- 英語学習が続かず、挫折したことがある
- 英会話をやろうと思っても、なかなか続かない
- 気づいたら3日坊主になってしまっている
続けられる人と、続けられない人の違いは何でしょうか?
やる気? 意志力の強さ? 才能?
どれも違います。
正解は、続ける技術を知っているか、知らないかの差です。
英語学習も含め、ものごとを続けるための技術があります。つまり、続ける技術を身につければ、継続ができるということ。
「マンガで身につく続ける技術」は、タイトルの通り、マンガ形式で続ける技術がわかります。
- 本書の特徴|理論とストーリーがセットでわかりやすい
- 「やる気」ではなく、「行動」に焦点を当てる
- 本書のレビュー(高レビューと低レビュー)
- 「マンガでわかる続ける技術」がおすすめな人
タップできる目次
「まんがで身につく続ける技術」の特徴
理論とストーリーがセットでわかりやすい~マンガ20ページ+解説数ページ~
本書は、読み進めやすく、理解もしやすいです。
なぜなら、マンガと解説のバランスが良いからです。
本書は4章構成になっており、それぞれマンガ20ページ+解説数ページのセットになっています。ストーリー形式のマンガと、理論をまとめた解説です。
マンガのストーリーは読みやすいのですが、「あれ、ポイントは何だったかな?」となりがち。一方で、理論のみの解説だと「結局、どうやって使うのかな?」と具体的なイメージが沸きづらい。
本書は、理論とストーリーのバランスがよいため、読み進めやすく、理解もしやすいです。
使える具体的なツール|実践的な内容
また、本書は実践的な内容となっています。なぜなら、「続ける技術」を身につけるための具体的なツールが紹介されているからです。
たとえば、ワークシートのフォーマットが紹介されており、本に書き込んで使うこともできます。もちろん、コピーをとれば何度も繰り返し使うことができます。
すぐに使える実践的な内容なのも、本書の特徴です。
「まんがで身につく続ける技術」の内容を紹介
続いて、本書の内容の一部を紹介します。
「続ける技術」の根本にあるのは、「行動科学マネジメント」です。半世紀ほど前にアメリカで生まれた「行動分析学」と呼ばれる学問をベースに発展したもので、人の「行動」を科学的に解明し、ビジネスの現場や日常に応用しています。
「行動」に焦点を当てる
行動科学マネジメントでは、「行動」に焦点をおきます。
なぜなら、あなたが「続かない」、「挫折してしまう」のは、「行動」に焦点を当てていないのが理由だから。言い換えると、やる気やモチベーションに焦点を当てるから続かないということ。
まずは、「行動」に焦点を当てることが大切です。
行動の3つの要素|先行条件を整える
そもそも人の「行動」は3つの要素から成り立ちます。
B:行動 (~する)
C:結果条件 (その結果、~になる)
たとえば、「エアコンをつける」という行動の場合。以下のようになります。
→B:エアコンをつける
→C:その結果、部屋が涼しくなる
もう一つ例を挙げます。
「セーターを着る」の場合。
→B:セーターを着る
→C:その結果、身体が温まる
つまり行動は、「先行条件」があって発生するということです。反対に、ある行動が発生しやすい先行条件を整えると、行動をコントロールしやすくなります。
ターゲット行動は何?
コントロールしたい行動を、「ターゲット行動」と呼びます。ターゲット行動には、「過剰行動」と「不足行動」の2種類があります。
過剰行動とは、減らしたい、やめたい行動です。たとえば、喫煙、飲酒、ギャンブル、スマホゲームなど。
不足行動とは足りない行動、つまり増やしたい行動です。たとえば、英語学習、読書、ランニングなど。
コントロールしたいターゲット行動が、過剰行動か、不足行動かを明確にすることが重要です。本書に詳しく解説がありますが、過剰行動を減らすときと、不足行動を増やすときでアプローチが異なるからです。
先行条件を整えて行動を操作する|環境を整える
では具体的に、どのように行動をコントロールしたらよいのでしょうか?
それは、環境を整えることです。なぜなら、人は環境の影響を受けやすいからです。
たとえば、ターゲット行動が「英語学習をする」という不足行動の場合。
「英語学習をする」という行動を増やすには、どのように環境を整えればよいでしょうか?
