イングリッシュカンパニー(ENGLISH COMPANY)とプログリット(PROGRIT)。
どちらも短期で英語力を伸ばせると人気の英語コーチングスクールです。一見すると同じようなスクールに見えます。
実際のところ、どのような違いがあるのでしょうか?
筆者はイングリッシュカンパニーとプログリットの両方を体験しましたし、両社の社長にもインタビューをしました。
その結果イングリッシュカンパニーとプログリットのコンセプトの違いに着目すると、両社の特徴がクリアになると分かりました。
結論を先に言ってしまうと以下の通り。
- イングリッシュカンパニーのコンセプトは、"Study Smart(学びに合理性を)"。学習効率にこだわり時短で英語力を伸ばす。
- プログリットのコンセプトは「圧倒的な学習量で短期間に英語力アップ」。コーチの徹底サポートで学習をやり抜く。
両社特徴が異なるのでイングリッシュカンパニーが向いている人、プログリットが向いている人に分かれます。
この記事を読むと、イングリッシュカンパニーとプログリットの特徴と、あなたにどちらが向いているかが分かります。
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イングリッシュカンパニーとプログリットの違いをわかりやすく比較
イングリッシュカンパニー | プログリット | |
代表的なコース | 90日間パーソナルトレーニングコース | ビジネス英会話コース TOEICコース 初心者コース |
受講期間 | 3ヶ月 | 2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月 |
コンサルティング、コーチング | 週2回 | 週1回 |
レッスン、トレーニング | 週2回(90分×2回) *コンサルティングとセット | なし |
レッスン外の自習時間 | 1日1〜1.5時間 | 1日3時間 |
講師 | 日本人(英語習得の専門家) | 日本人(ビジネス経験あるバイリンガル) |
教材 | オリジナル教材+市販教材 | 市販教材 |
スクール数 | 全15校(東京10校、横浜、埼玉、大阪、京都、兵庫) 完全オンライン対応 | 全11校(東京、横浜、名古屋、大阪) 完全オンライン対応 |
学習サポート | 「行動科学」に基づき学習を習慣化 | コーチの徹底サポートで学習時間を確保 |
重視する指標 | TOEIC | VERSANT(スピーキングテスト) TOEIC |
成果と実績 | TOEIC200~300点アップ 英語の基礎力アップ | TOEIC200アップ VERSANT(スピーキングテスト)スコアアップ ビジネス英語力アップ |
以下7つの観点で比較します。
コンセプト
両スクールの設立の背景とコンセプトを比較します。
イングリッシュカンパニー | プログリット | |
設立の背景 | 難関大学向けの予備校の知見を活かし、社会人の英語力を伸ばすために設立 | 元マッキンゼーの社長がビジネスパーソンの英語力を伸ばすために設立 |
コンセプト | Study Smart(学びに合理性を)。 効率にこだわり時短で英語力を伸ばす | 圧倒的な学習量で短期間に英語力アップ。 コーチの徹底サポートでやり抜く。 |
以下で詳細に解説します。
イングリッシュカンパニー設立の背景
まずイングリッシュカンパニーの設立の背景とコンセプトについて解説します。
イングリッシュカンパニーの生まれは、京都の学習塾。医学部や難関大学に特化した大学受験用の英語学習塾です。
医学部の合否を左右するのは数学と理科。英語だけに、多くの時間をかけられません。だから、1日1時間の勉強で英語の成績を伸ばすことが求められていました。そこで、「第二言語習得研究」を大学院で学んだ創業メンバーが「烏丸学び舎(からすま まなびや)」と呼ばれる学習塾を立ち上げました。
この学習塾は、3ヵ月で生徒の偏差値を50→65に伸ばすなど驚異的な成果を挙げ、人気の塾となりました。
同じ方法を使い、社会人の英語力を伸ばしたい! と思い、2015年に始めたのがイングリッシュカンパニーです。
