サイトトランスレーションとは?効果とオススメ教材を紹介【注意点あり】

同時通訳者が実践する「サイトトランスレーション」というトレーニングを知っていますか?

英文を「チャンク」と呼ばれるカタマチに区切って、読みながら瞬時に日本語に訳すトレーニングです。

 

サイトトランスレーションに取り組むと、リーディング速度が速くなり、ネイティブの速い英語を聞き取れるようになる効果があります。

 

この記事では、サイトトランスレーションの効果とやり方、取り組む際に注意点について解説し、最後にオススメの教材も紹介します。

サイトトランスレーションとは? 通訳者が実践するトレーニング

サイトトランスレーションとは、英語を「英語の語順で」理解するためのトレーニングです。同時通訳者の訓練にも取り入れられています。

具体的には、英文を「チャンク」と呼ばれるカタマリに区切って、英語を瞬時に日本語に翻訳したり内容をイメージしたりするトレーニングです。

この説明だと、よく分からないと思うので、次の章で具体例を挙げて説明します。

サイトトランスレーションのやり方

サイトトランスレーションのやり方
  1.  英文をチャンクにわける
  2. チャンクごとに日本語に訳す

    まとまった英文をチャンクにわける

    たとえば、以下の文章を見てください。

    I think when you look at Starbucks as a business case, what we’ve done and the way do business is quite different than a classic consumer brand.

    (私が思うに、スターバックスをビジネスケースとして見るとき、私たちがしてきたことやビジネスのやり方は典型的な消費者向けブランドとまったく異なっています。)

    (出典:起業家の英語)

    結構長めの文章なので、ぱっと意味を理解するのが難しいですよね。これを「チャンク」と呼ばれるカタマリごとに、スラッシュ(斜めの線)を入れて区切ってみます。

    I think / when you look at Starbucks / as a business case, / what we’ve done / and the way do business / is quite different / than a classic consumer brand.

    区切りを入れると、少し英語の意味を理解しやすくなります。

     

    チャンクごとに日本語に訳す

    次に、スラッシュで区切られたチャンクごとに日本語に訳していきます。

    私は考えます / スターバックスを見たとき / ビジネスケースとして / 私たちがやってきたことや / ビジネスのやり方は / 非常に異なっています / 典型的な消費者向けブランドと。

    キレイな日本語にするのではなく、意味をイメージすることがポイントです。実際に日本語を声に出すのも、よい訓練になります。

    このように、チャンクごとに日本語に訳していくのがサイトトランスレーションです。

     

    このとき、制限時間を設けたりして、瞬時に日本語に訳す練習をするとさらに効果的です。もし、英語教材に音声がついているのであれば、「英語で音声が話される時間内」に日本語に訳すのを目標にするのが良いです。

    サイトトランスレーションの効果

    サイトトランスレーションには2つの効果があります。

    2つの効果
    1. リーディング速度が上がる
    2. 速い英語もリスニングできるようになる

      リーディング速度が上がる

      サイトトランスレーションの1つ目の効果は、リーディング速度が上がることです。なぜなら、日本人が陥りがちな「返り読み」のクセを治すことができるからです。

       

      私たちは学校教育で、英文解釈などで、英文を「精読」する読み方を習いました。精読をするときは、英語を構文に分解して「日本語の語順」になるように、翻訳していきます。

      たとえば、以下の文章を訳すとき、図のように「返り読み」をするように教えられます。

       

       

      たしかに、返り読みで精読をすると、英文を正しく解釈できるメリットがあります。しかし、返り読みをすると英語を読むスピードが遅くなってしまいます。なぜかというと、「英文を読む→英文の構造を考える→頭の中で日本語の順番に並べなおす→日本語に訳す」という5つのステップで英文を理解するからです。ステップが多いので、スピードが遅くなってしまうわけです。

       

      TOEICのテストで、リーディングの時間が足りなくなる人は、返り読みをしているせいで、リーディングの速度が遅い可能性が高いです。

       

      サイトトランスレーションをやると、返り読みのクセが治り、「英語の語順で」読めるようになります。

      この場合、「英文を見る→英語の語順で日本語に訳す→内容を理解する」となり、ステップが少ないので、リーディングの速度が上がります。

      速い英語もリスニングできるようになる

      サイトトランスレーションはリスニングにも効果があります。特に、ネイティブの速い英語が聞き取りやすくなります。

      リーディングと同様に英語の語順で理解できるようになるからですね。「返り読み」のクセが染み付いている人は、英語を聞いたときにも、日本語の語順で内容を理解するクセがついています。

       

      「英語の音を聞き取る→頭の中で日本語の語順に並び替える→日本語に訳す→内容を理解する」と、多くのステップが必要になってしまいます。そのため、相手が話すスピードが速いと情報処理が追い付かなくなり、聞き取れなくなるわけです。

       

