TOEICのスコアアップには、英単語の暗記が欠かせません。
しかし語彙を増やすのは根気のいる作業なので、苦手意識のある方も多いのではないでしょうか?
- 単語の暗記は退屈で、やる気が出ない
- 頻出単語集を買ったけれど、最初の数ページしか使っていない
こんな人におすすめなのが、英単語アプリです。
アプリで隙間時間を活用すれば、効率的に語彙を増やすことができますよ。
この記事では、TOEIC対策にぴったりな英単語アプリの選び方を解説します。
厳選したおすすめのアプリも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
TOEIC対策の単語アプリの選び方
TOEIC対策の単語アプリはたくさんあるので、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
アプリを選ぶ際に重要なポイントは、次の3つです。
TOEIC対策に特化しているか
まず第一に確認したいのが、「そのアプリはTOEIC対策に特化しているか」という点です。
TOEICによく出る単語は決まっているので、頻出単語から順番に覚えていくことがスコアアップへの近道となります。
一方、たとえば旅行会話用のアプリに登場する単語を暗記しても、TOEICの点数には繋がらない可能性が高いです。
もちろん、「TOEICだけでなく全体的な英語力を伸ばしたい」という場合は、どんなジャンルのアプリでもOK。
ですがTOEICのスコアアップが目標で、効率を重視するなら、アプリ名やアプリの概要に「TOEIC対策」と明記されているものを選びましょう。
使いたい機能が備わっているか
単語の覚え方にも色々あります。
私の場合は、文章の中に出てきた単語を文脈と合わせて覚える方法が好きです。
なので「レシピー」や「NHKワールド JAPAN」などのアプリで、ニュース記事を読みながら語彙を増やすようにしています。
でも「いちいち文章を読むのは面倒。単語カードで素早く意味だけ確認したい」という人もいますよね。
そういう人には、後半で紹介する「mikan」のように、単語カードをめくる形式で学習できるアプリが向いています。
「発音を聞きながら単語を覚えたい」という場合は、単語の発音機能があるアプリ。
「単語帳に好きな単語を追加したい」という場合は、オリジナルの単語帳を作成できるアプリ。
というように、自分が使いたい機能が備わっているか事前にチェックしておきましょう。
ストレスなく使えるか
学習を継続するためには、ストレスなく使える利便性が重要です。
操作がわかりにくかったり、動作が遅かったりすると、イライラしてアプリを開くのが嫌になってしまうかもしれません。
また、ほとんどの無料アプリには広告がついています。
英単語アプリに限らず、「アプリを起動したけど、広告表示が長くて、使わずに閉じてしまった」という経験はありませんか?
無料なのである程度は仕方ないですが、広告が多すぎると集中の妨げになり、効率が落ちてしまいます。
気になる場合は有料アプリを検討してみてください。
【無料あり】TOEIC単語アプリおすすめ5選
おすすめのTOEIC単語アプリを5つ紹介します。
どれも私が実際に使って効果を実感したアプリです。少なくとも最初は無料で使えるものなので、気になるものがあったらダウンロードしてみてください。
トレーニング TOEIC ® test
「トレーニング TOEIC ® test」はTOEIC対策専用の無料アプリ。
頻出単語集を持っていない人や、「とにかく短期間でTOEICに特化した学習をしたい」という人におすすめです。
デザイン的にも機能的にも遊びがないので、「ゲーム感覚で楽しく学びたい」という人には物足りないかもしれませんが、集中的にTOEIC対策するには優れたアプリです。
単語は400点から800点までレベル別に各500語、合計2,500語収録されているので、まずは目標スコアのレベルまで順番に暗記していきましょう。
ランダムに出題したり、間違えた問題だけ復習したりもできます。
TOEIC各パートの演習問題もあるので、語彙が増えてきたらチャレンジしてみてましょう。
mikan
「mikan」は機能がシンプルなので、ちょっとした隙間時間の活用に最適です。
4択または単語カード形式で出題されるのですが、1秒から10秒の間で解答時間を設定できるので、2〜3秒に短く設定すればサクサク進められます。
無料版でも10種類のTOEIC教材を使えるので、私には無料版で充分でした。
さらに、プレミアムプラン(1年契約で月額1,000円)だと281種類もの教材が使い放題になり、『TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ』や
『TOEIC®L&R TEST英単語スピードマスター』など、定評のあるTOEIC単語集のほか、文法の参考書や英会話本なども読めます。いろいろな教材を使ってみた
い人にはプレミアムプランの登録もおすすめです。
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース
単語を覚えるだけでなく総合的なTOEIC学習をしたい人は、「スタディサプリENGLISH」がおすすめです。レベル別の単語クイズをはじめ、TOEICのパート別問題演習、ディクテーションやシャドーイングなど、さまざまなトレーニングが用意されています。
