英語ができたらかっこいいですし、人との交流やビジネスの可能性が広がりますよね。
「でも私は英語が苦手だから......」と諦めていませんか?
日本に生まれ育ったら、最初は日本語しか話せないのは誰でも同じ。それなのに、なぜ英語が苦手な人と得意な人に差が生まれてしまうのでしょうか。
この記事では、まず英語が得意になる具体的な3つの勉強法を紹介します。
さらに、記事の後半では英語が苦手な人、得意な人それぞれの特徴を解説します。
この記事を参考にして英語に対する苦手意識をなくし、「英語が得意な人」を目指しましょう。
タップできる目次
英語が得意になるには? 具体的な3つの勉強法
「英語が苦手な人」の特徴に当てはまる人も、ガッカリしないでください。
苦手意識があっても、考え方や学習方法を変えれば、誰でも英語が得意になれますよ。
どうすれば得意になれるのか、具体的な方法を3つお伝えします。
楽しいと思える学習方法を探す
まず「英語学習は苦しい」という思い込みを捨て、英語を好きになりましょう。
そのためには、自分が楽しみながら学べる方法を見つけることが大切です。なぜなら、楽しいと思えないことは長く続けられないから。
英語学習は継続することが重要
「英語はスポーツ」と言われるように、繰り返しコツコツと学習する必要があります。
特に英会話は頭と体を同時に使うので、反射的に言葉が出てくるように何度も練習しないと身につきません。
- スキマ時間を有効活用する
- 英語学習に集中する時間を決めておく
- 勉強記録をつける
毎日続けるのは大変だと思うかもしれませんが、このように工夫すれば意外と簡単です。
1回の学習時間は短くてもいいので、英語に触れることを習慣にしましょう。
好きなものを英語の教材にする
英語学習というと、文法用語でいっぱいの分厚い参考書を思い浮かべて、嫌になってしまう人もいますよね。
でも、参考書以外にも楽しく英語を勉強する方法はたくさんあります。色々試せば、自分に合った方法が見つかりますよ。
たとえばテレビが好きなら、NetflixやAmazon Primeで海外ドラマを観てみてはいかがでしょうか? ストーリーを楽しみつつ、キャラクターのセリフから英語を学ぶことができます。
筆者は洋楽が好きなので、歌詞を検索して意味を調べたり、歌う練習をしたりします。
趣味でやっていることに英語を取り入れれば、「勉強している」と意識せずに楽しく続けられます。
他にも、好きな映画を英語学習用の教材に使うこともできます。詳しくは以下の記事を参考にしてみてくださいね。
⇨ご参考:【初心者必見】映画で英語勉強する3つのコツとおすすめ映画3選
基礎をおろそかにしない
英語が苦手だという人は、基礎ができていないことが多いです。
英語習得のために苦労したくない気持ちはよく分かりますが、最低限の基礎は身につけておきましょう。
始めだけ少し頑張れば、その後はスムーズに上達していきますよ。
中学英語だけでも会話は続く
中学英語の基礎文法と単語があれば日常会話は十分できます。
英語の指導者として知られるデイビッド・セイン氏は『ビジネス英語の8割は中学英語で通用する』という書籍を出しています。
考えてみてください。日本語で世間話をする時、入り組んだ長い文章や難しい専門用語を使うでしょうか?
「昨日〇〇に行ったんだ」
「へー、何したの?」
「こういうご飯を食べたよ」
「うわー、おいしそう」
これくらいの会話だったら、中学1年生でも英語でできそうですよね。
基礎さえマスターすれば日常会話や簡単なビジネス会話はできるので、「英語が得意」と言えるようになります。
基本構造が理解できれば上達のスピードが上がる
「すぐに英語ペラペラになりたいのに、基礎からやり直すのは面倒くさい」と考える人もいるでしょう。
たしかに、中学1年生の英語から復習していたら、何年もかかりそうで気が遠くなりますよね。
でも基本的な構造がしっかり理解できれば、後はあまり苦労せず応用することができます。
たとえば、中学でつまずく人が多い現在完了を見てみましょう。
He has lived in Tokyo for two years.