イングリッシュカンパニーコンセプト
イングリッシュカンパニーのミッションは「Study Smart(学びに合理性を)」。
つまり、「アカデミックな専門性を最大限に活かして、最も効率よく英語力を伸ばす」ことにフォーカスしています。
額にハチマキを巻いて気合と根性で勉強するのではなく、学問の力を使ってとことん合理的に学習することを目指します。
例えていうと、「遅いパソコンを我慢して使う方法を教える」のは根性の世界。「速いパソコンを提供する」のが効率化の世界。
あるいは、「東京から大阪まで鈍行列車で我慢して移動」するのは根性の世界。「新幹線で移動」するのは効率化の世界。
同様に英語学習において、「根性で毎日長時間勉強」するのは根性の世界。「科学的トレーニングで必要なことのみ毎日1時間勉強」するのは効率化の世界。
イングリッシュカンパニーは、英語学習を通じ「効率化の世界」を目指しています。
無料体験レッスンを受けるだけでも、イングリッシュカンパニーの「効率的な英語学習法」を体感することができます。
プログリット設立の背景
プログリットの岡田祥吾社長は元マッキンゼーのコンサルタント。外資系企業のマッキンゼーで英語ができずに苦しんだ経験があります。
たとえば、先輩から「会議の議事録をよろしく」と言われても、そもそも英語の会議で何が話されているのかわからない。仕方がないので、会議をすべて録音してテープ起こしをしていたそうです。
また、マッキンゼーのクライアントで日本企業に勤めるビジネスパーソンを見ていて気付いたことがあります。
多くの日本人ビジネスパーソンは優秀なのですが、英語が苦手なせいでグローバル環境で活躍できないケースが多いということ。このようなクライアントの姿を見て岡田社長は歯がゆい思いをしたそうです。
「日本のビジネスパーソンは英語を身につければ人生が変わる。もっとよい仕事、よい暮らしができる。」
そのため、「日本で一番英語力が伸びるスクール」を目指しプログリットを創業しました。
プログリットのコンセプト
プログリットのミッションは「世界で自由に活躍できる人を増やす」。
「短期間で英語力を伸ばして人生を変えてほしい」
このような想いがこめられています。
この想いを実現するために、プログリットのサービスは設計されています。
プログリットが大切にしている価値観は”GRIT(やりぬく力)”
社名のプログリット(PROGRIT)は、”PRO(前へ)”+”GRIT”に由来。
「やり抜く力で、自分達も生徒も人生を前に進める企業になりたい」ということ。
では、なぜGRITなのか?
それは、英語学習も含め人生で最も大切なことを一つあげるとしたら「GRIT(やり抜く力)」だからです。
「成功する人は、最後まであきらめなかった人だ」と言われることがあります。まさにGRITの重要性を説いた言葉です。
つまり学習の効率だけでなく、圧倒的な学習量をやり抜く力を身につけることも重視しています。
とはいえ一人の力でやり抜くのは簡単ではありません。だからプログリットはコーチが徹底的にサポートをしてくれるわけです。
毎日チャットで次のようなサポートがあります。
- 学習進捗管理
- 学習の悩み相談
- シャドーイング(*)の添削
(*)シャドーイング:音声の後に続いて発生するトレーニング。リスニング力とスピーキング力アップに効果がある。
コーチのサポートがあるからこそ、毎日2〜3時間の英語学習を続けられ、2〜3ヶ月の短期間で飛躍的に英語力を伸ばせるわけです。
レッスン
サービス内容の最大の違いは英語レッスン(トレーニング)の有無。
イングリッシュカンパニーは、週に2回の英語トレーニングがあります。
一方でプログリットはレッスンはなく週1回のコーチングのみ。生徒の自習がメインです。
プログリットがレッスンをやらないのは、結局のところ自習が最も英語力アップに効果的だから。そのため、プログリット自身は英語レッスンを行わず、生徒の自習内容の設計やコーチングに専念しています。
予習復習
プログリットの生徒は1日3時間程度を予習復習に費やします。
一方、イングリッシュカンパニーは1日1~1.5時間。
この差はどこから生まれるのでしょうか?
