英語を学んでいたら、「英語圏の国に行って生の英語に触れてみたい」と思うことがありますよね。
英語に囲まれて生活すれば、英会話力もアップしそうです。
とはいえ「1年や2年間の長期留学は時間的にも費用的にも厳しい......」という場合、思い浮かぶのが短期留学。
でも、「短期留学しただけで英語力は伸びるの?」という懸念がありますよね。
正直、私も短期留学を検討している時「あんまり意味ないんじゃないかな......」と考えていました。
実際に2週間の短期留学した結果、私は「行ってよかった」と思っています。
この記事では、短期留学の体験談をもとに以下の内容をお伝えします。
- 短期留学での英語力の変化
- 短期留学で英語以外に学べる3つのこと
- 短期留学中に心がけるべきポイント
短期留学をしようか迷っているなら、ぜひ参考にしてくださいね。
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社会人のマルタ短期留学の体験談
※地中海に囲まれたマルタ島の港町
私は社会人になってからマルタ共和国に短期留学しました。
マルタはイタリアの南に浮かぶ小さな島国で、英語とマルタ語が公用語です。
転職の合間を利用して2週間滞在し、語学学校で英語を勉強。ちなみに通っていたのは、中心地セントジュリアンからも近い「International Houseマルタ校」です。
ここでは、その時の体験談をお話しします。
短期留学を決めた理由
短期留学をしようと思ったのは、「転職前に英会話をブラッシュアップしたいな」と考えたからです。
転職前は英語で話す機会が少なかったため、英会話に自信が持てませんでした。
なので、英語で仕事をするチャンスが巡ってきた時に逃さないように、実践を積んでおきたかったんです。
留学先にマルタを選んだ理由
英語圏の留学先はアメリカやイギリスだけでなく、オーストラリアやニュージーランド、フィリピン、シンガポールなどたくさんありますよね。
その中からマルタを選んだ理由は、「勉強だけでなく観光も楽しみたい」と思ったからです。
その点、マルタには次のメリットがありました。
- ヨーロッパ各国へのアクセスが良い
- 物価が比較的安い
マルタは地中海にあるため、イタリアを始めとしたヨーロッパの国々へのアクセスが良いです。
実際、私は語学学校が始まる前にイタリアに数日滞在しました。
※休日にツアーで行ったコミノ島のブルー・ラグーン
さらに、同じくヨーロッパにあるイギリスより物価が安いので、アクティビティやグルメにお金をかけることもできます。
おかげで、リゾートとして知られるコミノ島へのフェリーツアーに参加したり、魚市場で思いきりシーフードを堪能したりといった経験ができました。
期待どおり勉強と観光どちらも楽しめたので、マルタを選んで良かったです。
短期留学中の過ごし方
実際に短期留学の2週間をどのように過ごしていたのかご紹介しますね。
平日は語学学校でグループレッスンを受けていました。
1コマ45分のレッスンが休憩を挟んで2コマというスケジュールです。
お昼頃には授業が終わるので、午後はフリータイムになります。
短期留学は滞在日数が限られているため、ほとんど毎日出かけていました。
教会や遺跡を観に行って、買い物をして帰り、夜は家で宿題などをして過ごす感じです。
※クラスメイトたちと行ったマルサシュロック市場の新鮮なシーフード
休日は少し遠出をして、フェリーで出かけるツアーにも参加しました。
クラスメイトに日本人が多かったので、みんなでレストランで食事をしたりも。
授業時間以外は、8割観光、2割勉強をしていたイメージです。
ただ、観光中も現地の人と話したり、日本人のクラスメイトと英語で話したりしていたので、英語を使う機会はたくさんありました。
短期留学での英語の成果
留学中に英語力が伸びたかというと、「多少伸びた気がする程度」というのが正直な感想です。
たった2週間なので、劇的に変わったということはありませんでした。
でも毎日英語を使って生活していたので、耳や口が英語に慣れた感じはあります。
- 考えたことを英語で話す
- 英語で言われたことにリアクションする
特にこの2点は、留学前よりスムーズに行えるようになりました。
語学学校で学んだことは記憶に残りやすい
また、語学学校のレッスンで学んだ会話表現は、日本で自習するよりも記憶に残りやすいです。
