - 今回の議論で困ったことは何だろうか?
次回以降、どのように改善できるだろうか?
これらの振り返りを記録しておきます。
そして、次回のディスカッション前にWOOPを立てる際に見返し”Obstacle”に取り入れるのです。
このプロセスを繰り返すことでPDCAサイクルを回し、効果的にディスカッションを行てるようになっていきます。
ここまで、英語でディスカッションをする際のポイントを説明してきました。
以下で、どのようにトレーニングを行えばよいか、おすすめの教材やスクールを紹介します。
ビジネス英語ディスカッション力を伸ばす教材やスクール
先ほど述べたポイントを実践すれば、最低限のディスカッションはできるようになるでしょう。
しかし、もう一段階スキルアップしたい場合は、以下の教材やスクールを活用するとよいでしょう。
オンライン英会話を活用する
オンライン英会話をディスカッション練習の場として活用できます。
ここで重要なのは、目的意識をもってオンライン英会話に取り組むことです。
なぜなら、ただ英会話の先生と英語で話すだけではトレーニングにならず、ディスカッションの力は伸びないからです。
私の過去の経験からも、英会話スクールで先生とチャットするだけでは、ほとんど意味がないと感じています。
実際に私が試してみて、ディスカッション力を伸ばすのに有効だったのはDMMのテーマ別ディスカッションです。
DMM テーマ別ディスカッション
・DMM英会話
具体的には、下記ページ真ん中あたりにある”Agree or Disagree”です。
DMMのテーマ別ディスカッションの紹介ページはこちら
ある主張に対して「賛成か反対」のスタンスを取り、そのあとに理由を説明する必要があるからです。つまり、英語でロジカルに話す訓練になります。
一例を示すと、「ソーシャルメディアに年齢制限を設けるべきか?」と講師から聞かれます。
これに対して、賛成・反対とその根拠を答えます。
たとえば、以下のように答えます(当然英語で答えます)。
私は不賛成です。
理由は2つあります。
1つ目は、今後ますますオンラインでコミュニケーションする機会が増えるため、小さい頃から慣れておいた方がよいからです。
2つ目は、そもそも規制をしてもイタチごっこになるため効果が薄いからです。
そのため、私は不賛成です
という感じです。
実際は賛成でも不賛成でもどちらでもよいです。
話の「型」を身に着けるのが目的です。
これは、テンプレップの法則を少しアレンジし、「P(結論)→N(数)→R(理由)→P(結論)」と並び変えた話し方です。
DMM英会話のテーマ別ディスカッションは、論理的に聞こえる話の組み立てを、英語で瞬時に行うためのトレーニングになります。
英語の基礎力を上げる
ここまで、ディスカッション力を上げるテクニックを解説してきましたが、本質的には英語の基礎力を上げることが重要です。
なぜなら、効果的なディスカッションを行うには、ある程度の英単語力、文法力や、リスニング力が必要になるからです。
上記で、相手が言っていることを聞き取れないときに使うフレーズを紹介しました。
しかし、1時間のディスカッション中に10回の20回も聞きなおされたら、相手もイライラしてしまいます。
そのため、相手が言っていることを概ね理解できるレベルの基礎力が求められます。
もしあなたがTOEIC800点以下であれば、基礎力を上げるためTOEICのスコアアップを目指すとよいでしょう。なぜなら、TOEICはビジネス英語の基礎力を上げるのに最適だからです。
点数が指標となるので、勉強した成果もわかりやすいためモチベーションにもつながります。
以下にTOEICスコアアップにオススメなスクール3選を紹介しておきます。
圧倒的にコストパフォーマンスに優れる、TOEIC対策のコーチングスクールです。
パーソナルコーチプランの料金は3ヵ月で68,000円(税抜き)。さらに、卒業後もスタディサプリTOEICのアプリを12ヵ月無料で使えます(29,760円相当)。つまり、実質38,240円でコーチングを受けられるということ。
通常のコーチングスクールは、3ヵ月で40~50万円程度はかかるので、10分の1以下の料金で英語コーチングが受けられます。
もちろん、値段が安いだけでなく、パーソナルコーチプランの実績は十分。3ヵ月でTOEICスコアを200点~300点伸ばした人が続出しています。
7日間の無料体験があるので、気になる人は無料体験を受けて、相性を確認してみるとよいでしょう。
