このように悩まれている方も多いのではないでしょうか。
今回オーストラリアに留学をされ、5ヶ月間で“be動詞”も怪しい初級レベルから一気に中上級レベルまで伸ばされた保坂美祐(ほさか・みう)さんにお話を伺いました。
保坂さんは留学に対する憧れがあったものの、英語が苦手で2年間くらい行動に移せなかったそうです。しかしNLPEで英語コーチングを受けて、英語に対する姿勢が一変し留学を決意されました。
帰国後の現在、保坂さんはNLPEのコーチとして活躍されています。
今回のインタビューでは、
- なぜNLPEのコーチングで留学を決意したのか
- 「留学前にNLPEを受講してよかった」と保坂さんが思う理由
- コーチとして、受講生とどのように向き合われているのか
- 英語学習で避けるべき3つのこと
など詳しく教えていただきました。
「留学に興味があるけど、現地でやっていけるか不安......」、「英語学習がうまくいかずモヤモヤしている」という方に役立つ内容です。
⇨ご参考:NLPE英語コーチングスクール|英語学習法より大事なこととは?【南山代表インタビュー】
タップできる目次
お話を伺った保坂コーチのプロフィール
約半年で全く努力することなく英語初級レベルからB2レベルまであげることに成功。
現在ではNLPEでマンツーマンのコーチとして活躍。
「英語習得を妨げる根本的な原因を受講生の方と一緒になって探り、解消していきたい」という思いで日々コーチングを行っている。
NLPE英語コーチングとの出会い
-保坂さんはオーストラリアに留学された経験があるんですよね? どのようなキッカケがあったのでしょうか?
なんとなく留学したいと思っていた
(保坂さん)幼い頃から、漠然とした海外への憧れがありました。『世界不思議発見』を見たり、海外ドラマを見たりしていたので色々なところにいってみたいと思っていました。
単に海外旅行に行くだけではなく、現地に住んでみたいという思いが強かったですね。
中でも一番行きたかったのがオーストラリア。ある時、祖父がオーストラリアに行った写真を見せてくれたんです。
海がとても綺麗で。実家の近くに海がなかったので「ここに行ってみたい!」と思いました。
2年間は行動を起こせなかった
-だからオーストラリアを留学先に選ばれたのですね。
(保坂さん)ただ留学に行きたいと思っていても、すぐには行動を起こせませんでした。
「留学に行こうかな」と思ってから実際に行動するまでに2年間くらいかかっています。
-なぜ2年間もかかったのでしょうか?
(保坂さん)留学に行くのが怖かったんですよね。海外に行ったこともないし、そもそも飛行機にも乗ったこともないし......。それに英語もできなかったので。
スリにあったらどうしようとか、現地を一人で行動するのが心配などとも思っていました。
「留学に行ってみたいな」と思いつつ、漠然とした不安を抱えていたので行動に移せなかったわけです。
NLPEを受けるうちに留学を決意
-そうだったのですね。では、どのような過程で実際に留学することを決意されたのでしょうか?
NLPEを受講して新しいことに挑戦したくなった
(保坂さん)まず、留学するのなら英語を勉強しておこうと思ったんですよね。学生時代はスポーツに打ち込んでいて勉強はほとんどやっていなかったので。
学校で文法とか単語を習ったのですが、やらされてやっているだけであまり身についていませんでした。
たまたま知人と話しているときにNLPEを教えて紹介してもらって受講することにしました。
それで、NLPEでセッション(面談)を受けるうちに、考え方が変化していきました。
これまでは「留学に行くのが怖い。知らない場所に行くのは不安」と思っていたのですが、「新しいこと、好きなことをやりたい!」と心から思うようになったんです。
-それは大きな変化ですね。どんなきっかけがあったのでしょうか?
(保坂さん)セッションの中で過去を振り返るワークをやりました。
すると小さな頃に感じていた不安を思い出したんですね。
具体的には小学校から中学校に上がるときに次のような不安を感じていました。
- 友達ができるかな......
- 勉強についていけるかな......
- 先輩にいじめられないかな......
