英会話スクールを検討するとき、料金は気になりますよね?
このとき、やってしまいがちなのは英会話スクールを「コスパ(コストパフォーマンス)」で比較すること。
たとえば「1レッスンあたりの単価」、「1ヵ月当たりの料金」などです。
しかし、英会話スクールをコスパで選ぶと失敗する可能性が高い。
実際、筆者も過去にコスパで英会話スクールを選び、後悔した経験があります。
この記事では、筆者の失敗談も踏まえて、
- なぜ英会話スクールをコスパで選んではいけないのか?
- コスパの代わりに、どんな指標でスクールを比べたらよいのか?
について解説します。
- 英会話スクールを「コスパ」で選ぶと失敗する【失敗談あり】
- 「コスパ」の代わりに、「投資効率(投資収益率)」で比較するべき
- 英会話力アップするスクール|2つの見極め方
- 投資効率の高い英会話スクール3選
タップできる目次
英会話スクールをコスパで選んではいけない理由
英会話スクールのコスパとは?
そもそも英会話スクールのコスパとは何でしょうか?
英会話スクールのHPや、比較サイトでは、以下の指標がよく使われています。
- レッスン単価(1レッスンあたりの料金)
- 1月あたりの料金
あるいは、「レッスンの質が高いためコスパが高い」と言われることもあります。
たとえば以下の内容です。
- レッスンでたくさん喋れる
- ネイティブ講師と喋れる
- 質の高いオリジナル教材を使用
しかし、このような「コスパ」の観点で英会話スクールを選ぶと、高確率で失敗します。
手段の目的化が起きている
なぜ、英会話スクールをコスパで選ぶと失敗するのか?
それは、手段の目的化が起きてしまっているからです。
英会話スクールに通う目的は、「英語が話せるようになりたい」、「英語力をアップさせたい」などだと思います。
一方で、「たくさんレッスンを受ける」、「レッスンでたくさん喋る」、「ネイティブ講師と喋る」というのは、英語力アップのためにある多くの「手段」のうちの一部です。
言い換えると、「英語力アップ=たくさん英語を喋る」のように、手段と目的を混同してしまっているということ。
手段が目的化してしまっているため、英会話スクールをコスパで選ぶと失敗しやすくなります。
投資商品で考えてみる
例をあげてみます。
たとえば、あなたが株式を買うとき。次のAとBならどちらを選びますか?
B:1株10,000円かかるが、一年後に15,000円の価格がつくもの
「1株あたりの値段が安いからAを買う」という人はいないでしょう。
大抵の人はBを選ぶはずです。なぜなら、Bの方が投資効率に優れているからです。
投資効率=得られる成果÷価格。Aは1.0倍、Bは1.5倍です。Bの方が高い投資効率です。
株式など投資商品であれば、無意識に投資効率で商品を比較します。
しかし、英会話スクール選びになると、投資効率ではなくコスパで選んでしまいがちです。
【失敗談】英会話スクールをコスパで選んだ結果
筆者はかつて英語スクールをコスパで選び失敗しました。一度ならず二度も失敗しています。
以下で、筆者の失敗談を紹介します。
コスパのよい英会話スクールに1年通った
以前、「コスパがよく」「質が高い」と評判の英会話スクールに通ったことがあります。
ネイティブ講師が教える、少人数グループレッスンのスクールです。一年間の費用は約40万円。1ヵ月あたりは3.3万円。
ネイティブ講師のレッスンを受けられることを考えると、コスパは悪くないと思いました。
期待を胸に膨らませて通い始め、一年間レッスンを受け続けました。
スクールのオリジナル教材もあり、気合も入ります。最初のうちは予習をしてレッスンに臨みます。
しかし、1ヵ月もすると次第に面倒になり予習はしなくなりました。
ただ、「せっかくお金を払ったのだから」と1年間レッスンには通い続けました。
たしかに、レッスンではたくさん喋りました。そのため、教室で使う英会話に慣れた感覚はありました。しかし、本質的な英語力が伸びた実感はありませんでした。毎回、同じようなフレーズを使っていたりしており、英語力が頭打ちになっていると感じました。
英会話スクールの教室では英語を話せるのですが、実践では一向に英語を話せるようになりませんでした。
結局、この英会話スクールは一年でやめてしまいました。
レベルの高いネイティブ講師のマンツーマンレッスンを、割安で1年間受けた
その後、知り合いの紹介で別のネイティブ講師と個人契約し、マンツーマンで個人レッスンを受けることにしました。
英語教師歴も長く、かなりハイレベルな講師でした。交渉の結果、1時間5000円でレッスンを受けられることになりました。
通常このレベルの講師だと1時間1万円以上かかります。それを1時間5000円で受けられるようになったので、「質の高いネイティブ講師のレッスンを、この価格で受けられるなんて、コスパがよい」と喜びました。
最初のうちは、レッスンの前にニュース記事などを読み、ネイティブ講師に質問したりディスカッションをしたりしていました。しかし2ヵ月くらい経つと、仕事が忙しくなりレッスンの予習をやらなくなってしまいました。
話のネタがないので、最近見たドラマや読んだ本の話題など、雑談をしてレッスン時間の間をもたせました。
なかば惰性で2年間くらい続けましたが、次第に話す内容がなくなり、レッスンが苦痛になりやめてしまいました。
なぜ、筆者は英会話スクール選びに失敗したのか
英会話スクールとネイティブ講師のマンツーマンレッスンに、合計90万円をつぎこみ、3年の時間をかけましたが、英会話はあまり上達しませんでした。
なぜ、筆者は英会話スクール選びに失敗したのか?