現時点でそれほど知名度は高くありませんが、STRAILは2020年時点で最強の英語スクールといえるでしょう。
- 最小の学習時間(1日1~1.5時間)
- 最大の英語力の伸び
- コスパ最強
と三拍子そろっています。卒業生は2ヵ月でTOEICスコアを200点以上伸ばしています。
スタディサプリENGLISH パーソナルコーチより料金は高めですが、より本質的な英語力を身につけたい方にはSTRAILがおすすめです。
無料説明会を体験すると、STRAILのすごさが分かります。百聞は一見にしかずです。
この先、STRAILの人気が高まり、予約が取りづらくなる可能性が高いです。いまのうちに、無料説明会を受けておくとよいでしょう。
プログリットでは、TOEICスコアアップにとどまらず実践で使える英語力を習得できます。
さらに、生徒が自習する力をつけることを重視しており、卒業後も継続して英語力を伸ばす勉強法や習慣が身に着きます。
TOEICスコアアップにとどまらず、ビジネス英語を使えるようになりたい人、英語学習を通じて勉強する習慣を身につけたい人にはプログリットをおすすめします。
英会話力を上げる
TOEICが800点くらいある人は、スピーキング力を上げるトレーニグをすることが効果的です。
なぜなら、TOEICが800点以上あるにも関わらず、ディスカッションができない場合、英語の知識をアウトプットする脳の回路とつなげるだけで飛躍的に議論する力が伸びるからです。
英会話スクールは多くありますが、コスパで選ぶと失敗する可能性が高いので注意してください。
ご参考:【失敗談あり】英会話スクールをコスパで選んではいけない理由
私もビジネス英語ディスカッションができずに悔しい思いをした
今でこそ、私は英語で自分の専門分野に関するテーマに関するディスカッションすることができます。
時には言いたいことが出てこないこともありますが、おおむね日本語と同じ程度に議論できるようになっています。
しかし、以前は違いました。
あるときは言いたいことが出てこず、そもそも議論になりました。
別の会議では頑張って英語を口にしても、相手から「ゴメン、何を言っているか全然わからない」と言われ落ち込んだこともあります。
また、とっさに言葉が出てこず沈黙してしまい、相手から「コイツは何も考えてないダメな奴だ」と思われたこともあります。
このように英語のディスカッションで失敗するたびに、「日本語ならば、いろいろ主張したいことがあるのに…」と悔しい思いをしていました。
しかし、この記事で紹介した英語ディスカッションのポイントを押さえてから、各段にスムーズに議論ができるようになりました。
英語ディスカッションの力を身に着け、ビジネスに活かそう!
ここまで英語でディスカッションがうまくいかない原因と対処法、ディスカッション力を伸ばす勉強法を紹介してきました。
ディスカッションができるようになると、「英語で仕事ができる」状態にグッと近づきます。
英語で仕事ができるようになると、グローバルに活躍できたり、外資系企業に転職の可能性が出てきたりとキャリアアップの道が広がります。
このレベルを目指し、英語でディスカッションする力を身に着けるとよいでしょう。
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「英語が分からないので、海外とのWEB会議が憂鬱(ゆううつ)だ......」
「英会話スクールに通ったのに、英語が話せるようにならない......」
「TOEICの点数は上がった、一向に実践で英語が使えない......」
そんなあなたが、英語で仕事ができるようになるため、“ビジネス英語を最短で身につける3つの方法”を7通のメール講座で解説しました。
いくらTOEICでハイスコアを取ったり、英語が流暢になっても、”仕事で結果を出せる”英語力を身につけなければ、あなたの仕事での評価は下がってしまいますし、収入も上がりません。
反対にTOEICの点数が低かったり、英語が流暢でなくても、”仕事で結果を出せる”英語力があれば、あなたの評価は高りますし、収入も上がります。
“ビジネス英語を最短で身につける3つの方法”を学ぶと以下のようなメリットが得られます。
- 無駄な学習をしないので、最短で”仕事で結果を出せる”英語力が身につく。
- 仕事相手の外国人の考えがわかり、コミュニケーションがスムーズになってストレスが減る。
- 英語の会議や議論をリードできるようになり、上司や同僚から尊敬される。
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