中学校に馴染めるかすごく心配だったんですよね。
ですが、実際に中学校に入ってしまえば楽しい生活が待っていました。
このことを思い出したとき「予想している不安が起こるわけではない」と気づいたんです。単に自分が生み出していた「思考」に対して不安を感じていたわけです。
そして留学への不安も「事実」ではなく、自分が生み出した「思考」に対して不安を感じているのだと気づいたんです。
このことに気づいてから「新しいことに挑戦したい!」、「好きなことをやりたい!」と思うようになり、「留学しよう!」と考えるようになりました。
NLPEで「思考」が変わった
-なるほど。NLPEのセッションで漠然とした不安が解消されたのですね。
(保坂さん)もう一つ大きな変化がありました。
先ほど少しお話ししたように、私は学生時代にスポーツばかりやっていたので成績はあまり良くなかったんです。
そのため、ずっとこう思っていたんです。
私は勉強ができない人間だ。
なので英語をやろうとしてもやる気が出ませんでした。英語に触れたくないというか。
- どうせ英語を勉強しても無駄だろう
- 勉強してもできるようにならない
心のどこかで、こう思っていたからです。
“be動詞”もわからないレベルだったので、「留学するなら英語を勉強しないと」と思っていたのですがテキストを手に取れませんでした。気持ちも身体もついてこなかったからです。
ところが、NLPEのセッションでコーチから問いかけられるうちに考え方が変わっていきました。
「私は勉強ができない」、「英語ができない」というとコーチは「それって本当ですか?」と問いかけてきます。
すると自分でも考えるんですよね。「あれ、これって本当なのかな?」と。
よく考えてみると、勉強ができないのではなく、単に勉強をやっていなかっただけだと気づきました。
「勉強ができない」というのは私の思い込みで、ちゃんとやったら英語や勉強もできるようになるかもしれません。やってもいないのに、できるかできないかなんて分かるはずがありませんよね。
今振り返ると当たり前に思えるのですが、思い込みは恐ろしいもので、NLPEでコーチから問いかけられるまで考えたこともありませんでした。
思考が問題を作っていることに気づいた
-「人は問いかけられることで考えを深められる」と言われることがありますが、まさにその通りだったのですね。
そうなんです。セッションを受けるうちに、これまでネガティブに感じていたことも自分の思考が原因だと気づいたんです。
これまでは英語を話せないと、「英語を話せない自分はダメだ」と自己嫌悪に陥っていました。それで余計に英語を避けてしまう。
しかし「英語を話せなかった」というのは単なる出来事で、それに対して「自分はダメだ」と解釈をしているのは自分自身だったんですよね。
言い換えると、自分の捉え方や判断が「英語を避ける」という問題を作ってしまっていたことに気づきました。
5ヶ月の留学で英会話ができるように
-NLPEを受講されて、考え方が変わり留学をする決心をされたのですね。実際に行かれた留学はどうだったのでしょうか?
最初は初級レベル
(保坂さん)前から行きたかったオーストラリアに留学をしました。海が綺麗な東海岸のゴールドコーストという所です。
留学先の語学学校で、最初は“Elementary”のクラスに入りました。初級の初級。
「英語をまったく話せない。どうしよう......」という感じでしたね。
それでもNLPEで「思考」を変えていたおかげで、積極的に英語を話すことができるようになっていました。
色んな国の友達を作った
私が行った語学学校には様々な国から生徒が集まっていました。ブラジル、コロンビア、中国、韓国などです。一番多かったのはブラジル人。
クラスメートにどんどん話しかけ、友達をたくさん作りました。
学校では文法や語彙などを学んで、友達とのお喋りでスピーキングの練習をしている感じでした。
留学先で面白いなと思ったことがあります。
ブラジル人の生徒は基礎クラスでもよく英語を喋っているんです。文法を知らなくても語彙が少なくてもどんどん話す。めちゃくちゃな文法でも全く恥ずかしがらずにとにかく英語をアウトプットしていました。
一方で日本人は、文法力があっても恥ずかしがって英語を話せない。
「英語が苦手な日本人が多いのは、このような国民性が影響しているかもな」と思いました。
気づいたらレベルアップしていた
学校は朝の8時から昼の12時までだったので、午後は友達と遊んでいました。
一緒にバーベキューをしたり、ビーチに行ったり。
近くにサーファーズ・パラダイスと呼ばれる綺麗なビーチがあったので、友達と一緒によく遊びに行っていました。
こんな感じで楽しみながら留学を満喫しました。
それで肝心の英語がどうなったかというと、5ヶ月後の卒業時には大幅にレベルアップしていました。
CFER(セファール)という英語力を測る指標があるのですが、このテストでB2レベルになっていました。B2は中上級レベルです。
- 日常会話のあらゆるコミュニケーションで「自信を持って英語を話すことができる」
- ビジネスの現場でコミュニケーションが取れる
と言われるレベルです。
留学前にNLPEに出会っていなかったらと思うとゾッとする
-最初は“be動詞”も怪しいレベルで、英語をまったく話せなかったと言っていましたが、5ヶ月でここまで変わるのものなのですね。
(保坂さん)そうなんです。それもまったく無理せずに英語力のレベルアップができました。
たまに想像するんですが、もしNLPEを受講せずに留学をしていたらと思うとゾッとしますね。
-なぜですか?
