- 英文を暗記してしまう
- 1文に時間をかけすぎる
- 声に出さない
- 1回だけやって終わりにする
タップできる目次
瞬間英作文3つの効果|スピーキングの「文章化」を鍛える
瞬間英作文トレーニングで日本人の英語スピーキング力は向上する
瞬間英作文とは、日本人の英語スピーキング力向上のために作成したトレーニングです。中学レベルの文章を瞬時に口から出るようにするトレーニング。
ビジネスにおいても中学レベルの英文法と単語で、大半の会話は成立します。そのため、簡単な文章を瞬時に英訳できるようになると、ビジネスの実践でも使える英会話力が身につきます。
「瞬間英作文」という書籍があり、下の写真のように日本語例文と英語訳がセットになって掲載されています。日本語を見て瞬時に英語で発声できるようになることが目標です。
- 英語がスラスラ口から出てくるようになる
- 英語で使う文法やフレーズが瞬間的に頭に浮かぶようになる
このように、独学でも英語スピーキング力を鍛えられるとの定評があります。
タイトルの通り「瞬間的に英作文」ができるようになります。
スピーキングの「文章化」を鍛えるトレーニング
より具体的には、英語のスピーキング力の「文章化」と鍛えるトレーニングです。「文章化」って何?? って思いますよね。
ここで英語スピーキング力について簡単に説明します。
英語の「スピーキング力」は3つの要素に分けられます。
- 概念化(考えを「結論」→「理由」と英語の型にまとめる力)
- 文章化(言いたいことを、正しい文法や単語で瞬時に英語化する力)
- 音声化(正しい発音や英語らしいイントネーションで発話する力)
瞬間英作文は「文章化」を鍛えるトレーニングです。言い換えると、言いたいことを正しい文法や単語で瞬時に英語化する力が身につきます。
ちなみに英会話のレッスンは「概念化」のトレーニングです。なので、英会話のレッスンを受けるだけでは、文章化と音声化が鍛えられません。
瞬間英作文トレーニングや発音と併せて英会話レッスン取り組むことで総合的にスピーキング力を伸ばすことができます。
【注意】瞬間英作文の間違ったやり方
英文を暗記してしまう
同じ例文に何度も取り組んでいると、英文を暗記してしまいがちです。なぜなら、覚えてしまった方が英訳するよりもラクだからです。
しかし、英文を暗記してしまうと瞬間英作文の効果が薄れてしまいます。
なぜなら、瞬間英作文の目的は「日本語を英語に変換する脳の回路を高速化する」ことにあるからです。英文を暗記してしまうと、日本語⇒英語に変換する練習になりません。
1文に時間をかけすぎる~3秒以内が目安~
1文を英訳するのに10秒も20秒もかけてしまう人もいますが、これだと時間をかけすぎです。
日本語⇒英語に変換する回路を高速化するには、名前の通り「瞬間的に」英作文をする必要があります。
英文がすぐに思いつかなかったら、いったんその例文を飛ばして、何度も繰り返し取り組む方が効果的です。
声に出して練習しない
英作文をするときに、英文を声に出さずに頭の中だけで考えようとするのも、あまりオススメできません。なぜなら、実際に声に出すことで英文を口になじませる効果があるからです。
瞬間英作文トレーニングを通じて英文を口になじませると、英会話の実践の場でも、自然と英語が口から出てきやすくなります。
反対に、頭の中だけで英文を考えていると、英文がぱっと出てきづらくなってしまいます。
もし、通勤中の電車など声を出しずらい状況でトレーニングする場合は、口パクをするだけでも効果があるので試してみてくださいね。
1回だけやって終わりにしてしまう
瞬間英作文の書籍を最初から最後までやり切ると、「がんばったな~!!」と感じるはずです。それで、1回だけ通して取り組んで終わりにしてしまう人もいます。
しかし、瞬間英作文を1回だけやって終わりにすると、あまり効果が得られません。
なぜなら、日本語⇒英語に変換する回路を高速化するには、何度も繰り返し英作文に取り組む必要があるからです。1回通して取り組んでも、最初のページに出てきた例文に再度取り組むと、すぐに英語が出てこなかったりします。
なので同じ教材を2周、3周と回していくことをオススメします。
瞬間英作文の効果的な正しいやり方6ステップ
次に瞬間英作文トレーニングの効果的ななやり方を説明します。以下の6ステップでトレーニングをします。
ステップ1|日本語を見て英文を暗唱(1文ずつ)~声に出す~
ステップ2|英文を見て、文法と単語をチェック
ステップ3|英文を見ながら3回音読(1文ずつ)
ステップ4|日本語を見ながら英文を3回暗唱(1文ずつ)
ステップ5|1ページ(10文)を終えたら、日本語を見ながら通して1文ずつ暗唱
ステップ6|1冊の教材に繰り返し取り組む
日本語を見て英文を暗唱(1文ずつ)~英文を声に出す~
書籍の左側のページに日本語の例文が書かれています。この日本語を見ながら、英訳をしていきます。このとき、必ず英語を口に出してみるようにするのがポイント。
簡単な文章でも、意外と英語化できないことに気づきます。
たとえば、次の文章。
「家族の中では母が一番早起きです」
すぐに英訳できますか?
