英語の可算名詞と不可算名詞はイメージで覚えよう【丸暗記不要】

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英語には、「数えられる名詞(可算名詞)」「数えられない名詞(不可算名詞)」があります。

 

なんとなく「ペン」は1本、2本と数えられるから可算名詞、「水」は数えられないから不可算名詞と覚えた人もいるかもしれません。

 

しかし、「パン」は1枚、2枚と数えられそうなのに不可算名詞、と聞くと混乱してしまいます。私もそうでしたが、そもそも「数えられる」とか「数えられない」と言われてもピンときません。

 

可算名詞と不可算名詞は日本人には理解しづらいものですが、イメージで捉えるとネイティブのように感覚で使い分けられるようになります。反対に、イメージで捉えてないと、「自分が話した英語がネイティブに誤解されギョっとされる」という事態を招きかねません。

 

この記事では、可算名詞と不可算名詞をイメージで捉える方法をお伝えします。

可算名詞、不可算名詞とは?

一見、簡単な可算名詞と不可算名詞

中学校では、「数えられるもの」が可算名詞で、「数えられないもの」は不可算名詞と習います。

可算名詞が単数の場合は冠詞の“a”をつけ、複数の場合は複数形の“-s”をつけます。一方、不可算名詞には冠詞の“a”はつけず、複数形の“-s”もつけません。

たとえば、以下のようなものです。

 

  • 可算名詞の例
単数形複数形
a bookbooks
a smartphonesmartphones
a penpens

 

  • 不可算名詞の例
    Water
    Ice
    Information

 

簡単そうに見えますよね?

しかし、そう簡単にはいきません。

 

日本人の感覚からすると、パンは1枚、2枚と数えられますし、チョークは1本、2本と数えられると思います。しかし、英語ではパンもチョークも不可算名詞に分類されます。

 

「なぜ??」と思いますよね。これは、日本語と英語のモノの捉え方の違いに原因があります。

日本やアジアの言語には可算名詞、不可算名詞の概念がない

そもそも、名詞を「数えられる」、「数えられない」と分類するのは、インド・ヨーロッパ語圏の言語に限られています。日本語をはじめとする東アジア圏の言語には、可算名詞や不可算名詞の概念がありません。

日本語に存在しない概念なので、日本人は可算名詞や不可算名詞を理解するのが難しいのです。

 

だからといって、単にルールを覚えようとしてもうまくいきません。なぜなら、可算名詞としても不可算名詞としても使える名詞があるからです。たとえば、“dog”、“chicken”などはどちらでも使えます。

 

しかし、どちらでも使える名詞だからといって、好きなように使って良いわけではありません。ネイティブは文脈によって可算名詞と不可算名詞を使いわけています。むしろ、可算名詞を選ぶか、不可算名詞を使うかで文脈が決まるとも言えます。

ネイティブが持つイメージを知ると、可算名詞と不可算名詞がわかるようになる

ルールを覚えて可算名詞と不可算名詞を使いこなすのは難しいですが、ネイティブが持つイメージをつかめれば、実際に使いわけられるようになります。

 

なぜなら、イメージで捉えることで、ネイティブが持つ「感覚」が身につくからです。

 

では、ネイティブは可算名詞と不可算名詞をどのようにイメージしているのでしょうか?

両者の違いは、「モノをどのように認識しているか?」です。

詳しくは次の章で解説します。

モノの認識の仕方の違いでわかる、可算名詞と不可算名詞

先に結論を言ってしまうと、「形」で捉えるものは可算名詞、「材質、性質」で捉えるものは不可算名詞で表されます。

 

そもそも、人間はモノを「形」か「材質、性質」で捉えています。

 

たとえば、以下①~④のものがあったとします。

① ガラスでできた「四角」
② 木でできた「四角」
③ 砂で書いた「四角」
④ 砂で書いた「丸」

 

「形」で捉えるときは、①~③は同じものだと理解します。一方、「材質、性質」で捉えるときは、③、④が同じものだと理解します。

 

このように、人間はモノを「形」か「材質、性質」で捉えています。この捉え方の違いが可算名詞、不可算名詞と関係しています。

「形」で捉えるものは、可算名詞

形で認識するものは、可算名詞で表します。たとえば、机、スマホ、ペンなどが挙げられます。

 

仮に、スマホを分解してバラバラにしてしまったら、もはやスマホと呼べなくなってしまいます。「形」が変わってしまうからですね。

机も同様で、ノコギリやチェーンソーで切り刻んでしまったら、机と呼べなくなります。ペンも折ってしまったら、ペンと呼べません。

「材質、性質」で捉えるものは、不可算名詞

一方で、材質、性質で認識するものは、不可算名詞で表します。

 

たとえば、氷を粉々に砕いたとしても、砕いた破片は氷です。形が変わっても、「材質、性質」は変わらないからですね。

 

同様に水や空気も不可算名詞です。形ではなく材質、性質で認識するからです。

 

このイメージがつかめると、パンやチョークが不可算名詞である理由がわかります。パンを半分にちぎってもパンですし、(ペンとは異なり)チョークを折ってもチョークだからです。つまりパンやチョークを材質、性質で認識しているということです。

人が「モノ」をどう認識するか、で可算名詞、不可算名詞を使い分ける

ここまで説明してきたように、「数えられる」、「数えられない」というのは対象となるモノそのものの特徴ではなく、「人間がそのモノをどのように認識するか?」で決まります。

 

このイメージを持つと、可算名詞と不可算名詞を理解しやすくなります。反対に、イメージを持たずに丸暗記しようとしても使いこなすのは難しいでしょう。

知らないと恥をかく、可算名詞と不可算名詞の使い方

名詞の中には、可算名詞としても不可算名詞としても使えるものがあります。実は、この両方使えるものが「クセ者」です。

なぜなら、両方使えるからといって、適当に使えばよいわけではなく、文脈によって使い分ける必要があるからです。より正確に言うと、可算名詞か不可算名詞のどちらを選ぶかで文脈が決まってしまいます。

“I ate a fish.”と“I ate fish.”のイメージの違い

たとえば、“fish”(魚)は可算名詞、不可算名詞のどちらとしても使えます。

可算名詞として使い、“I ate a fish.”と言ったとき、どのようなイメージになるのでしょうか?