(彼は2年間東京に住んでいます)
このような文です。
英語が苦手な人は「動詞の形がいろいろ変化していて、よくわからない......」と混乱してしまいますが、落ち着いて考えましょう。hasは中学1年生で習う「三人称のs」、livedは2年生で習う受動態の過去分詞です。
文法用語はいちいち覚えなくても大丈夫ですが、「三人称のs」と「受動態」が分からない人は、基礎ができていません。
高校英語は中学で習った英語の組み合わせなので、新しく覚えることは多くありません。基礎を固めておけば、その後の学習が楽になりますよ。
初心者が英語の基礎を身につける勉強法については、以下の記事で詳しく解説しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
⇨ご参考:【簡単!】英語が全くわからない!超初心者の英語勉強法~社会人向け~
勉強仲間を見つける
英語が得意になるためには、勉強仲間を見つけることも有効です。
リアルな勉強会でもいいですし、オンラインサロンやコミュニティに参加してもいいでしょう。TwitterなどSNSで繋がることもできます。
仲間と一緒に勉強する主なメリットは次の2つです。
モチベーションが向上する
1人きりで学習していると、誘惑に負けてさぼってしまいがちです。
努力しているのに誰にも認めてもらえないと、やる気がなくなってしまいますよね。
そんな時に励ましあう仲間がいると、モチベーションを維持できます。
筆者も大学受験の時、友達が「昨日は5時間勉強した!」と言っているのを聞いて、「自分も今日は頑張ろう!」と気を引き締めたことがあります。
実際に会って交流するのが難しくても、SNSで「今日から毎日30分英語を勉強します!」と宣言し、日記のように報告するだけでも効果がありますよ。
同じ志を持つ人たちと切磋琢磨しながら、皆で英語の上達を目指しましょう。
情報交換ができる
仲間がいると新しい情報が自然と入ってきます。知らなかった学習方法を教えてもらえることもあるので、効率的に学習することができますよ。
勉強していて壁にぶつかった時も、質問や相談をする相手がいると心強いものです。
筆者はコロナ禍になる前、「Vital Japan」や「カフェ英会話」というオフラインイベントに参加して、知り合った人たちにおすすめの教材やアプリを聞いていました。
英語が得意な人の特徴でもあるコミュニケーション力を磨くこともできるので、知識や経験をどんどん仲間とシェアしてみましょう。
英語が苦手な人と得意な人の3つの特徴
英語が苦手な人と得意な人の特徴を3つずつ解説します。
苦手意識を持っている人は、得意な人との差がどこにあるのか確認して、改善に役立ててくださいね。
英語が苦手な人の特徴
「英語ができるようになりたいのに、なかなか英語力が伸びない」という人には、次のような傾向があります。
- 「英語=勉強」だと思っている
- シャイでアウトプットが苦手
- 英語を学ぶ目的がない
「英語=勉強」だと思っている
勉強はつらく苦しいものというイメージがありますよね。「大変な思いをしないと英語は身につかない」と思い込んでいると、どうしても学習を敬遠してしまいます。
英語が苦手な人は、英語に対してネガティブな感情を持っていることが多いです。
学校のテストや高校・大学受験のために、単語や文法を必死で詰め込んだ経験があるのかもしれませんね。「嫌だな、やりたくないな」という感情が、英語と結びついてしまっているんです。
「好きこそものの上手なれ」ということわざもあるように、英語が好きな人は上達も早い。反対に、英語を楽しめない人はなかなか得意になりません。
NLPE英語コーチングスクールの南山代表は、英学習の成功に一番大事なことは「思考」や「人格」だと言っています。「英語が苦手」、「英語勉強、嫌だな......」と思っていると、どんなに優れた勉強法を実践しても英語力が伸びないというわけ。
詳しく知りたい方は、以下のインタビュー記事を参考にしてみてください。
⇨ご参考:NLPE英語コーチングスクール|英語学習法より大事なこととは?【南山代表インタビュー】
シャイでアウトプットが苦手
恥ずかしがりやで内気な人は、英語に苦手意識を持つ傾向にあります。
英語に限らず日本語でも、初対面の人や大勢の前で話すことに気後れするタイプです。
「間違えたらどうしよう......」という不安が大きく、失敗を避けるためにチャレンジを諦めてしまうんですね。
しかし、そもそも言語はコミュニケーションの手段なので、恥ずかしいからといって使わないと上達しません。
英語を学ぶ目的がない
何の目的もなく努力を続けるのは難しいですよね。人間は「何のためにこんなことしているんだろう」「いつまで続ければいいんだろう」という疑問が頭にあると、集中することができません。
筆者の失敗体験を紹介しますね。
以前、英単語1000語を新しく暗記しようとしたことがあります。
ところが300語くらいまで覚えた時「あれ、1000語覚えて何に使うんだっけ?」と疑問を感じました。目的が分からなくなり、やる気がなくなってしまったんですね。
たとえば「難しい単語を覚えて辞書なしで英字新聞を読みたい」など、その先のイメージができていれば、暗記を続けられたかもしれません。
「英語で商談したい」「字幕なしで洋画を観たい」など、英語を身につけて何がしたいのかを漠然とでも思い描けると、一心不乱に努力することができますよ。
英語が得意な人の特徴
では、英語が得意な人にはどのような特徴があるのでしょうか?