留学中に全部は覚えられなかったのですが、後で同じ表現が出てきた時に「あ、これは留学中に習ったやつだ!」とピンとくるんです。そうすると、次はなかなか忘れないんですよね。
たとえば、語学学校で「be prone to(〜しがちな、陥りやすい)」という語句を習いました。
“Japan is prone to earthquakes.”(日本は地震に見舞われやすい)
というように、自国や自分の特徴を説明するために使ったんです。
帰国後すっかり忘れていたのですが、ある時TOEICの勉強をしていたら出てきました。「重要な表現だったんだ」と気付き、それからは意識して自分でも使うようにしています。
それに、英語以外で学べたことも色々ありました。
次の章では短期留学で英語以外に何を学べるのかについて、詳しくお伝えします。
社会人が短期留学で英語以外に学べる3つのこと
短期留学の一番の目的は語学力アップですよね。私もそうでした。
でも体験談でお伝えしたように、2週間や1ヶ月程度でペラペラになるのは難しいです。
では、短期留学をする意味がないのかというと、全くそんなことはありません。
なぜなら、短期留学で学べることは英語だけではないからです。
振り返ってみると、むしろ英語以外に学んだことのほうが財産になっています。
体験をもとに具体的に説明しますね。
人間関係が広がる
短期留学で得られる最大の財産は、「留学先で出会った人たちとの人間関係」です。
日本で普通に生活をしていると、日常的に付き合う人が限られていますよね。
学生ならクラスメイト、社会人なら同僚や上司、あとは一緒に住んでいる家族が中心になります。
でも短期留学すると、短期間のうちに多様な人々との出会いがあります。
語学学校のクラスメイトに共通しているのは「英語を学びたい」という気持ちだけ。年齢も国籍もバラバラです。私のクラスメイトには、フランス人の大学生や40代のロシア人男性がいました。
日本人がいたとしても、学生だったり引退した高齢者だったり、バックグラウンドがさまざま。
これだけ世界各国の多種多様な人たちと一気に知り合うのは、留学しないと難しいと思います。
社会人なのに学生と仲良くなったり、つたない英語で会話しながら一緒にトラブルを乗り越えたり、私も貴重な経験ができました。
スペイン人のおじいさんと親しくなり、数年後にスペインを訪れて会いに行ったこともあります。
このように普段は出会わない人たちと関係を築けることが、短期留学の大きなメリットです。
異文化を体験できる
短期留学だとホテルに宿泊することもできますが、できれば語学学校の寮やアパートに滞在することをオススメします。
短期間でも「外国に住む」という体験をすると、色々な発見がありますよ。
私はマルタ留学中、Airbnbで見つけたシェアアパートに見知らぬイタリア人と住んでいました。
※滞在していたアパートの共用キッチン
滞在数日目に何気なく洗濯機を回したら、ほとんどの服がビロビロにのびてしまい、とても悲しい思いをしました......。外国の洗濯機はパワーが強いんですね。
スーパーマーケットの野菜が量り売りだったり、交通量の激しい道路でも横断歩道がなかったりと、最初は戸惑うこともありました。
そうやって異文化の中で生活していると、自分の中の許容範囲が広がっていきます。
「日本で生まれ育った自分の常識は、世界の多くの人には通じない」という現実を実感できるんです。
留学中の体験を通して、日本や自分を客観視することができるようになりました。
トラブルに対処する力が身につく
海外での滞在にはトラブルがつきものです。
どれだけ準備していても、予想していなかったトラブルが起こるんですよね。
- ストライキで飛行機が飛ばなかった
- 高熱が出て動けなくなった
- 予約していたホテルが閉業していた
- タクシーで全く違う場所に連れていかれた
どれも私が留学中に体験したことです。
海外では理不尽なことがあっても、基本的には自分で主張しなければ助けてもらえません。
なので、自力で解決できなければ、英語で助けを求める必要があります。
私はもともと引っ込み思案な性格で、意見を主張したり人を頼ったりすることは苦手でした。
けれど初めての海外留学中、必死になってトラブルに対処しているうちに、殻を破ることができました。
「今の状況を抜け出すために、できることは何でもする」というタフさが身についたんですね。
日本は治安が良くサービスが充実している反面、サバイバル能力が低下しがちです。
