ビジネス英語のプレゼンやディスカッションで、“hand in hand”というイディオムを見かけることがあります。
直訳すると「手を取り合って」との意味ですが、ビジネスで使われるときは「AとBが論理的につながっている、同時に起こる」などの意味で使われます。
“hand in hand”の意味や、使うときのルールや注意点を解説します。
タップできる目次
“hand in hand”の意味と使い方|ビジネス英語で使えるフレーズ
- hand in handの元の意味
- ビジネス英語で使われる“go hand in hand"
hand in handの元の意味
“hand in hand”の元の意味は、「手と手を取り合って」です。そこから「協力して」との意味で使われることもあります。
“They walked along with the river hand in hand.”
(彼らは川沿いに手を取り合って歩いた。)“Let’s work hand in hand.”
(協力していきましょう。)
ビジネス英語で使われる“go hand in hand with”
ビジネス英語では、次の意味で使われます。
・互いに繋がる
・同時に起こる
・自然な因果関係にある
慣用句、イディオムの一種です。
このイディオムで使うときは動詞の“go”が必要になります。「“A”+“go”+“hand in hand”+“with”+“B”」というカタチです。
AとBは、いずれも名詞句・動名詞句が使われます。
“Theory does not always go hand in hand with practice.”
(理論は必ずしも実践と一致しない。)“Investments go hand in hand with the future return.”
(投資は、将来の利益につながる。)“High salary and job satisfaction do not always go hand in hand.”
(高い給料と仕事への満足度は、必ずしも関係がない。)
“go hand in hand with”を使うときの注意点
“go hand in hand with”は、「一般的な主張」をするときに使われます。言い換えると、「ある特定の主張」をするときには使えません。
具体例を見てみましょう。
OK:“Success goes hand in hand with great effort.”
(成功と多大な努力は密接な関係がある。)
一般論として「成功と努力に関係がある」ことを主張しているので、“go hand in hand with”が使えます。
NG:“His success goes hand in hand with his great effort.”
(彼の成功は、彼の多大な努力と密接な関係がある。)
「彼の成功」、「彼の努力」といった特定の主張なので、“go hand in hand with”は使えません。
間違えやすいポイントなので、注意してくださいね。
イディオムの使い方はネイティブにチェックしてもらうと身につきやすい
“hand in hand”を辞書やwebで調べても、「一般的な主張にのみ使われる」という注意点は書かれていないことが多いです。私たち日本人にとっては、イディオムの使い方のルールや感覚を身につけるのは簡単ではありません。
なので、イディオムの使い方はネイティブにチェックしてもらうのが良い選択です。そうしないと、せっかく勉強してイディオムを理解したつもりになって、ビジネスのプレゼンで使い恥をかいてしまう......なんてことになりかねません。
実は、筆者も「HinativeTrek(ハイネイティブトレック) 」という学習サービスで、ネイティブに間違いを指摘してもらい“hand in hand”の使い方を理解しました。
⇒【評判】HiNativeTrekで実践的なビジネス英語が身につく【体験談】
ハイネイティブトレックは1日1題、ビジネス英語にまつわる課題に取り組み、ネイティブ講師に添削してもらえるサービスで、スマホ一台で、いつでもどこでも取り組めます。
アル・ゴア元副大統領、フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏などの同時通訳を務める関谷英里子さんが、教材作成に関わっており、実践的なビジネス英語を身につけることができます。
上の図を見るとわかる通り、講師から非常に詳細な添削を受けられます。単に添削をするだけでなく、“go hand in hand with”の使い方や、注意点などを具体的に押してもらえます。
ただ、添削やフィードバックは英語なので、中級者以上で実践の場で使えるビジネス英語を身につけたい人にオススメのサービスです。
まとめ|注意点を知ってgo hand in hand withを使いこなす
“go hand in hand with”はビジネスのプレゼンやディスカッションで使われるイディオムです。このようなイディオムを使いこなせると、相手に「この人は知的だな」という印象を与えることができます。
ただし、間違った使い方を覚えてしまうと、恥をかくことになりかねないので注意が必要です。
どのような文脈で使うか、どんなときに使えるのかなどはネイティブにチェックしてもらうことをオススメします。