それは、「コスパ」でスクールを選んでしまったからです。
言い換えると、「本当にこのスクールで英語力が伸びるのか?」を真剣に考えなかったということ。
筆者の苦い経験からも、英会話スクールをコスパで選ぶと失敗する可能性が高いといえます。
英会話スクールは、「投資効率」で選ぶべき|2つの考え方
英会話スクールを「コスパ」で選んではいけないならば、どのように選べばよいのか?
「投資効率」で選ぶべきです。
以下で詳細に解説しますが、簡単に言うと「英会話スクールに通う本来の目的に照らして考える」ということ。
投資効率①=英語力アップの期待値÷料金
投資効率には2つの観点があります。
1つ目の観点は、リーズナブルなスクールを選ぶこと。
数式で表すと、「英語力アップの期待値÷料金」です。
「コスパ」との違いは、分子が「英語力アップの期待値」となっている点です。
言い換えると、料金を抑えて英語力がアップするスクールは、投資効率が高いということです。
投資効率②=英語力アップの期待値÷スクールに通う期間
もう一つの観点は、短い学習期間で英語力を伸ばせるスクールを選ぶこと。
数式で表すと、「英語力アップの期待値÷スクールに通う期間」
なぜなら、英語を身につけた後、実践に活かさないと意味がないからです。
たとえば、あなたが今30歳だったとします。
英会話スクールに通い、コツコツ勉強を続け20年後にビジネス英語を身につられるとしましょう。そのとき、あなたは50歳。仮に定年を60歳とすると、身につけた英語を仕事で活かす期間は10年です。
一方、短期集中の3ヵ月でビジネス英語を身につけるスクールに通った場合。英語を活かす期間は29年と9か月。
実践に活かせる期間が19年と9か月も長くなります。
したがって、英語を身につけるなら早い方がよい。そのため、短期間で英語力を伸ばせるスクールは、投資効率が高いです。
本当に英語力がアップする英会話スクール 2つの見極め方
ここまで、「英会話スクールは投資効率で選ぶべき」と説明してきました。
しかし、そもそも「英語力を伸ばせる(英語力アップの期待値が高い)」スクールを、どのように見極めるか分からないと感じるかもしれません。
以下では、英語力を伸ばせる英会話スクールの2つの見極め方を紹介します。
「エビデンスの強さ」で考えるスクール選び|口コミをよく見る
1つ目は、スクールの口コミをよく見ること。なるべく多くの口コミやインタビューを読む。
そして、あなた自身に近い年齢、英語レベルの人が書いている口コミを参考にするとよいでしょう。
なぜ、口コミを見るとよいのか?
それは、さまざまな情報の中で口コミは最も信頼性が高い(強いエビデンス)からです。
スクールのメソッド、歴史の長さ、テレビでの紹介実績などと比べても、口コミの方が信頼性が高い。
理由の詳細を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
⇒ご参考:おすすめ英会話スクールの選び方|エビデンスで知る口コミと評判の見方
アカデミア(学問分野)で検証されたメソッドを選ぶ
2つ目は、スクールが学問分野で検証されたメソッドを採用していること。
具体的には、「第二言語習得研究」と呼ばれる学問です。
第二言語習得研究とは、人が外国語を身につけるプロセスを研究する学問。この分野の研究結果を応用することで、効率的に英語力を伸ばすことができます。
多くの英語コーチングスクールが、「第二言語習得研究をベースにしている」と言っていますが、実際にはスクールにより専門性の深さが大きく異なるので注意が必要です。
⇒ご参考:英語勉強法の効率が変わる5つのポイント|科学的な英語上達法
投資効率の高い英会話スクール3選
次に、実際に10校以上のスクールに足を運んで体験した筆者が、投資効率の高い英会話スクール3選を紹介します。
結論を言ってしまうと、従来型の英会話スクール」よりも、「英語コーチングスクール」がおすすめ。
なぜなら、英語コーチングスクールの方が投資効率が高いから。
英語コーチングスクールは、「第二言語習得研究」の知見を活かして、数か月の短期間で飛躍的に生徒の英語力を伸ばします。
以下では、特におすすめのスクール3校を紹介します。
STRAILは「レッスンのない英語スクール」ともいわれる、「自習型の英語コンサルティングスクール」です。
スクールなのに「レッスンがない」とはどういうことか?
