英語の前置詞の覚え方!イメージでとらえる勉強法【代表例9選】

英語の前置詞を苦手とする日本人は多いです。なぜなら、1つの単語に多くの意味があり、1つ1つの意味を暗記しようとしても、すべての意味を覚えるのは困難だからです。

 

では、どうすればよいのでしょうか? 

筆者は、前置詞をイメージで捉えることをオススメしています。前置詞が持つイメージを理解できれば、丸暗記しなくても前置詞を使いこなせるようになります。

 

この記事では、よく使われる9つの前置詞をイメージで理解する方法をお伝えします。

英語の前置詞の覚え方!イメージでとらえる勉強法

前置詞が持つイメージをイラストで表しました。

 

1つずつ説明します。

 

“at”は移動する最中の点のイメージ

“at”には、いろいろな意味がありますが、共通するイメージは「移動する最中の点」です。

場所の“at”

“at the station”のように、場所を表す意味で使われます。これが、なぜ「移動する最中の点」のイメージなのかを考えてみます。

 

たとえば、友人が待ち合わせ場所に表れず、あなたが友人に電話している状況を思い浮かべてください。

「今どこ?」「ごめん、まだ家。」“Sorry, I’m still at home.”
(5分後)「今どこ?」「今、バス停」“I’m at the bus stop now.”
(10分後)「今どこ?」「今、駅についた。もうすぐつく。」“I’ve just arrived at the station. I’m coming right now.”

このように、移動し続ける中で今どこの点にいるのか、を表すのが“at”の場所の感覚です。

“at the station”と“in the station”の違い

「駅にいる」を表す表現に“at the station”“in the station”があります。

“at the station”は、「目的地に向かって移動中で、いまは駅にいる」という意味になります。

 

一方、“in”は「枠の中」のイメージなので、“in the station”の場合は、「外ではなく駅の中にいて、駅から出ていかない」との意味合いになります。

時刻の“at”

“at”は時刻を表すのときにも使われます。“at seven”(7時に)などの使い方です。

 

時刻を表すときも同様で、「時刻から時刻へと移動していくイメージ」で“at”を使います。

“I ate breakfast at seven, and then went to the office at eight, and after that, I had a meeting at nine.”(7時に朝食を食べ、8時にオフィスに行き、9時に会議を行った。)

 

「場所の“at”」と同様に、「時刻の“at”」も、「移動する最中の点」という共通イメージが元になっています。

“for”は「前」や「目標」のイメージ

“for”の語源をさかのぼると、「前」という意味を持っていたと言われています。そこから派生して、「目標」とのイメージで使われるようになっています。なぜなら、目標は「前方」に向かって進むものだからです。

目的、目標の“for”

目標や行き先を表すときに“for”が使われます。次の例文は新幹線の行先案内に使われる表現です。

“This train is bound for Tokyo.”(この列車は東京行きです)

なぜ“to Tokyo”ではなく、“for Tokyo”なのか?

行き先を表す似た表現で“go to Tokyo”のように、“to”が使われることがあります。両者の違いは何なのでしょうか?

 

「to+場所」の場合は、「たどり着いている」という意味を含みます。したがって、“I went to Tokyo.”(東京に行った。)は「すでに東京にたどり着いた」ことを表します。

 

では、次の例文を見てみましょう。

“I left my home for Tokyo.”(私は東京へ向け、家を出た。)

一方、“for”は目標のイメージです。この例文では家を出ただけで、まだ東京にはたどり着いていないとの意味が含まれています。

 

ここまで理解できると、列車の行き先案内に“to”ではなく“for”が使われるかが、わかるはずです。列車は東京に向かって走っていて、まだ目的地にたどり着いていないからです。

交換、代理、つり合いの“for”

“He brought a cup of tea for me.”(彼は私のためにコーヒーを1杯持ってきてくれた。)

この例文で使われる“for”は「代理」を意味しています。私の代わりに彼がやってくれた、ということです。

“for”が「代理」を表す理由

では、なぜ“for”が「代理」を表すのでしょうか?

“for”は「前」「目標」のイメージです。このイメージから派生して、“for”は「~のために」との意味を持つようになっています。これを言い換えると「~のためにしてあげる」、「~のためにやってあげる」という意味になります。つまり「代理」を表しています。

「代理」から派生して「交換」にも使われる

「代理」「引き換えに」との意味を持つため、派生して“for”は「交換」を意味するようになりました。

“He bought the laptop for 1,000 dollars.”(彼は1,000ドルで、そのノートパソコンを買った。)

「交換」から「つり合い」に派生

「代理」「交換」「等価交換」のイメージ持たれます。先ほどの例文ではノートパソコンが1,000ドルの価値があるので、1,000ドルで購入したわけです。

 

ここから派生して、“for”は「つり合いが取れている」との意味でも使われるようになりました。

“Let me make up for being late.”(遅刻した埋め合わせをさせてください。)

“I will compensate you for your loss.”(あなたの損失を補償します。)

つり合いをとるために、埋め合わせや補償をするという感覚です。

期間を表す“for”も「交換」のイメージ

“I’ve been studying English for 2 years.”(私は英語を2年間勉強している。)