筆者はこれまでさまざまな国の人に会いましたが、英語だけでなく外国語の習得が得意な人には、次のような共通点がありました。
- 人とのコミュニケーションが得意
- 英語習得が必要な状況にいる
- 立ち直りが早い
人とのコミュニケーションが得意
話すことが好きな人は、外国人でも臆せずにコミュニケーションをとろうとします。
そのためどんどん英語を使い、間違いながらも上達していきます。
また、コミュニケーションが得意な人は、たとえ言葉が通じなくても身振り手振りを活用したり、勘を働かせたりして、なんとか相手との意思疎通を図ります。
「気持ちが通じた!」というポジティブな経験を積んでいるため、英語で話すことに対する苦手意識を持ちにくいのです。
英語習得が必要な状況にいる
必要に迫られると潜在的な能力が引き出されるので、「どうしても英語を身に付けなければならない」という状況に置かれた人は、英語ができるようになります。
極端に言えば、「今日から英語以外の言葉を話したら死刑ですよ」という法律ができたら、嫌でも頑張りますよね。
筆者がカンボジアなどアジアに旅行した時、幼い子でも「おねえさんきれい」「やすくします」といった日本語を話していてびっくりしました。
その子たちは観光客に雑貨を売って生計を立てているので、生きるために日本語が必要なんですね。
そこまで切実でなくても、
- 好きになった人が英語話者だった
- 英語ができないと仕事で評価されない
など、英語が必要になると上達が早いです。
立ち直りが早い
言語の習得には失敗が不可欠です。
「大人なのに間違えたら恥ずかしい」という気持ちも分かりますが、ミスを恐れてばかりいると前に進みません。
日本語でも言い間違いはあるのですから、英語で間違えたからといっていちいち落ち込まなくていいんです。
英語が得意な人は、失敗してもすぐに気を取り直して、反省を次に活かすことができます。
よくある質問
続いて、よくある質問にお答えします。
英語がどうしてもできません......。何をしたら良いでしょうか?
「勉強を頑張ってきたのに、どうしても英語ができるようにならない......。」
こういう経験がある人もいるかもしれません。
そんな場合は、この記事で紹介した方法を試しつつ、英語の基礎を身につけるための学習をするのがオススメです。
超初心者が基礎から英語を身につける方法について、以下の記事で詳しく解説したので参考にしてみてくださいね。
自分には英語の才能が内容に感じます。どうしたら良いでしょうか?
正直に言うと、英語にも才能はあります。
研究結果によると、語学力の5割程度は遺伝で決まります。
とはいえ、それほど気にする必要はありません。
「TOEIC900点」、「ビジネス英会話ができる」レベルであれば、誰でも到達できるからです。
何より重要なのは、「自分は英語力を伸ばせる!」と信じることです。
冗談に聞こえるかもしれませんが、心理学者のキャロル・ドゥエックによると、「自分は能力を伸ばせる」と信じる”しなやかマインドセット”の人は、実際にスキルを伸ばしやすいのです。
「自分は英語力を伸ばせる」と信じて学習を続ければ、誰でも必ず英語力を伸ばせます。
英単語を覚えられません。何か良い方法はありますか?
英単語を覚えるにはコツがあります。
- 覚えた直後から「思い出す」
- 繰り返し復習する
- 英単語を覚えるときは脳に刺激を与える
- 記憶に残る「絵コンテ法」
- 英単語帳は一気に二周以上回す
- 1回15分程度の勉強を繰り返す
- 英単語帳で勉強しつつ生の英語に触れる
詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
⇨ご参考:英単語を覚えられなくてストレスを感じる理由を解説【脳をだます覚え方とは?】
まとめ|英語を楽しむと英語が得意になる
英語力が伸び悩んでいる人は、この記事で紹介した「英語が得意になる勉強法」を試して、楽しみながら英語を学習してみてください。
英語学習は最初は苦しいかもしれませんが、基礎が身につけばどんどんおもしろくなります。
筆者も小学生の頃に無理やり英会話教室に通わされた時は、レッスンに全くついていけなくて英語が嫌でした。
でも、好きな映画や音楽の英語が理解できることが嬉しくて、だんだん自主的に勉強するようになったんです。その結果、今では英語が得意だと言える自信もつきました。
上達するためにはたくさん失敗することも大切なので、「自分は英語が苦手」と思い込まずに、積極的に英語を使ってみてくださいね。
以下に、英語初心者向けの勉強法に関する記事をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。