カリスマ講師による講義動画の視聴もできるので、「基礎からしっかり復習したい」という初心者にもぴったりです。
1年契約で月額2,728円と、他のアプリに比べるとやや高額ですが、そのぶん機能は充実していますし、使い勝手もスムーズです。
6ヶ月パック(月額3,058円)もあるので、「半年で100点アップ!」のような目標を立てて自己投資するのもありですね。
1週間の無料体験があるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
abceed
「abceed」は、AIが学習プランを提案してくれるアプリ。
TOEICの問題演習の結果をもとにおすすめの問題が表示され、効率的に学習できます。
収録されている問題は、リスニング音声を含め、実際のテストにかなり近いと感じました。
有料プラン(1年契約で月額1,650円)ならTOEICの模試も受け放題になるので、無料プランで試して気に入ったら、有料プランに移行してもいいでしょう。
また、日英字幕つきの映画やドラマを観たり、市販の学習教材を読んだりもできます。
TOEIC対策に飽きたら映画で気分転換するなどして、長く楽しく学習できる点が魅力です。
英語物語
「英語物語」は、ゆるキャラと英語ゲームで対戦しながら、日本や世界の名所をまわっていくロールプレイングゲームになっています。
ゲーム感覚で楽しめますが、英語学習の機能も充実している点がポイント。
目標に合わせて出題範囲やレベルを設定でき、TOEICに絞った対策もできます。
⇨ご参考:ゲームアプリ『英語物語』の効果とおすすめポイント|使い方や勉強法を解説
キャラクターが可愛く、クスリと笑えるセリフが多いので、私も思わず夢中になってしまいました。
「単調な暗記はつまらなくて続かない」「まず英語学習を習慣化したい」という人におすすめです。
⇨英語物語
TOEICの単語をアプリで学習するメリット
この記事ではアプリに絞って紹介しました。
TOEICの単語を書籍ではなくアプリで学習するメリットは次の3つです。
いつでもどこでも使える
書籍はかさばるので、外出のたびに持ち歩くのは面倒ですよね。
アプリならスマホにいくつでも入れられるので、いつでもどこでも気軽に使えます。
特に単語の暗記には反復が重要なので、隙間時間にサッと学習を始められるアプリは非常に相性が良いです。
私は書籍の単語集も持っていますが、厚みが3センチもあって重いので、自宅での学習にしか使っていません。
単語アプリは、電車の待ち時間やカフェで注文を待っている間など、数分程度の隙間時間にも使っています。
まとまった学習時間が取れなくても、アプリがあれば隙間時間にコツコツ語彙を増やせますよ。
機能が豊富
アプリは書籍と比べて機能が豊富です。
たとえば発音を確認したい場合、書籍だと音声データをダウンロードしなければなりませんが、アプリなら単語をタップするだけで再生できるものも多いです。
アプリによっては、発音を録音して判定したり、例文を検索できたり、学習時間を記録したりする機能が備わっていることも。
いちいち他のツールを使わず、アプリだけで学習が簡潔するので、学習効率が上がります。
復習しやすい
アプリが過去の学習を管理してくれるため、復習がしやすいのも大きなメリット。
学習した単語が増えてくると、毎回全ての単語を復習するのは効率が悪いので、前回ミスした単語だけをピックアップして復習したいところです。
ところが書籍だと、覚えていない単語にチェックをつけて、チェックを探しながらページをめくるという手間がありますよね。
ですがアプリなら、間違えた単語だけを自動的に表示してくれます。
「abceed」のようにAI機能がついていれば、苦手な単語を分析して出題してくれるので、自分で学習内容を考える必要もありません。
よくある質問
最後に、TOEIC単語アプリについてよくある質問をまとめました。
初心者におすすめのTOEIC単語アプリを知りたいです
「mikan」はTOEIC200点レベルから使える教材があります。
機能がシンプルで短時間でサクッと学習できるので、まだ英語学習に慣れていないという人でも使いやすいアプリです。
「単語だけでなく文法やTOEICの傾向も教えてほしい」という場合は、「スタディサプリENGLISH」でわかりやすい講義動画を観つつ、単語クイズに取り組んでみてください。
600点を目指すのにおすすめの単語アプリを教えてください
600点はTOEICの平均的なスコア。基礎的な頻出単語を押さえたうえで演習問題に慣れておけば到達できます。
紹介した中で最も適しているのは「トレーニング TOEIC ® test」です。
600点レベルまでの単語を暗記してから、各パートの演習問題で実力試しをしてみましょう。
まとめ
退屈なイメージのある単語の暗記も、アプリなら隙間時間にクイズ感覚で取り組めます。
私も昔は単語の暗記を苦痛に感じていましたが、アプリを取り入れてからは楽しく勉強できるようになりました。
どんなアプリを使いやすいと感じるかは人それぞれ。
今回は厳選した5つを紹介しましたが、私がこれまでに試した英単語アプリは倍以上あります。
ほとんどのアプリは無料で試せるので、気になったらとりあえずダウンロードして使ってみて、「これなら続けられそう」というものを見つけてくださいね。