「英語学習と引き換えに、2年という期間を費やした」というイメージです。

“on”は接触しているイメージ

“on”の根底にあるイメージは「接触」です。“on”は「~上に」と訳されることがありますが、接触していれば“on”が使われます。

机の上に乗っていても、天井にくっついていても、壁から下がっていても、接触していれば“on”です。

 

“There is a book on the desk.”(机の上に本がある。)

“There was a fan on the ceiling.”(天井に一台の扇風機がついていた。)

“There was a picture on the wall.”(壁には絵がかかっていた。)

継続の“on”

「接触」していることは、何かから「離れていない」ということです。そこから派生して、“on”は「~し続けている」という継続の意味を表すのにもつかわれます。

“I kept on swimming.”(私は泳ぎ続けた。)

“She went on talking.”(彼女は話し続けた。)

「泳ぐことから離れない」、「話すことから離れない」という感じです。

依存する“on”

「接触」から派生して、“on”は「依存する」という意味にも使われます。なぜなら、常に接触している状態は、その対象に依存していると考えられるからです。

 

たとえば、“depend on”, “rely on”など、依存を表す熟語の大半に“on”が使われます。

“You should not depend on other people’s help.”(他人を頼るべきでない。)

“You can rely on me.”(私を頼ってくれてよいですよ。)

“about”は周辺のイメージ

“about”は「周辺」という感覚が根っこにあります。“about 100”(100くらい)のように、「およそ・約」という意味にも使われますが、「100の周辺の数」とのニュアンスです。これも“about”が持つ「周辺」のイメージで理解できます。

「~について」を表す“on”と“about”の違い

「~について」と表現するとき、“on”を使ったり“about”を使ったりします。両者にはどんな違いがあるのでしょうか?

“on”は「接触」のイメージなので、専門的で限定的な情報を扱うときに使われます。「経済について」というとき、“on economics”の場合は、「他の話題ではなく経済に関しては」との感覚になります。経済にピッタリくっついて接触している感じです。

“Today, I’d like to talk on economics.”(本日は、経済について話をします。)

「経済や教育やビジネスなど、さまざまなトピックがあるけれど、今日は経済に関して話をする」というニュアンスが含まれます。

 

一方、“about economics”の場合は、「経済を取り巻く、さまざまな話」という感じになります。“about”は「周辺」を表すので、「とりまく」という感覚が出てきます。

“Today, I’d like to talk about economics.”(本日は、経済について話をします。)

「経済を取り巻く話題について、いろいろと話をします」といった感じです。

“of”は全体から一部を取り出すイメージ

“of”の根底にあるのは、「全体から、一部を取り出す」というイメージです。“a piece of cake”であれば、ケーキ全体から、ケーキを構成する一部である一切れを取り出すイメージです。

結果を取り出す“of”

「全体から一部を取り出す」ことから派生して、「すくいとって実体化してこの世に出現させる」というイメージにつながります。この感覚から、材料や構成を表すときに"of"を使います。

“This desk is made of wood.”(この机は木でできている。)

木材から机のカタチを取り出している感じです。

原因の“of”

死因を表すときに“die of ~”との表現が使われます。これは、病気から死が出てくるという意味合いで“of”が使われます。

“His father died of cancer.”(彼の父はガンで死んだ。)

感情を取り出す“of”

感情を表すときにも“of”が使われます。「感情を取り出して実体化する」との感覚です。

“I’m afraid of the dog.”(私は犬が怖い。)

“He is proud of her son.”(彼は息子のことを誇りに思っている。)

「怖い」や「誇りに思う」といった感情を実体化させるイメージです。

“think of”は、アイディアをポンと出す感じ

「~について考える」を表す表現に“think of”が使われます。

これは、「頭の中からアイディアを取り出す」という意味を持ちます。「思いつく」に近いニュアンスです。

“What do you think of the plan?”(その計画について、どう思いますか?)

 

似た表現に“think about”がありますが、こちらは「ああでもない、こうでもないと考える」というニュアンスを持ちます。“about”が「周辺」を表すので、考えの周辺をウロウロするという意味です。

“I’ll think about it.”(考えてみます。)

 

“over”は超えるイメージ

“over”は「こえる」、「覆う」という意味を持ちます。図に表したように、対象物を矢印がこえている感じです。この図を見ると、矢印は対象物をこえると同時に対象物を覆っています。

覆うの“over”

“She spread a map over the table.”(彼女はテーブルの上に地図を広げた。)

“The scientist is famous all over the world.”(その科学者は世界的に有名だ。)

「世界を覆って有名」=「世界的に有名」というカタチです。

 

“I’ll stay in China for the project over the next three month.”(これから3ヵ月間、プロジェクトのために中国に滞在します。)

「3ヵ月間を覆う」という感覚です。

こえる“over”

“There is a bridge over the river.”(川を横切る橋がある。)

“The game is over.”(ゲームは終わりだ。)

山場をこえて終了したというニュアンスです。

「~をめぐって」の“over”