それは、英語学習トレーニングの効率です。イングリッシュカンパニーは、第二言語習得研究の専門性を活かして、生徒一人ひとりに最適なトレーニングを行っています。反対に、生徒にとって優先度の低い勉強はやらせません。
そのため1日の勉強時間が少なくても英語力を伸ばす生徒が多くいます。
料金
イングリッシュカンパニー | プログリット | |
コース | 90日間パーソナルトレーニングコース | ビジネス英会話コース TOEICコース 初心者コース |
受講期間 | 3ヶ月 | 2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月 |
入会金(税込) | 55,000円 | 55,000円 |
受講料金(税込) | 3ヶ月:545,000円 | 2ヶ月:380,600円 3ヶ月:545,000円 6ヶ月:1,069,200円 |
レッスン、コンサルティング | 週2回(1回90分)、レッスンおよびコンサルティング | 週1回(60分)、コンサルティングのみ |
返金保証 | 30日間返金保証 | 30日間返金保証 |
分割払い | 3回まで:無料、6回、10回:3,500円、15回以上:要問合せ | 最大36回 クレジットカード決済のみ(手数料はカード会社により異なる) |
一般教育訓練給付制度対象コース | 〇あり(90日間集中パーソナルコーチング) | 〇あり(ビジネス英会話3ヵ月コース) |
イングリッシュカンパニーにはグループレッスンコースもありますが、プログリットと比べるためにマンツーマンコースの情報を紹介しています。
3ヶ月プラン同士で比べると両社の料金は同じです。
どちらも30日間の返金保証があるので、万一始めてから「やっぱり合わないかも......」という場合も安心です。
両スクールとも一般教育訓練給付金の対象
一般教育訓練給付制度とは厚生労働大臣が定める講座で、一定の条件を満たす生徒に対し最大10万円がハローワークから支給される制度です。イングリッシュカンパニーは90日間マンツーマン集中プログラム、プログリットは英会話コース(3ヵ月)が制度の対象。
多くの会社員は対象になるので、確認をしてみることをおすすめします。
※一般教育訓練給付制度の詳細を知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
⇒【社会人必見】一般教育訓練給付制度の対象英語スクール~最大10万円~
講師(コーチ)
イングリッシュカンパニー | プログリット | |
応募資格 | •大卒以上 •TOEIC850点以上または同等以上の英語スキルがある | •TOEIC700点または同等レベルの英語力 |
求める人物像 | •先進的なことが好きな人 •英語の専門知識がある人(大学等で英語を専門的に学んだ方は特に歓迎) •学校、塾などでの英語の指導経験がある人 | •海外留学経験 •努力して英語を身につけた経験 •目の前の人に何ができるか考え続けられる人 •イキイキと働きたい方 •人の成長を一緒に喜べる仕事がしたい方 |
コーチのプロフィール例 | 言語教育情報学修士。米国留学を経て、英語教育について研究。 TESOL(英語教育の国際資格)を保持。 恵学社(現:スタディーハッカー)立ち上げ時より、英語科の責任者として参画。 | 学生時代、米ネブラスカ大学州に1年留学。留学中は「日本語を話さない」と決め、人生で最もハードに勉強していた。 帰国後、大手損保会社での勤務を経た後、再び渡米。 フロリダ州のディズニーワールドにて、パフォーマー・百貨店での接客販売・ホテルのフロント等、様々な仕事に挑戦した。 |
イングリッシュカンパニーは、コーチ(トレーナー)は「英語習得に関する高い専門性」を重視していることがわかります。
高い専門性を活かして、生徒の英語力の弱点をピンポイントで発見し、弱点を克服するトレーニングを教えてくれます。
たとえるなら、
イングリッシュカンパニーのコーチは「英語のお医者さん」。
「なんとなくリスニングが苦手」という生徒の症状を細かくチェックして、適切な処方箋を教えてくれます。
一方、プログリットは「英語力×対人関係能力×ビジネス経験」を重視しています。
プログリットのコーチ(コンサルタント)を一言で表すと以下になります。
PDCA(*)を使って生徒の学習を徹底的に管理、サポートするビジネスのプロ。
(*)PDCA:Plan(計画), Do(実行), Check(見直し), Action(行動修正)の頭文字で、物事を改善するやり方。
無料体験レッスンでも両社のコーチの雰囲気の違いを感じることができます。
口コミと評判
イングリッシュカンパニー | プログリット | |