(保坂さん)勉強が嫌だったので、おそらく途中で学校に行けなくなっていたと思います。
それに英語を話すのが恥ずかしかったので外国人の友達も作れなかったはずです。できるだけ安心できる環境を作りたくて日本人と一緒にいたのではないかと思います。
そうすると英語を話す機会がないので、一向に英語ができるようにならなかったはず......。
一人でビーチに出て波の音を聞きながらボーっと過ごしている自分の姿が目に浮かびます。これだけなら、わざわざオーストラリアに留学に行かなくても、沖縄でもできちゃいますよね。
NLPEで「思考」を変えていなかったら、留学の機会を活かせずに終わっていたと思います。
まあ、そもそも私の場合はNLPEを受講しなかったら留学する決断ができていなかったかもしれませんが 笑。
NLPEのコーチになったキッカケ
-保坂さんが、NLPEのコーチを目指そうと思ったのはなぜなのでしょうか?
「思考」が変わると人生が変わる
(保坂さん)先ほどお話ししたように、私自身が自分の「思考」に縛られ、苦しめられていました。
でも、自分の「思考」が思い込みだと自覚して変えられると人生が180度変わります。
勉強が苦手で新しいことに挑戦するのを怖がっていた私が、留学に行き楽しみながら英語力を伸ばせたように。
私自身が変われたので、当時の私のように停滞感やモヤモヤを感じている人をサポートしたいと思うようになりました。
コーチになるために英語も頑張ろう! と思いましたね。
初めて「やりたい!」と思うことができた
実は、私はそれまで「やりたい」と思えることがありませんでした。学生時代は、言われたことをやるだけの環境で、やりたいことをやっていませんでした。
NLPEを受講して初めて自分の気持ちに気づき、「やりたい!」と思うことができたのです。
- オーストラリアに留学すること
- コーチとして受講生をサポートすること
この二つを実現させたいと心から思うようになり、コーチを目指すことにしました。
NLPEのコーチとしてやっていること
-実際にNLPEのコーチとして、どんなことをされているのですか?
深いレベルの目標を探る
(保坂さん)受講生と週一回のセッション(面談)を行なっています。
セッションの序盤では、受講生の目標を探っていきます。
「英語学習の目標はなんですか?」と聞くと大抵の場合、表面的な環境に関する目標が出てきます。
- 英語を話してビジネスで成功したい
- 英語を話せるようになって、こういう仕事をしてみたい
もちろん、このような目標も悪くありません。
ですが、これらの目標を達成できても本当に心から望んでいたわけではないと気づくことが多いんです。
なので表面的な目標だけでなく、より深い価値観レベルの目標に気づくことが重要です。
-価値観レベルの目標とは、どのようなものなんでしょうか?
(保坂さん)そうですね。たとえば次のような目標です。
- 人とのつながりを感じていたい
- やったことがないことを、できるようになりたい
- 成長を感じていたい
表面的な目標だけでは飽きてしまう
-なぜ価値観レベルの目標に気づくのが重要なのでしょうか?