“over”はトラブルや争いごとについて、ああでもない、こうでもないと争うときに使われます。

“They argued over the issue.”(彼らは、その問題について言い争った。)

トラブルや問題を「覆って」、すべてをカバーして言い争っているイメージです。

“by”は「経由」のイメージ

“by”は、もともと「そばに」という意味と言われています。そこから派生して様々な意味を持ちますが、"by"の根底にあるのは「経由」という概念です。

 

“I found a supermarket by the station.”(駅のそばにスーパーを見つけた。)

「そばに」との意味で使われています。

 

そばにあるので、「通過する」、「立ち寄る」という意味に派生します。

“I pass by a big building every day.”(毎朝、大きなビルのそばを通る。)

“I stopped by the supermarket.”(ついでに、スーパーに立ち寄った。)

 

「立ち寄ってから行く」から派生して、「経由して行く」という意味になります。

“I came to the station by way of the convenience store.”(コンビニ経由で駅にきました。)

交通手段を表す“by”

“by bus”“by train”のように交通手段を表すときにも、“by”が使われます。「目的に到達するために、どういう交通機関を経由してきたのか」という意味合いです。

つまり、「交通手段を経由してきた」ということを表します。

同様に“by air”「飛行機で」“by sea”「船で」という意味になります。

動作主、動作の媒介の“by”

受け身で使われる、「~によって」の“by”は、「誰or何を経由して、そのことが出力されたか」を表すと考えられます。

“The ball was hit with a bat by Tom.”(トムがバットでボールを打った。)

 

さらに派生して、“by”は動作の媒介を表すことがあります。身体の部位を通して、対象に影響を与える意味合いです。

“I pulled him by the arm.”(私は彼の腕を引っ張った。)

腕を「経由」して、彼を引っ張ったことを表します。

程度や単位を表す“by”

“Sales have increased by 30%.”(売上が30%増加した。)

「売り上げたが増えたけど、具体的には何%経由で増えたの?」というイメージです。

 

“I’m paid by the year.”(私は年俸で給与をもらっている。)

「支払われているんだけど、具体的にはどの単位経由で支払われたの?」というニュアンスを含みます。

 

このように、“by”には様々な意味がありますが、根底にあるのは「経由」の感覚です。

“in”は枠の中のイメージ

“in”は「枠の中」のイメージです。“in the station”という場合、駅を1つの境界線を持った空間と捉えています。外から切り離されており、外に出ない、移動しないという感覚です。

次の例文はどのような意味を持つのでしょうか?

① “He speaks English.”
② “He speaks in English.”

「彼」がネイティブスピーカーの場合、①のように“He speaks English.”と言います。「彼は英語を話す。」との意味合いです。

 

しかし、②“He speaks in English.”の場合は、彼は他にも話せる言語があるが、今は英語で話しているとのニュアンスになります。「彼は英語で話す。」という感じです。さまざまな言語の枠の中から、英語という枠を選択しているというイメージです。

方向を表す“in”

“The sun rises in the east.”(太陽は東から昇る。)

ここで、なぜ“in”が使われるのか不思議に感じるかもしれません。ですが、これも「枠の中」のイメージです。「枠」は必ずしも円形であったり正方形であるとは限りません。細長い枠をイメージすると、東の方向の「枠」の中から太陽が昇ってくるという感じになります。

“with”は「共にいる」イメージ

“with”は「一緒に」、「共にいる」とのイメージです。

持っているを表す“with”

「共にいる」、つまり「持っている」という意味を表すことがあります。

“a girul with long hair”(長い髪の少女)

などの使われ方です。少女が長い髪と「共にいる」ということです。

 

同様に、以下の例文を比較してみましょう。

“I have a camera.”なら、(カメラは所有しているが、家に置いてある)との解釈もできます。

一方、“I have a camera with me.”の場合は、(今この場に私はカメラを持ってきている。)との意味になります。

感情や状態を表す“with”

この意味から派生して、感情を表すときに使われます。

“I’m angry with him.”(私は彼に怒っています。)

怒りと「共にいる」という感覚です。

 

“Are you happy with the way you are doing your job?”(あなたは自分の仕事に満足していますか?)

満足と「共にいる」感覚です。

まとめ|イメージをとらえたら、後は実践あるのみ

日本人にとって、英語の前置詞を使いこなすのは簡単ではありません。外国人が日本語の「てにをは」を使いこなすのが難しいのと同様です。

しかし、前置詞が持つイメージをとらえられれば、ネイティブが持つ感覚を理解できるようになります。

 

このように、英語をイメージで捉える方法はパワフルで、「知っている」知識を「使える」知識に変えることができます。

英語をイメージで捉える方法は、専門用語で「認知文法」と呼ばれています。認知文法を学ぶことは、ネイティブの感覚で英語を使いこなすための近道です。

 

とはいえ、独学で認知文法を身につけるのは簡単ではありません。あるいは、ネイティブから教わっても感覚は身につきません。なぜなら、日本語と英語、両方の感覚を深く理解している人から教わらないと英文法のイメージを理解できないからです。

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