      一方、サイトトランスレーションのトレーニングをして、英語の語順で英文を理解できるようになると、ステップを減らすことができます。

      「英語を聞き取る→日本語に訳す→内容を理解する」という感じです。

      その結果、ネイティブの速い英語も理解できるようになります。だからこそ、同時通訳者はサイトトランスレーションのトレーニングに取り組むわけです。

      サイトトランスレーションの注意点

      チャンクに分けるのが難しい

      サイトトランスレーションに慣れていないとき、「英文をチャンクごとにわけましょう」と言われても、どこで区切ればよいか分からないことがあります。何となく区切りを入れていても「本当に合っているのかな……」と不安になります。不安を抱えたままだと、学習に集中できなくなってしまいます。

      ですので、すでにチャンクに分けて書かれている教材を使って学習することをオススメします。

      たとえば、プロ通訳強化メソッド活用 英語スラッシュ・リスニング トレーニング は、英文がチャンクごとに分かれています。

       

      サイトトランスレーションだけでは英語力は伸びない

      サイトトランスレーションに取り組むと、リーディング速度が上がったり、ネイティブの速い英語を聞き取れるようになったりします。

      しかし、注意が必要なのは、サイトトランスレーションだけでは、総合的な英語力は伸ばせないということです。総合的な英語力とは、ネイティブが話す英語の音を聞き取ったり、自分で英語を話したりする力です。

       

      なぜなら、サイトトランスレーションは、「英語を読む→理解する」の回路を速くするためのトレーニングだからです。逆に言うと、聞き取れなかった英語の音を聞き取れるようになったり、意味を理解できなかった英語がわかるようになったりする、ということはありません。

       

      なので、サイトトランスレーションと併せて、シャドーイングや語彙学習などを行うことがオススメです。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、1~2語遅れて発声するトレーニングです。英語の音を聞き取れるようになり、リスニング力が上がると言われています。

      サイトトランスレーションにオススメの教材

      書籍や教材を購入したり、ニュース記事などの英語素材を使って、サイトトランスレーションに取り組むのも悪くないですが、チャンクに区切るのが難しかったり、「サイトトランスレーションのみをやる」など偏った学習になってしまいがちです。そうすると、せっかく勉強しても、思うように英語力を伸ばせなくなってしまいます。

       

      サイトトランスレーションにも取り組み、本格的に英語力を伸ばしたい方にオススメなのが、ENGLISH COMPANY MOBILEというスマホのサービスです。

      ENGLISH COMPANYは、科学的トレーニングを行う英語パーソナルジムで、卒業生は2~3ヵ月の短期間でTOEICスコアを200~300点伸ばすなど大きな成果をあげているスクールです。ENGLISH COMPANYでは、サイトトランスレーションや音読、シャドーイングなどを含めたトレーニングを行い、受講生は総合的な英語力を伸ばしています。

       

      このENGLISH COMPANYが、科学的トレーニングをスマホで行えるように開発したのが、ENGLISH COMPANY MOBILEです。毎週、最新のニュース記事などの教材が配信され、トレーニングを続けることができます。

       

      筆者が実際に試してみて、使いやすいと感じたのは、配信される教材がチャンクに分かれていることです。自然なカタチでサイトトランスレーションに取り組むことができます。世の中には多くのニュース記事やプレゼン動画など英語の「素材」はありますが、学習しやすいようにチャンク分けした「教材」は多くありません。

       

      チャンク分けされた英語教材もありますが、英文の数が限られているので、一冊終わったらまた新しい書籍を購入する必要があります。また、音読やシャドーイングをやろうとすると、CDの音声をパソコンに取り込み、さらにスマホに音声を移すなど、準備に手間がかかります。

       

      ENGLISH COMPANY MOBILEでは毎週8本のニュース記事が、チャンク分けされた形で配信されます。もちろん、スマホで音声を聞くことができます。

      さらに、メニューに沿って学習を進めると音読やシャドーイングも行えるので、意識をしなくても総合的な英語力を上げられるトレーニングを実践できます。

      なので、これ一つあれば教材選びに悩む必要もなくなります。

       

      以下の記事で、ENGLISH COMPANY MOBILEの開発者に使い方や特徴を詳しく聞いたので、気になる方は読んでみてください。

      【開発者取材】ENGLISH COMPANY MOBILEスマホで科学的トレーニングができる時代に

       

      ⇒ENGLISH COMPANY MOBILEの公式HPはこちら

      まとめ|サイトトランスレーションでリーディング速度を上げよう

      サイトトランスレーションは、同時通訳者が実践するトレーニングですが、やり方はシンプルです。

      1. 英文をチャンクに分ける
      2. チャンクごとに日本語に訳す

      でしたね。

       

      サイトトランスレーションに取り組むと、リーディング速度を上げたり、ネイティブの速い英語を聞き取れるようになったりします。

      効果の高いトレーニングなので、実践してみてくださいね。

       

      ただし、注意点もあります。初心者にはチャンクに分けるのが難しいです。また、サイトトランスレーションのみをやると偏った学習になり、総合的な英語力を伸ばせなくなってしまいます。

      なので、チャンクわけされた教材を使って、総合的なトレーニングができる教材に取り組むのがオススメです。

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