英語が話せたら、外国人と仲良くなれたり、キャリアの可能性が広がったりと、人生がより楽しくなります。
とは言っても、「英会話スクールは高いので、なるべくお金をかけたくない」というのが本音ではないでしょうか?
私は学生時代お金に余裕がなかったので、英語は独学で学びました。
「独学だと英会話を身につけるのは難しいのでは?」と思うかもしれませんが、独学でも英語が話せるようになり、日常的に英語を使う仕事に採用されるレベルになりました。
独学で英会話を身につけるため、いろいろな勉強法を試しましたが、やはり「本」は独学の強い味方です。
英会話本を活用すれば、英会話教室に通わなくても、英語がスラスラ話せるようになりますよ。
この記事では、初心者・中級者におすすめの本を4冊紹介します。
「独学で英語を話せるようになりたい!」という人は、ぜひ参考にしてください。
タップできる目次
【体験談あり】独学で英会話を身につける方法
たしかに独学でも英語が話せるようになりますが、やり方が間違っていると、いつまでたっても上達しません。
そこで、本の紹介の前に、独学で英会話を身につける方法についてお伝えします。
私は高校生〜大学生時代、「アメリカに留学したい!」という目標のため、一生懸命バイトをしてお金を貯めつつ、英会話の練習に励んでいました。
本はもちろん、洋楽や映画、海外ドラマを教材にしたり、ネイティブのメール友達を探したり......。
いろいろ試した中で、「英語が話せるようになりたいなら、これをやるべき!」とおすすめしたい方法は、次の3つです。
ひとつずつ説明します。
信頼できる教材を使う
何より大切なのは、教材を使うこと。
独学だと、指導してくれる先生がいませんよね。
初心者が完全に自己流で勉強しようとすると、良くて遠回り、最悪の場合は時間の無駄になります。
そこで先生の代わりに、信頼できる教材を使うことが重要です。
今はネット上にもたくさんの情報がありますし、YouTubeにも役立つ動画がありますが、信頼度が高いのは、やはり書籍。
一度出版したら簡単には修正できないため、複数の人が何度もチェックしているからです。
最新の口語表現はネイティブに聞くと教えてくれることもありますが、経験上、人によって表現や解釈にバラつきがありました。
また、くだけた表現だとビジネスでは使えないですし、TOEICなどの試験にも出てきません。
せっかくなら最初から「誰にでも通じる正しい英語」を学んだほうが、使える範囲が広くて便利なので、しっかりした教材を用意することをおすすめします。
便利な表現を丸暗記する
具体的なトレーニングとして、便利な表現を丸暗記することから始めましょう。
文法を復習したり語彙を増やしたりすることも重要ですが、これだけでは効果を感じられるまでに時間がかかります。
丸暗記なら、覚えたことをそのまま会話で使えるので、英会話力アップに即効性があります。
ただし、そもそも間違った表現を覚えてしまうと困りますよね。
ここでも教材選びが大切です。
私は海外ドラマや洋画のセリフを覚えたりしたものの、あまり役に立たないものも……。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』が好きでしたが、現実にはないファンタジーの設定ですし、海賊の汚い言葉も多く、実用性はありませんでした。
英会話本や英会話アプリを使うと、このような失敗が少なくて済みます。
後半でおすすめの英会話本を紹介するので、参考にしてください。
英語を口に出す
独学だと話しかける相手がいないので、「英文を読む」「単語をノートに書く」など、静かな勉強法に偏りがち。
ですが英語を話せるようになりたいなら、英語をたくさん口に出すことが必要です。
音読やシャドーイングなど、自分の口と耳を使うトレーニングをぜひ取り入れてみてください。
私のお気に入りは「英語でひとりごと」。
丸暗記した表現を、ひとりでブツブツつぶやいています。
これを習慣にすると、実際の英会話でも、自然と英語が口から出てくるようになりますよ。
⇨ご参考:英語のスピーキング練習に一人で取り組む2つの方法〜独学で英会話を習得〜
英語が話せるようになる本の選び方
「信頼できる教材が欲しいけど、どれがいいかわからない」という人のために、英語が話せるようになる本の選び方を解説します。