STRAILは英語レッスンを行わないかわりに、生徒の自習サポートをします。なぜなら英語力を伸ばすには「アウトプット(英会話)よりも、インプット(自習)」が重要だとわかっているからです。
具体的には、アウトプット:インプット=3:7~2:8がもっとも効果的と言われています。言い換えると、いくら英会話の練習をしても、基礎力がないと伸び悩むということです。
STRAILの特徴はトレーナーの専門力が高いこと。第二言語習得研究を大学や大学院で学んだ人か、すでに英語を教えた経験がある人のみに絞って採用しています。
そのため、生徒の英語力の弱点を的確につかみ、最適なトレーニングを提案できます。
その結果、STRAILの卒業生は2ヵ月で英語力を飛躍的に伸ばしています。TOEICスコアを200点伸ばしたり、ビジネスで英語を使えるようになったりしています。
STRAILは料金の面でもリーズナブル。英語コーチングスクールの料金相場は2ヵ月で30万~40万円程度です。また、一般的な英会話スクールでも、半年~1年火曜と40~50万円かかってしまいます。
STRAILは2ヵ月で20万円、他社の英語コーチングスクールや英会話スクールの半額です。
なぜ、リーズナブルな価格を実現できているのか?
「生徒の英語力をアップさせる」ことにフォーカスして不要なものは削っているからです。
たとえば、ネイティブ講師のレッスンをするには、ネイティブ講師を雇う必要がありますよね。その結果コストが増え、料金も上がってしまいます。STRAILは英語力アップのために優先順位の低い、ネイティブ講師のレッスンは削り、リーズナブルな料金を実現しています。
小手先の英会話ではなく、「本当に使える英語力」を身につけたい方にとっては、投資効率が高いスクールです。
STAILは英会話レッスンがなく、週1回のコンサルティングのみ。そのため、スクールに通わないオンラインコースとの相性がよいです。STRAILの校舎は東京、埼玉、大阪のみですが、オンラインコースで全国どこからでも受講可能です。
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プログリットもSTRAILと同じく「自習型の英語コンサルティングサービス」です。
2~3ヵ月の短期間で、TOEICスコア200点アップ、ビジネス英会話習得など目覚ましい成果を出す卒業生が続出しています。
サッカーの本田圭佑選手や、ビジネスの経営者が通っていることでも有名。
プログリットのコンサルタントは、生徒に密なコーチングをします。
たとえば、勉強時間を確保するため生活習慣まで踏み込んでスケジュールを立ててくれますし、学習管理のためチャットアプリを使って毎日サポートをしてくれます。
受講期間中は、英語漬けになるのでハードですが、そのぶん英語力は伸びます。
また、プログリットで英語学習に取り組んだ結果、勉強する習慣が身につき「人生が変わった」という口コミもあります。
- 一人で英語学習を継続する自信がない人
- ビジネス英会話力を伸ばしたい人
- 時間の使い方を見直して、よい習慣を身につけたい人
にとっては、投資効率が高いスクールです。
プログリットにもオンライン専用コースがあり、全国どこからでも受講できます。
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実はイングリッシュカンパニーとSTRAILは同じスクールが運営しています。
つまり、イングリッシュカンパニーもトレーナーの専門性が高いということ。設立はイングリッシュカンパニーの方が早く2015年(STRAILは2018年末)。もともとは、医学部受験生向けの予備校からスタートし、短期間で受験生の英語力を伸ばしてきた実績があります。同じメソッドで社会人向けに始めたのがイングリッシュカンパニー。
卒業生の英語力アップの実績は確かなものです。3ヵ月でTOEIC300点アップする人が続出。テクニックでTOEICスコアを上げるのではなく、本質的な英語力が身につくため、英会話のスキルも上達します。
STRAILと異なり、イングリッシュカンパニーは週2回(90分/1回)のレッスンがあります。
といっても、いわゆる英会話のレッスンではなく、英語力を伸ばすためのトレーニングです。
対面のレッスンがあるため、料金は高めになってしまいますが、
- 短期間で本質的な英語力を伸ばしたい人
- 自習だけでなく、英語レッスンを受けたい人
- 無駄な勉強はしたくない人
にとっては、投資効率の高いスクールです。
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まとめ|英会話スクールは「コスパ」ではなく「投資効率」で考える
この記事では、筆者の失敗談もふまえて「なぜ、英会話スクールをコスパで選ぶと失敗するか?」を解説しました。
最後にポイントをまとめておきます。
- コスパで考えると、英会話スクールに通う“目的”を忘れてしまいがち。「英語をたくさん喋る」「ネイティブ講師と話す」という“手段”で料金を比較してしまう。
- コスパの代わりに、投資効率で考えるべき。
- 投資効率の観点は2つ。①英語力アップの期待値÷料金、②英語力アップの期待値÷スクールに通う期間
- 英語力アップの期待値は、口コミとメソッドの学術的バックグラウンドで判断する
- 投資効率を考えると、従来型英会話スクールより、英語コーチングスクールがおすすめ
この記事で紹介したスクール以外にも、英語コーチングスクールがあります。
気になる方は以下の記事を参考にしてみて下さい。