英語学習教材をスマホに入れておく、英語学習本を家の中のあちこちに置いておく、洋書をKindleとAudible(*)のセットで購入しておく、などの先行条件が挙げられます。
(*)Audible:本の朗読サービス
また、「英語学習をする」ターゲット行動を阻害する行動(ライバル行動と呼びます)を減らす方法を考えます。ライバル行動として、「スマホゲームをやってしまう」があるとします。その場合、スマホゲームアプリを削除する、などで環境を変える方法が考えられます。
このように、ターゲット行動と先行条件を特定し、環境を整えることにより、やる気や意志力に頼らず「続ける技術」が身につきます。
「まんがで身につく続ける技術」のレビュー
「マンガで身につく続ける技術」の高レビューと低レビューにまとめました(Amazonレビューを参照)。
高レビュー
マンガシリーズといって侮れない良書
一気に読みました。マンガシリーズはなかなか侮れません。マンガ世代の私にとって大事な一冊になりそうです
禁煙 ダイエット 節約 学習
自分にはスイッチを入れる良いきっかけになりました。上手く取り入れてなりたい自分になりたいですね。また読み返したい一冊です。
マンガシリーズだからこそ、ストーリーと理論をセットで伝えやすく理解しやすいですね。
習慣づけの本は多数あるが、これ一冊で十分
なにか習慣をつける、やめたいことがある人必見。
他にも習慣を付ける方法の本は多数あるが、これ一冊で十分。マンガで読みやすく、活字の部分とのバランスも良い。
本書の内容を実践すれば、苦手な人でも習慣化できるようになります。
できそう! と思わせてくれる本
絵も上手でとても面白く読むことができました。
また、漫画シリーズはよくあるけど実用できそうな内容じゃないものもたくさんあります。そんな中でもこの本はできそう!と思わせてくれます。
というのも、1章1章の解説がとてもわかりやすくシートも明確になっているからです。
どうして続けられないか、そこにはたくさんの理由がありますがその理由を明らかにして、行動させようとしているのがこの本です。
ストーリーは主人公は太っていて何もかも三日坊主。
その主人公が「続ける技術」を使って見違えるように変わる、というもの。
ここまで簡単にできるとは思えないですがよし!やろう!!て思わせてくれます。
既に2回ほど読みました。次はこれを使って行動していこうと思います!
解説がわかりやすく、実践のためのツール(ワークシートなど)もついているので、読んでいると「できそう!」と感じますね。
低レビュー
読むだけでは「続ける技術」は身につかない
当たり前なんだけど本だから理論だけ。
実際にこの理論通りに実践しないと何の意味もない。実際にこの理論通りに実行できる人がこの本を読んだ人の何割いるだろうか。
この本を読んだだけでは続ける技術とやらは身につかないのでは?
まあ参考になるところは少しだけあった。
非常に重要なポイントです。本書を読むと「続ける技術」の理論に関する知識は得られます。しかし、実際に実践しないと「続ける技術」は身につきません。
「まんがで身につく続ける技術」がおすすめな人
- 英語学習に挫折した経験がある人
- 勉強しようと思っても、つい他のことをやってしまう人
- 今度こそは、英語を続けようと思っている人
気合や根性に頼らず、英語学習を続けたい人は読んでみると発見があります。
まとめ|続ける技術の実践的内容が学べる【2つの注意点】
タイトルの通り、ものごとを続けるには技術があります。そして、「続ける技術」を身につければ、英語学習や運動、読書など良い習慣が身につきます。
世の中には習慣に関する書籍が多くありますが、本書はマンガと解説のバランスがよく、理論とストーリーをセットで学べます。そのため読みやすく、理解しやすい。
本書を読めば、習慣化に関するノウハウを一通り学べます。
まんがで身につく 続ける技術 Business ComicSeries
ただし、注意点が2つあります。
実践しないと身につかない
1つ目は、本書を読んでも実践しないと「続ける技術」は身につかないということ。なぜなら、読むだけでは、すぐに忘れてしまい自分のものにならないから。
スポーツでも同じですよね? テニスのボールの打ち方を本で学ぶだけでは上達しません。学んだことを、実践してはじめて身につきます。
英語学習のターゲット行動がわかっていますか?
2つ目は、正しいターゲット行動を見極めることです。なぜなら、成果につながらない行動を習慣化しても意味がないからです。
たとえば、英会話力を伸ばしたいと思ったとき、「毎日オンライン英会話をやる!」と決めて習慣化しても、あまり英会話力は伸びません。なぜなら、英会話力を伸ばすためのターゲット行動が適切でないから。
あなたの英会話力を伸ばすために本当に必要なトレーニングを、ターゲット行動とすることが大切です。
「え? 英会話力を伸ばすなら、英会話レッスンを習慣化すればいいんじゃないの?」
と思ったあなた。
以下の本を読んでみることをおすすめします。間違ったターゲット行動を習慣化してしまうのは、非常にもったいないです。
↓↓↓筆者のレビュー
スクールの力を借りるのもアリ
- 「続ける技術」を一人で実践するのは大変そう…誰かにサポートしてもらいたい
- 英語学習のターゲット行動を見極めるのは難しそう…
このように感じる人は、スクールの力を借りるのもアリです。
以下のスクール(THE CONSULTANT)は、本書の著者 石田淳氏も監修をしているため、カリキュラムをこなすうちに、自然と「続ける技術」が身につきます。
また、担当コンサルタントが英語学習のターゲット行動を見極めてくれるので、トレーニングに集中すればOKです。
↓↓↓筆者の体験談はこちら