インタビュー件数(公式HP) | 57件 | 37件 |
受講生の成果 |
| •TOEICスコアアップ実績多数 •VERSANTスコアアップ実績多数 •ビジネスミーティングで、以前は3割しか分からなかった英語が7割わかるようになった •時間の使い方が変わった •学習の習慣が身についた |
イングリッシュカンパニー、プログリットとも卒業生は英語力を伸ばしています。TOEIC、VERSANT(スピーキングテスト)などの点数に表れています。
ただし口コミを注意深く見ると、両社の特徴が見えてきます。
イングリッシュカンパニーの口コミ
イングリッシュカンパニーの卒業生には、次のような口コミがあります。
- TOEICスコアを300点伸ばせた
- TOEICスコアが900点を超えた
- 1日1時間で効率的に学習して英語力を伸ばせた
- 育児や仕事が忙しい時期だったが、無駄のないトレーニング内容なので、英語力を伸ばすことができた
効率的なトレーニングの成果が上がっていることがわかります。
プログリットの口コミ
一方プログリットの卒業生の口コミには以下のような内容があります。
- TOEICスコアが200点以上伸びた
- VERSANT(スピーキングテスト)スコアが伸びた
- 英語でビジネスができるようになった
- 時間の使い方が変わった
- 学習の習慣が身についた
などの口コミがあります。
単に英語力を伸ばすだけでなく、英語ができるようになった結果ビジネスで成果をあげている人が多いです。また徹底的なコーチのサポートのおかげで学習の習慣が身についたり時間の使い方が変わったという人が多く見られます。
学習サポート
イングリッシュカンパニーは、「いまの生活を大きく変えずに、英語学習を習慣化させる」思想です。
そのために英語学習を効率化したり、「行動科学」と呼ばれる分野の知見を活かして、勉強を習慣化する仕組みを提供しています。
「少ない学習時間で効率的に英語力を伸ばしたい」という場合はイングリッシュカンパニーがオススメです。
プログリットは、「毎日3時間を捻出するため、生徒の時間の使い方をゼロベースで見直す」。
そのためにコーチは生徒の時間の使い方を徹底的に見直します。
たとえば、コーチは次のような問いかけをします。
- この会議は本当にあなたが出る必要がありますか?
- YouTubeを見る時間を減らせませんか?
- スマホを見る時間を英語学習にあてられませんか?
このようにゼロベースで生活を見直すと、結構無駄な時間があることに気づきます。
また受講期間中は「恋人より多くコーチと連絡を取りあう」と言われるほど頻繁にチャットで連絡をします。
コーチと密に連絡を取ることで「今日も英語学習を頑張ろう」と思い、勉強を継続できるようになるからです。
「コーチから徹底的なサポートを受けたい」という場合はプログリットがオススメです。
【結論】イングリッシュカンパニーとプログリットはどちらがオススメ?
イングリッシュカンパニーもプログリットも良いスクールで、どちらもオススメできます。
とはいえ向き不向きがあるので、どのような人に、どちらのスクールがオススメかをまとておきます。
イングリッシュカンパニーがおすすめな人
- 効率よく、短い時間で英語力を伸ばしたい人
- 気合や根性に頼らず、スマートに学習を継続したい人
- 正しい英語学習法を身につけたい人
合理的な学習法で、効率よく英語学習したい人はイングリッシュカンパニーがおすすめ。
プログリットがおすすめな人
- 徹底的にコーチにサポートしてもらいたい人
- 英語力を伸ばしてビジネスで成果を出したい人
- 週2回レッスンを受ける時間を確保できない人
徹底的にコーチに学習サポートをしてもらいたい人にはプログリットがオススメです。
まとめ|まずは無料体験レッスンを受けてみよう
この記事では人気の英語コーチングスクールのイングリッシュカンパニーとプログリットを比較してきました。
細かな違いは色々とありますが、両社の成り立ちやコンセプトを知ることで特徴が見えてきます。
- イングリッシュカンパニーのコンセプトは「効率にこだわり時短で英語力を伸ばす」。
- プログリットのコンセプトは「コーチの徹底サポートで学習量を確保し短期間で英語力を伸ばす」。
どちらも、生徒の英語力を伸ばしてきた質の高いスクールです。コンセプトにピンと来た方は、無料体験レッスンを受けてみてください。実際に体験してみることで、あなたとスクールの相性がわかるからです。
「どちらが自分に合うかわからない......」という場合は両社の無料体験レッスンを受けてみることをお勧めします。
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