環境に関する表面的な目標は割とすぐに飽きてしまうんです。
たとえば私の場合だと「オーストラリアに留学したい」というのは環境レベルの目標でした。オーストラリアに行くと、最初の頃は珍しくてワクワクするんですが、1〜2ヶ月もすると慣れてきてしまうんですよね。
一方で次のような価値観レベルの目標の場合、飽きてしまうことはありません。
- 新しいことにチャレンジしたい
- できなかったことが、できるようになりたい
長期間にわたって、モチベーションの源泉になるんです。
受講生の価値観を探る
-とはいえ価値観レベルまで深掘りするのは難しそうです。「あなたの価値観はなんですか?」と言われてもパッと出てきませんし。
(保坂さん)NLPに「価値観のワーク」というものがあります。過去の出来事、経験、感情などを元にその人の価値観を掘り下げていくんです。
このワークを進めるうちに、自分の価値観に気づく人もいます。
「自分はいろんな文化に触れたかったから英語勉強を始めたんだ!」というように、英語学習をやっている理由に気がつくんです。
繰り返しになりますが、価値観レベルで英語学習をやる目的を自覚することが大事なんです。なぜかというと、自分の価値を満たせていると、英語学習が苦でなくなるからです。
いやいや勉強するのではなく、自分から進んで英語に触れるようになる。
英語学習は1週間や2週間では終わりません。長期戦なので自律的に学習できる状態を作ることが重要です。
受講生がコツコツ学習できるようにサポート
-「なかなか英語学習を続けられない」と悩む人も多いかと思います。コツコツ続けるために、どのようなサポートをされているのでしょうか?
(保坂さん)大前提として、楽しいことでないとコツコツ続けられません。だから先程紹介したように価値観を深掘りすることが重要になります。
自分の価値観を満たすカタチの勉強を取り入れるのです。
たとえば「人との繋がりを感じたい」という価値観を持っている場合。積極的に外国人と英語で話す機会を作るのがオススメです。
オンライン英会話でも良いですし、英語カフェなどに参加しても良いかもしれません。「勉強している」という感覚ではなく、楽しみながら英語に触れられるからです。
反対に机に座って黙々とテキストに向かい合う勉強だと、苦痛になって続けられなくなってしまう可能性もあります。
「好きこそものの上手なれ」が最強
「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますよね。
まさにその通りだと思っています。
好きなこと、ワクワクすることを追求しながら英語に触れている人を想像してみてください。
自分では「努力している」と思わなくても自然と英語力を伸ばせるはずです。
いやいや歯を食いしばって勉強している人は、好きでやっている人にはかないません。
-受講生が自律的に英語に触れられるように、楽しさを感じられるやり方を探るのですね。
(保坂さん)そうなんです。あとは、コーチとして受講生がつまずいたときにサポートをします。
たとえば英語が伝わらなくてもどかしさを感じていた受講生がいらっしゃいました。
その時に避けたいのは「自分はダメだ!」と勘違いをしてしまうことです。そのように思い込んでしまうと、活力が奪われて前に進めなくなってしまうからです。
「あなたはダメなんかではない。今は出来ないだけで、やり方を身につければできるようになる」。
こう気づいてもらえるように問いかけをしていきます。
自分の「思考」に問題があることに気づければ、前向きになって行動できるようになります。
トラに追われながら英語学習ができますか?
-セッションでの問いかけの他に効果的なことはありますか?
(保坂さん)英語学習に集中できる脳と身体の状態を作ることですね。
これは私がよく出す例なのですが、ちょっと想像してみてください。
あなたはトラに追われている時に英語学習ができますか?
トラに追われている時は英語どころではありませんよね。逃げるか闘うかをすぐに決めて行動に移さないと危険です。
ストレスや恐怖を感じているこの状態を“fight or flight(闘争・逃走反応)”と呼びます。
もちろん日常生活でトラに終われる場面はありません。
しかし会社で上司に怒られたり、日常生活でストレスを感じたりしているとき、身体や脳はトラに追われているのと同じ状態になります。
こんな状態では英語学習に集中することはできません。
-なるほど。英語勉強に集中できる頭と身体の状態を作るのが大事なんですね。
(保坂さん)そうなんです。受講生に英語学習を始める前に、どんなことを感じているかを聞いたことがあります。
多くの方が次のような焦りを感じていると言っていました。
- これができないとヤバい......
- 勉強するの嫌だな......
- 英語をやりたくないな......
こんな状態で英語の勉強に取り組んでも、面白くないですし続けられません。
瞑想で集中できる状態を作る
-そういえばスマホの通知を見るだけでも集中できなくなりますね......。どうしたら集中できるようになるのでしょうか?
NLPEでは受講生に瞑想を取り入れてもらっています。
瞑想というと何となく怪しげに聞こえるかもしれませんが、海外では「マインドフルネス」として注目を集めています。
Googleなどのグローバル企業も研修としてマインドフルネス瞑想を取り入れています。
なぜかというと、瞑想を取り入れることで雑念がなくなるからです。
- 勉強するの嫌だな......