可算名詞は「形」で認識するものでしたよね。なので、“a fish”と言うときは、「頭からしっぽまでそろった1匹の魚」をイメージします。

つまり、魚を丸ごと1匹食べたイメージが浮かぶわけです。

 

では、“I ate fish.”と言うときは、どんなイメージになるのでしょうか。

不可算名詞は「材質、性質」で認識するものです。“fish”の場合は肉片となった「魚の切り身」をイメージします。スーパーなどで売っている魚の切り身を食べているイメージです。

このように、似た文章でも可算名詞を使うか、不可算名詞を使うかで大きくイメージが変わってきます。

“I like dog”と聞くと、ネイティブはぎょっとする

ここまで理解すると、“I like dog.”と言うとネイティブがぎょっとするのかがわかります。

 

“dog”が不可算名詞として使われているので、「材質、性質」として認識していることになります。つまり、1匹の犬ではなく犬を肉片としてとらえているのだと勘違いされてしまいます。

本人は「私は愛犬家です」と言っているつもりでも、ネイティブは「この人は、犬を食べる習慣があるんだな......」と感じるわけです。

冠詞の“a”をつけ忘れただけで、まったく違う意味になってしまうので注意が必要です。

“I ate a chicken”もビックリされる

似た事例として、「鶏料理を食べました」と言いたいときに、“I ate a chicken.”というとビックリされます。

なぜなら“a chicken”は可算名詞ですので、鶏まるごと一匹の姿をイメージするからです。「この人は、生きた鶏をまるごと一匹食べたのだろうか......」とビックリされてしまいます。

 

鶏肉を食べたのであれば、「材質、性質」に注目しているので“I ate chicken.”のように不可算名詞を使うのが一般的です。

イメージで捉えれば応用がきく

ここまでは単純な例を使って、可算名詞は「形」、不可算名詞は「材質、性質」ということを解説してきました。イメージを持つと、より抽象的な単語にも応用が利きやすくなります。

“evidence”や“furniture”は、なぜ不可算名詞なのか?

“evidence”(証拠)や“furniture”(家具)が不可算名詞と言われると、「えっ?」となる人もいるかもしれません。

日本語の感覚だと、証拠は1つ、2つと数えられるし、家具も1個、2個と数えられる、と感じるからです。

 

英語の“evidence”は、日本語の「証拠」と少しニュアンスが異なります。“evidence”は、1つ1つの事実を指すのではなく、「論理的に1つの結論に導かれた、いくつかの事実の集まり」を表します。つまり、まとまった事実の「性質」を表すので、不可算名詞として使われるのです。

 

同様に“furniture”もイメージを掴むと不可算名詞である理由がわかります。“furniture”には「椅子、机、ソファ、ベッドなど、さまざまな種類の家具が同じ場所に存在して、家という空間をともに作る」という概念が含まれています。

 

“I want to buy some furniture.”というときは、違う種類の家具をまとめて買うイメージになります。

机だけを買う場合には、“buy furniture”ではなく、“buy a desk.”です。

 

言い換えると、“evidence”や“furniture”はカテゴリーという「性質」を表しているので、不可算名詞として扱われるわけです。

 

可算名詞にも不可算名詞にもなる"language"

"language"は可算名詞にも不可算名詞にもなるので「ややこしい」と感じますよね。

しかし、これもイメージを捉えればスッと理解できます。

 

言葉の「形」をイメージする時は可算名詞

たとえば「日本語と英語の違い」について議論をしているとき、「これら2つの言語」という場合は“these two languages"と言います。つまり、可算名詞です。

なぜなら、「日本語」や「英語」という具体的な「形」をイメージしているからです。

 

一般的な「言語」を指すときは不可算名詞

反対に「人類は言語を発明した」のように、一般的な言語を指す場合は、”Humans invented language."と表現されます。

つまり不可算名詞ですね。

なぜなら、一般的な言語としての「性質」がイメージされるからです。

 

 

 

まとめ|イメージで捉えれば可算名詞、不可算名詞を理解できる

日本語には、名詞を「数えられるもの」、「数えられないもの」で分類する概念がないので、日本人にとって可算名詞や不可算名詞はなじみにくいものです。

 

しかし、「形」で認識するものは可算名詞、「材質、性質」で認識するものは不可算名詞というイメージを捉えることで、自分でも使いこなせるようになるはずです。

 

このように、英文法をイメージで捉える方法はパワフルで、「知っている」知識を「使える」知識に変えることができます。

 

英文法をイメージで捉える方法は、専門用語で「認知文法」と呼ばれています。認知文法を学ぶことは、ネイティブの感覚で英語を使いこなすための近道です。

 

とはいえ、独学で認知文法を身につけるのは簡単ではありません。あるいは、ネイティブから教わっても感覚は身につきません。なぜなら、日本語と英語、両方の感覚を深く理解している人から教わらないと英文法のイメージを理解できないからです。

 

認知文法を学びたいのであれば、専門家から学ぶことをオススメします。

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どちらも、株式会社スタディーハッカーが運営する英語スクールで、科学的なトレーニングで受講生の英語力を2~3ヵ月の短期間で大きく伸ばすのが特徴です。

 

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参考文献

英文法の鬼100則

英語独習法 

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