私は、「あれ、“早起き“ってなんていうのかな?」と戸惑いました。
右側のページを見ると英文が載っています。
“My mother gets up earliest in my family.”
英文を見ると、「なんだ、簡単じゃないか」と感じるかもしれません。
それでも、英語が口から出てこないんですよね。こういった英語表現が瞬時に出てくるようにするのが、瞬間英作文に取り組む目的です。
英文を見て、文法と単語をチェック
右のページの英文を見て、使われている文法と単語を確認します。わからないものがあれば、辞書で調べて理解します。
先ほどの例文であれば、最上級にあたる”earliest”が使われているのが文法のポイントです。
英文を見ながら3回音読(1文ずつ)
次に英文を見ながら1文ずつ、3回音読をします。
“My mother gets up earliest in my family.”
“My mother gets up earliest in my family.”
“My mother gets up earliest in my family.”
と言う感じですね。
英文を口になじませるイメージで取り組みます。
日本語を見ながら英文を3回暗唱(1文ずつ)
左ページの日本文を見ながら、英文を暗唱します。1文につき3回暗唱を繰り返します。できるだけ、声に出してみてください。声に出せない場合は口パクでもOKです。
ここでのポイントは、英文を暗記するのではなく、毎回英作文するイメージで取り組むことです。
瞬間英作文に取り組む目的は、「日本語→英語」の回路を高速化することなので、暗記をしてしまっては意味がない。毎回、英作文をすることで、日本語を英語に変える回路を高速化できます。
1ページ(10文)を終えたら、日本語を見ながら通して1文ずつ暗唱
1ページ全ての例文の暗唱を終えたら、最後に全て通して1文ずつ暗唱します。
ふたたび左ページの日本文を見ながら、英訳していきます。
ここまでの5ステップで1ページ分のトレーニングは終了です。
慣れてくると1ページを3分くらいでできるようになります。
なので、一日に6~10ページを目安にトレーニングするとよいでしょう。全部で30分くらいで終わるはずです。
1冊の教材に繰り返し取り組む
瞬間英作文トレーニングの目標は、日本文を見て瞬時に(3秒以内に)英訳できるようにすること。
大半の人は、本を一度通して練習しただけでは、瞬時に英訳できるようになりません。
そのため、一冊の本を2周、3周とくりかえし取り組むことが重要です。
「何周やればよいか?」という明確な数字はありませんが、8~9割の例文が英作文がスラスラできるようになるまで繰り返し取り組むことをオススメします。
ポイントは、1ページを繰り返しやるのではなく、チャプター単位や本1冊単位で繰り返しやることです。なぜなら、1ページを繰り返しやると英文を覚えてしまうから。ある程度まとまった量をひとかたまりにして繰り返すのがオススメです。
まとめ|効果的なやり方で瞬間英作文に取り組もう
ステップ1|日本語を見て英文を暗唱(1文ずつ)~声に出す~
ステップ2|英文を見て、文法と単語をチェック
ステップ3|英文を見ながら3回音読(1文ずつ)
ステップ4|日本語を見ながら英文を3回暗唱(1文ずつ)
ステップ5|1ページ(10文)を終えたら、日本語を見ながら通して1文ずつ暗唱
ステップ6|1冊の教材に繰り返し取り組む