- 英語やりたくないな......
という思いが消えて無くなり、目の前のことに集中できるようになるんです。
-そうなんですね。たしかに「瞑想を取り入れると雑念が減る」という話を聞いたことがあります。でも瞑想と英語学習はあまりにかけ離れているように思います。本当に効果があるんでしょうか?
(保坂さん)これは私自身の経験なのですが、留学先のオーストラリアで瞑想に救われたことがあります。
語学学校に入学時は初級クラスに入ったのですが、途中で一つ上のクラスに移ることになったんです。
一つ上のクラスは、生徒のスピーキングレベルも高いし、先生の話も難しいと感じました。「一つレベルが上がるだけで、こんなに分からなくなるのか......」とショックを受けました。
- 上のクラスだからついていけない
- もう英語をやりたくない
こんな風に思ったのです。
この頃、私は毎朝1時間瞑想をしてから学校に行くことを習慣にしていました。クラスが変わった翌朝も、いつも通り1時間の瞑想をしてから学校に向かいました。
すると気づいたんです。上のクラスは「話しているスピードが速いだけで内容はわかる」ということに。
瞑想をしたおかげで、自分の思い込みに気づくことができたのです。
このように瞑想をすると、雑念から解放されて冷静に物事を見られるようになり、目の前のことに集中できるようになります。
コーチとしての苦労とやりがい
-保坂さんがコーチとして受講生と関わる中で苦労を感じることや、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
気づきを得られるための質問ができるか?
(保坂さん)そうですね......。
受講生が停滞感や行き詰まりを感じている根っこを探っていくときですね。
「いかに、受講生が気づきを得られる質問ができるか?」
これは大変でもあり、一番楽しいことでもあります。
- 何がボトルネックになっているのだろうか?
- 一番の原因はどこにあるのだろう?
こんなことを考えながら、根源を探っていく感じです。
たとえば「私は英語ができない」という受講生の場合。
- 小さい頃に親に言われた言葉が影響しているのか
- 過去に何か経験があるのか
- 人と比べているのだろうか
色々な可能性を考えながら問いかけをしていきます。
そう簡単にはいかないので「大変だな」と思うこともありますが、課題を解決できたときは嬉しいですしワクワクしますね。
受講生から次のように変化を報告してもらえた時は、最高に嬉しいですね。
- 人と繋がるのが楽しいから英語をやっているのだと気づきました
- 「成長を感じたい」という価値観を満たしているのだと分かりました
本人が持っている答えを導き出すのがコーチの役割
-最近は「英語コーチングスクール」というジャンルが増えてきていますが、NLPEのように一人ひとりの課題や悩みに寄り添って深掘りするところは珍しいと思います。
保坂さんにとって「コーチング」とはどういうものなのでしょうか?
(保坂さん)コーチングは、相手の可能性を引き出すプロセスだと思います。
学生時代のように「好きでもないことを無理矢理やらせる」のではなく、その人がやりたいことをやる方向に導くのがコーチの役割です。
コーチはまっさらな状態で、その人が持っている答えを引き出していきます。
だから必然的に受講生一人ひとりにカスタマイズすることになるんです。それも勉強法などのハウツーレベルではなく、思考や信念といった深いレベルを見ていきます。そうしないと、本当の意味で英語学習に成功することはあり得ないからです。
たとえばモチベーションの感じ方も人によって違います。
目標に向かうことにモチベーションを感じる人もいますし、問題を回避することにモチベーションを感じる人もいます。
問題回避志向の人に「英語を身につけて海外で活躍しましょう!」と言ってもまったく響きません。
逆に目標志向の人に「英語を身につけないと、将来の仕事がなくなるかもしれません」と言ってもやる気が出てきません。
このように、一人ひとりの特性を注意深く見て、言葉をかけていく必要があります。
重要なのは、コーチは相手に寄り添ってサポートをしても教えたりアドバイスしたりしないということ。指導やアドバイスをするのは押しつけになるので真のコーチングではないと思うんです。
NLPE受講生の変化
-実際にこれまで保坂さんが担当された受講生は、どのような変化をされているのでしょうか?