ポイントは次の3つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
モチベーションが上がる
最も大事なのは、「その本を使うことで、モチベーションが上がるかどうか」です。
私の場合、細かい文字がずらっと並んでいたら、「うわー、難しそう......」とテンションが下がります。
一方、かわいらしいイラストが散りばめられていたら、なんだかワクワクしてきます。
英語学習は長期戦なので、開いた時にワクワクして、「よし、やるぞ!」と気合が入る本を選ぶのが正解。
個人差があるので、文字が多い方がやる気が出るという人は、もちろんそれでOKです。
本屋さんに行って、いろいろな本をパラパラめくってみてください。
音声が聞ける
英会話を本で独学した人によくある失敗は、「文字を見ればわかるけど、英語が聞き取れない......」というもの。
音声を聞かずに勉強していると、こういう状態になってしまいます。
英語の正しい発音を身につけないと、リスニング力やスピーキング力が上がらず、英会話ができるようになりません。
本を選ぶ時は、CDが付属しているか、音声データをダウンロードできるものにしましょう。
開きやすさ・持ち運びやすさ
物理的な使いやすさも重要です。
開きやすく、持ち運びやすい本を選ぶと、余計なストレスを感じなくて済みます。
分厚すぎる本は、ずっと押さえていないと閉じてしまい、見ながらノートにまとめることができません。
大きすぎる本も、外出する時に持っていこうと思えませんし、机に置いても邪魔になりますよね。
そうすると勉強自体が面倒になってしまうのです。
私は最近、電子書籍を使うようになりました。
Kindle端末は軽いので、いつもバッグに入れておけますし、忘れてもスマホ版で閲覧することができて便利ですよ。
英会話におすすめの本4選
上記3つのポイントを意識すれば、基本的にどの英会話本でもOKです。
自分が楽しく続けられそうな本を選んでください。
とは言っても、英会話本はたくさんあるので、迷ってしまいますよね。
そこで、初心者向けと中級者向けに分けて、2冊ずつおすすめを紹介します。
まずは1冊、気になるものを手にとってみましょう。
初心者におすすめの英会話本2選
初心者におすすめの英会話本は、次の2冊です。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
英語で話しかけられた時、「相手が何を言っているかはわかるけど、自分の口からは簡単な英文すら出てこない!」という経験はありませんか?
そんな人におすすめなのが『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』。
中学レベルのシンプルな例文を使って、反射的に英語が口から出てくるようにするトレーニング方法が紹介されています。
英文自体は簡単なので、文法など難しいことを考えず、どんどんトレーニングを積みましょう。
同じようなトレーニングができるアプリ「自分で作る瞬間英作文」との併用もおすすめです。
なお、付属CDがないバージョンもあるので、購入の際は注意してください。
会話できる英文法大特訓
「会話の練習をしながら、英文法もしっかり身につけたい」という人には、『会話できる英文法大特訓』がおすすめ。
「進行形」「比較級」など文法項目ごとにフレーズがまとまっており、ゼロか基礎文法を復習できます。
さらに、どのフレーズも会話に役立つものなので、学んだ表現をそのまま使うことができます。
「文法知識がなくても会話できる」という英会話本が多いですが、個人的には時間がかかっても基礎文法は復習しておいたほうがいいと思います。
やはり複雑な作文は文法知識がないとできないので、最初のうちに文法を押さえておくと、のちのち中級者・上級者へのレベルアップがラクになりますよ。
中級者におすすめの英会話本2選
中級者におすすめの英会話本は、次の2冊です。
起きてから寝るまで英語表現1000
『起きてから寝るまで英語表現1000』は、日常生活で使うフレーズが1000文も紹介されており、日常英会話に役立つ本。
身近な表現は意外と教科書に載っていないので、「“鼻をかむ”ってblow my noseって言うんだ!」といった発見があり、読むだけでもおもしろいです。
私はこの本で覚えた表現を口に出して、ひとりごとを言うようにしています。