思いきって短期留学してみると、精神的に鍛えられますよ。
社会人が短期留学中に心がけるべきポイント3つ
私自身は短期留学をして良かったと思っています。
ただ、短期留学を有益な経験にできるかどうかは、はっきり言って「自分次第」。
全く英語力が上がらず、なんとなく無為に過ごして帰国する人もいます。
でもせっかく時間もお金もかけて留学するのですから、少しでも意味のある留学にしたいですよね。
短期留学を意味のある経験にするために、心がけるべきポイントを3つお伝えします。
- 自主的に勉強する
- 積極的にコミュニケーションをとる
- 思うようにいかなくても焦らない
自主的に勉強する
いくら留学しても、自主的に勉強しなければ英語力は伸びません。短期留学に限らず、1年や2年の長期留学でも同じです。
考えてみてください。
日本に来て何年も経つのに、日本語が片言しか話せない外国の方もいますよね。
その国に住んでいても、ただ聞き流しているだけでは外国語は身につかないんです。
語学学校に登録して、毎日ぼーっと授業を受けていても、英語が話せるようにはなりません。
でも、授業が無駄だと言っているわけではありませんよ。
きちんと予習・復習をして、授業中は分からないことを質問したり、覚えたことを会話で実践したりすれば、大きな効果が見込めます。
授業中意外にも英語を使って見る
授業中だけでなく、生活している中で現地の人の会話に耳を澄ませる、店員やルームメイトに話しかけてみるなど、英語を学ぶ機会はあふれています。
留学中は学習に最適な環境が整っていますから、最大限に活用するようにしましょう。
「語学学校に通っている」という事実だけで勉強した気分になるのではなく、どんどん自主的に学ぼうとする姿勢が大切です。
積極的にコミュニケーションをとる
短期留学で英語以外に学べることとして、次の3つを挙げました。
- 人間関係が広がる
- 異文化を体験できる
- トラブルに対処する力が身につく
どれも、人と関わることで達成できることです。
外国に行ったのに一人で部屋にこもっていたら、日本にいるのと変わりませんよね。
せっかく短期留学に踏み切ったのですから、積極的にコミュニケーションをとりましょう。
普段は出会わない人たちとのコミュニケーションを重ねることで、短期留学の経験が豊かなものになります。
もちろん英会話も、たくさん話せば話すほど上達しますよ。
思うようにいかなくても焦らない
「短期留学を成功させたい」と意気込むのは良いことですが、ひとつ気をつけてほしいことがあります。
それは、思うようにいかなくても焦らないこと。
繰り返しになりますが、どれだけ準備していても、留学中には予期せぬトラブルが起こります。
なので、予定どおりに進まないことがあっても、「そういうものだ」と思うようにしましょう。
私はマルタ留学中、39度の高熱で寝込んでしまいました。
語学学校も2日間休まなければならず、「せっかく勉強しに来たのに、授業が受けられないなんてもったいない......」と落ち込みました。
でも、熱を出したおかげで経験できたこともあるんです。
たとえば、「英語で病状を説明して、薬を処方してもらう」こと。知らなかった医学関連の用語を学ぶ機会になりました。
「マルタでは薬局に医師が常駐していて、すぐ診療してもらえる」という文化の違いも、新しい発見でした。
短期留学中、計画していたとおり勉強が進まなかったり、行きたかった観光スポットが休業中だったりなど、残念に思う出来事もあるかもしれません。
ですが、トラブルも含めて滞在そのものを楽しむように心がけてみてください。
後から振り返った時、きっと「良い経験ができたな」と思えるはずですよ。
まとめ|短期留学で非日常の体験をしてみよう
体験談を読んで、短期留学への気持ちは傾きましたか?
正直に言えば、「英語力を伸ばしたい」というだけが目的なら、留学する必要はありません。日本にいても、効果的な英会話コーチングサービスがありますし、オンラインでネイティブ講師と会話することもできますよね。
でも、「日本での日常生活から飛び出して、外国に滞在する」という経験には、時間とお金をかける価値があります。
「普段はできない経験をして、濃密な日々を過ごしながら、英語を使う体験もできる」のが短期留学です。
英語学習がマンネリ化して伸び悩んでいる人や、新しいチャレンジをして成長したいという人は、短期留学を検討してみてはいかがでしょうか。