自発的に取り組めるようになる
(保坂さん)よく聞くのは「やらされている感覚がなくなり自分から率先して取り組めるようになった」という感想です。
英語学習はもちろん、仕事や日常生活などさまざまな面で変化を感じられる方が多いようです。
自分自身の価値観に気づいた結果、無理をしなくても行動できるようになったからだと思います。
次第にセルフコーチングができるように
最初の頃はコーチである私が質問をして、受講生がそれに答えながら思考を深めていきます。
ですが、コースの最後の方になるとセルフコーチングができるようになる方が多いです。
何か問題が起きた時に「なんでだろう?」と自分に問いかけをして冷静に考えられるようになります。そうすると「問題が起きたから自分はダメだ」と責めることが無くなり、自然と解決の方向に思考が向くようになります。
これは英語学習に限らず、いろんな分野に使うことができるスキルです。
-だいたい、どのくらいで変化を感じられるようになるのでしょうか?
平均すると6回目くらい、つまり2ヶ月目以降で変化を実感される方が多いですね。
人によっては3回目、4回目くらいで変化をする人もいます。早い人だとプレセッションの時に気づきを得られることもあります。
「完璧主義」に気づいて英語も日常生活も好転
-これまでに担当された方で、印象に残っている受講生はいらっしゃいますか?
(保坂さん)私が担当した方で「自分は学習を続けられない」という悩みを持っている方がいらっしゃいました。
セッションでお話を伺っていると自己否定をされていることに気づきました。
- 続けられない自分はダメだ
- 英語を話せない自分はダメだ
そこで過去を振り返るワークを行ったところ、幼少期のある出来事がきっかけで完璧主義が染み付いていることに気づいたんです。
自らの「思考」が自分を苦しめていることに気づいた結果、自分のことを許せるようになっていきました。
- 続けられない自分も素晴らしい
- 英語を話せなくてもOK
こういう感じですね。
完璧主義が自分を苦しめる根っこだと分かった結果、英語学習に限らず日常の様々な場面で自分を許せるようになったと話してくださりました。
私から見ても表情や話し方が変わられスッキリされていく様子がよく分かりました。
「英語を話せなくてOK」と思うと、英語を頑張れなくなりそうだと思いますよね?
ですが実際はそうではありません。
自己否定をしなくなる結果「今は英語を話せないけど、練習して話せるようになろう」と前向きに行動できるようになるのです。
「これからの人生で使える力が身についた」と言われた時は嬉しかったですね。
英語以外にやりたいことが見つかった
-コーチングで劇的に変わられたのですね。
(保坂さん)そうなんです。
他に印象的な受講生として、価値観を掘っていったら「実はやりたいのは英語ではなかった」と気づかれた方がいます。
-え? どういうことですか?
(保坂さん)仕事に迷われている方だったのですが、受講前は次のように言われていたんです。
- 英語ができるようになって、給料がいい会社で働きたい
- 英語ができたらカッコいい
これらは先ほどお話した表面的な「環境の目標」ですよね。
なのでセッションでは価値観レベルの目標を掘り下げていったんです。
すると、このかたは次のような価値観を持っていることが分かりました。
- ものづくりに携わりたい
- 自分の作品を作りたい
そして、この価値観なら他のことでも満たせるため、英語ができるようになる必要はないと気づかれたのです。
-英語スクールに来たのに、英語は必要ないと気づかれたということですか。その方は不満に思われたりしなかったのでしょうか?
(保坂さん)「人生で大事なことを見つけられた」と非常に満足されていました。
結局のところ、英語は自分の価値観を満たしたり、人生の目標を達成したりするための手段の一つに過ぎません。
もし真の価値観や目標に気づき、英語が必要とわかれば、それはそれで構わないと思っています。
だからこそNLPEでは英語を切り口にしつつ人生全般を扱うコーチングをしているんです。
英語学習で避けた方が良い3つのこととは?
-多くの方が英語学習をどのように進めればよいか知りたいと感じていると思います。保坂さんが「英語学習で避けた方が良いこと」を挙げるとしたら、どんなことがありますか?
(保坂さん)そうですね。次の3つでしょうか。
- 価値観を満たせない学習をする
- 自分を分析せずに学習する
- 楽しくないことをやる
-1つずつ教えていただけますか?