本書のシリーズには「オフィス編」や「海外旅行編」、「ネコ英語表現」などがあるので、自分のニーズに合わせて選びましょう。
NHK 実践ビジネス英語 ニューヨークシリーズ The Final Chapter ベストセレクション完結編
ビジネス英語を身につけたい人には、定評のあるNHKラジオ講座「実践ビジネス英語」の放送回ベスト20が収録された本書がおすすめ。
就職面接といった基礎的なビジネスシーンから、コロナ禍にまつわる在宅勤務などトレンドの話題まで、さまざまなトークテーマが集められています。
一文が比較的長いので、最初はやや難しく感じるかもしれません。
ですが丁寧に解説されていますし、実践的な内容ばかりなので、ぜひじっくり取り組んでみてください。
音声データは再生速度が調整できるため、リスニングのトレーニングにも役立ちます。
本を使って英会話を身につけるポイント
最後に、本を使って英会話を身につけるポイントを3つお伝えします。
この3つを意識することで、学習の効果がグンとアップしますよ。
1冊を繰り返し使う
どんなにわかりやすい本でも、1回読んだだけでは記憶に定着しません。
「これだ!」という本を1冊決めて、何度も繰り返し使ってください。
もちろん、毎回全てに目を通す必要はありません。
- 1回目はサラッと全部読む
- 2回目はじっくり問題演習に取り組む
- 3回目は苦手なところだけやり直す
というように、繰り返し「読む」というより「使う」ことを意識しましょう。
お気に入りの本が見つかったら、紙版と電子版を両方買って、「家では紙の書籍・外出先では電子書籍」と使い分けるのもおすすめです。
実際に使う表現から覚える
せっかくフレーズを暗記しても、それを使う場面がなかったら、もったいないですよね。
なので、本の例文をやみくもに覚えるのではなく、「このフレーズ、本当に使うかな?」と考えるようにしてください。
自分が英会話で実際に使いそうな表現から覚えると、効率よく英会話力を伸ばせます。
私の場合、留学前は『英語で日本文化の本』で日本について説明できるようにしたり、アート関係の仕事をしていた時は『英語でアート!』という本で必要な表現を覚えたりしました。
1冊の本を全ページ覚える必要はなく、使う部分だけピックアップしてトレーニングをしてもOKです。
アウトプットの機会をつくる
英会話の上達には、インプットとアウトプットの両方が必要です。
オンライン英会話を利用してレッスンを受けるなど、本で学んだことを実践する機会を必ずつくりましょう。
英語を話せる知り合いがいれば、英会話の練習につきあってもらっても良いです。アウトプットをするときは、できるだけミスを指摘してもらうようにしてください。
どうしても、英語を話す相手がいない場合は、「英語でひとりごと」のトレーニングをやってみてください。
「間違えたら恥ずかしい......」と思うかもしれませんが、ずっとひとりで勉強していると、なかなかミスに気づけません。
どんどん失敗して改善していくのが、英会話上達の近道です。
まとめ|英会話本を使ってトレーニングをしよう
英会話本には、実用的なフレーズや英語を話すためのコツがまとめられているので、うまく活用すれば英語学習にとても役立ちます。
最近はアプリや動画でも学習できますが、1冊の本をやりきると、「英語を頑張った!」という達成感も得られますよ。
この記事を参考にして、ぜひ自分に合った1冊を探してみてくださいね。
「独学だと難しそう......」という人へ
「やっぱり独学で英会話を身につけるのは難しそう......」という場合は、英語コーチングを利用するのも良い選択です。
英語コーチングとは、受講生一人ひとりに専属のコーチがつき、あなたの学習を徹底的にサポートしてくれるサービスです。
- 3ヶ月でTOEICスコア300点アップ
- 3ヶ月でビジネス英会話ができるように
このような成果を出す卒業生はゴロゴロいます。
英語コーチングで、いかに効率的に英語学習を進められるかがわかりますよね。
以下の記事では、筆者が実際に体験したり取材したりした、おすすめの英語コーチングスクールをランキング形式でまとめています。各社無料体験を実施しているので、少しでも興味がある場合は読んでみてください。
⇒【保存版】英語コーチングスクール16社の比較ランキング~社会人におすすめのスクール~