価値観を満たせない学習
(保坂さん)先ほどお話した内容とも重なりますが、自分の価値観を満たせない学習するのはオススメできません。
その理由は、価値観を満たせない状態だと英語に触れるのが苦痛になってしまうからです。英語に触れるのが苦痛だと、学習した内容が頭に入りませんし、続けられなくなってしまいます。
たとえば「話をして人と繋がりたい」という価値観を持っている人が、ひたすら文法学習をしたり英語を書くだけの学習をしたりすることをイメージしてみてください。
「勉強だ!」と思えば多少はできるかもしれませんが、どんどん英語が嫌いになってしまいそうですよね。
なので価値観を満たせない学習は避けるのが無難です。
自分を分析せずに学習する
-2つ目の「自分を分析せずに学習する」というのは、どういうことでしょうか?
(保坂さん)これにはいくつかの側面があります。
まずは「自分に何が必要なのか?」をはっきりさせずに英語学習を始めてしまうパターンです。
「本当はスピーキングを伸ばしたいのに文法学習ばっかりやっている」みたいなケースですね。
-これは分かりやすいですね。
(保坂さん)次に紹介するのは、もっと重要なことです。
「自分の成功パターンと失敗パターンをわからずに学習を始めてしまう」。
-成功パターン、失敗パターンとは何なのでしょうか?
(保坂さん)簡単に言うと、過去に成功や失敗をしたときの行動パターンのことです。
よくわからないと思うので、成功パターンと失敗パターンの見つけ方を説明しますね。
成功パターンの見つけ方
その人の成功パターンを見つけるときは、過去の出来事を見ていきます。
たとえば英語以外で、過去に継続できて試行錯誤をして成功したことを考えてみてください。
人によっては水泳やテニスなどのスポーツかもしれませんし、ピアノなどの音楽かもしれません。
次に「そのときに、どのような過程でやっていたのか」を考えます。
- 自分の成長を実感するのが楽しくて頑張らなくても続けられた
- 無我夢中で取り組んで気づいたらゴールしていた
ここで出てきたやり方が成功パターンです。
それで、ここからが重要です。
この成功パターンを「どうやったら英語学習に取り入れられるか?」を考えるんです。
たとえば次のようなやり方が考えられますよね。
- 毎日、成長を実感できるように振り返りの時間を作る
- 好きでたまらない映画の役になりきってみる
このように、あなたの成功パターンを取り入れることで英語学習を成功させられる可能性が高まります。
失敗パターンの見つけ方
-なるほど。では失敗パターンとは、どのようなものなのでしょうか?
(保坂さん)成功パターンの反対で、過去に取り組んで失敗したやり方のことです。
- 初級レベルなのに、上のレベルを見続けて難しい参考書ばかりやっていた
- 現状レベルとギャップが大きい勉強をやり続けて辛くなってしまった
これらを自覚したら、失敗パターンを避けることを意識します。
このように自分の成功パターンと失敗パターンを分析するかしないかで、英語学習の成功確率が大きく変わってきます。
楽しくないことをやる
-なるほど。かなり深いレベルで自分のことを分析する必要があるんですね。3つ目について教えていただけますか。
(保坂さん)楽しくない学習をやってしまうと、価値観を満たせなくなり結局続きません。
これは私の失敗談なのですが、「文法の基礎を学びなおそう」と考えたことがあります。
何しろ“be動詞”も怪しかったので、本当なら中学文法の復習から始める必要がありました。
しかし当時の私は「中学文法なんてダサい」と思っていたので、自分のレベルに合わない高校レベルの参考書を買ってしまったのです。読み始めてみたのですが、全く面白くないですし難しくて歯が立たない。
結局続かなくてやめてしまいました。
今ならわかるのですが、楽しくないことを無理にやろうとしても続きません。
心が動いて夢中になれるやり方で英語学習を進めることをオススメします。
NLPE英語コーチングに来て欲しい人
-保坂さんは受講生としてNLPEを受けられ、現在はコーチとして活躍されています。どのような方にNLPEに来て欲しいですか?
(保坂さん)英語関連で何かの悩みを持っている人は、ぜひ体験セッションを受けて欲しいですね。きっと新しい気づきがあるはずです。
特に次のような方は大きな変化を実感できると思います。
- 英語にコンプレックスを感じている
- 英語学習を続けるのが難しい
- 英語を話すのが「恥ずかしい」と感じている
- 英語を使えるようになって人生を変えたい
NLPEでは英語を切り口に、人生を変えるコーチングをしています。
少しでも「人生を好転させたいな」とか「頑張っているのに思うような結果が出ない」と感じれている場合は、ぜひ体験セッションを受けてみてくださいね。