TOEICスコアが欲しいけれど、まだ十分に勉強できていない.......。
そんな状況だと、
- とりあえずTOEICを受けるべきか?
- ただ受けるだけでは意味がないのか?
と悩んでしまうかもしれません。
しかし、迷ったらまず受けてみてください!
たとえ準備不足を感じていても、とにかく挑戦してみることが大切です。
この記事では、なぜTOEICをとりあえず受けるのが正解なのか解説します。
また、TOEICを初めて受ける人が気をつけることやスコアアップ策など、初受験で役立つ情報をお伝えします。
TOEICを受けるかどうか迷っている人や、何から手を付ければいいかわからない人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
タップできる目次
TOEICをとりあえず受けるのが正解な理由
TOEICについて「もっと勉強してからでないと......」などと考える前に、とりあえず受けてみることを強くおすすめします。
私自身、大学時代に「とりあえず受けちゃえ!」と勢いでTOEICに申し込みましたが、正解でした。
「TOEICを受けてスコアを持てた」という経験自体が自信になりましたし、自分の英語力の弱点がわかったことで勉強の効率がアップしたからです。
とにかく行動することが成長につながります。
また、受けることによって「TOEICがどんな試験か」「自分の現在の英語力はどれくらいか」がわかるという具体的なメリットもあります。
ひとつずつ説明しますね。
行動が成長につながる
TOEICに限ったことではありませんが、今より成長したいなら、行動することが必要です。
行動さえすれば、結果として失敗しても、一歩前に進めます。
- もっと英語ができたらカッコいいのにな
- 英語力があればキャリアの可能性が広がるのにな
こんなふうに考えているだけでは何も変わりません。
「TOEICを受ける」という具体的な行動は、あなたの英語学習に必ず変化をもたらします。
申し込んだ後「受験までの30日間、1日1時間は勉強しよう」とスケジュールを組んだり、受験結果を見て「リーディングに比べてリスニングの点数が低いから、重点的に取り組もう」と対策を立てたりと、行動が具体的になるのです。
ちょっと厳しいことを言いますが、「悩んでいる時間は寝ているのと同じ」です。
悩んでいる時間があるなら、さっさと申し込んでしまいましょう。
TOEICがどんな試験かわかる
TOEICを受ける前は、どんな試験かわからず不安になるかもしれません。
たしかにTOEICは独特な試験です。
言い方を変えると、
- 出題形式が決まっている
- 慣れれば慣れるほど点が取りやすい
という特徴があります。
だから一番ハードルが高いのは、勝手がわからない初回です。
一度受けてしまえば、2回目以降は心に余裕を持って受けられます。
TOEICの公式サイトや問題集を見ると、問題の構成や各設問の特徴が書いてあります。
しかし、試験会場の雰囲気や、自分がどれくらい緊張するのかなどは、実際に体感しないとわかりません。
とりあえず受けてみると、次に向けた対策を練りやすくなります。
現在の英語力がわかる
TOEICのスコアは、英語力を示すための客観的な指標として、世界中で使われています。
スコアを見れば、自分の現在の英語力がどのレベルにあるのか、かなり正確に知ることができるのです。
日本人のTOEIC平均スコアは、およそ600点。
つまり600点以下なら平均以下、600点以上なら平均以上の英語力ということになります。
800点以上だといわゆる「ハイスコア」となり、転職や昇進で有利です。
このような大まかな位置づけに加え、自分の英語力の長所と短所もわかります。
受講後に見られるスコアシートには、リスニングとリーディングそれぞれのスコアだけでなく、「語彙が理解できる」「文法が理解できる」といった項目ごとの理解率も記載されているからです。
テスト結果で見つけた弱点をつぶしていけば、効率よく英語力を伸ばせますよ。
TOEICを初めて受ける人が気をつけるべき3つのこと
「とりあえず受けるべき」と言われても、初めてだと不安ですよね。
心配しすぎるのも良くないですが、全く準備をしないのも失敗の原因になります。
初めてTOEICを受ける人は、次の3つのことに気をつけましょう。
当日の持ち物やスケジュールをよく確認する
最低限やっておくべきことは「当日の持ち物やスケジュールの確認」です。
これをやらないと、最悪の場合、受験ができません。
持ち物や当日のスケジュールは、試験前に送られてくる受験票もしくは公式サイトで確認できます。
これらに記載されているとおり、受付時間に遅れたり、本人確認書類(マイナンバーカードやパスポート等)を忘れたりすると、受験不可になります。
当日あわてないように、証明写真や筆記用具も事前に用意しておきましょう。
特に午前受験だと、当日の朝は時間がありません。
必ず前日までに持ち物をそろえ、会場までの経路を確認しておいてくださいね。
直前に焦って無理をしない
試験前日は、持ち物とスケジュールの確認以外はやらなくていいです。
「少しでも多く勉強しないと!」と焦って色々やっても間に合いません。
睡眠時間を削るなどして無理をすると、当日のパフォーマンスが悪くなって逆効果です。
実は私も失敗した経験があります。
前日夜に「文法を見直しておいたほうがいいかな......」と復習を始めたら、不安が募って勉強をやめられなくなってしまい、睡眠不足のまま本番に臨むことになったのです。
その結果、受験当日に普段のパフォーマンスを出せずに、「しっかり寝ていれば、もっと良いスコアが取れたかもしれない」と後悔が残りました。
そうならないためにも、前日から試験直前は体調管理を優先し、心を落ち着けるようにしましょう。
結果が悪くても諦めない
たいていの人は、最初のTOEICで思うような結果になりません。
「期待より低いスコアだった」とガッカリするケースがほとんどです。
落ち込むのは仕方ありませんが、「私には英語の才能がない」などと諦めないでくださいね。
初回は緊張して本来の力を発揮できないことが多いですし、そもそも「とりあえず受けただけ」なので結果に満足できなくて当然です。
まずは、一歩を踏み出した自分を褒めてあげてください。
重要なのはテスト結果を次に活かすこと。
「悲しい」「悔しい」という気持ちをモチベーションに変え、ミスした箇所を分析して、どうしたらスコアを伸ばせるのか考えましょう。
TOEICを初めて受ける人におすすめのスコアアップ策
初めて受けるTOEICは、お試し感覚で構いません。
とはいえせっかく時間とお金を使うのですから、できるだけ高いスコアを取りたいですよね。
そこで、初心者でも簡単にできるスコアアップ策を3つ紹介します。
出題形式を確認しておく
TOEICでどんな問題が出されるか、イメージできていますか?
全く知らないという人は、まず公式サイトで「テストの形式と構成」を確認し、各セクションのサンプル問題にチャレンジしてみましょう。
これをやるのとやらないのでは、20〜30点の差が出ます。
なぜなら、出題形式を知らないまま本番を迎えると、問題そのものに集中できないからです。
「問題用紙に写真が載っているけど、何に使うんだろう......」
「選択肢に番号しか印刷されていないけど、何を聞かれるんだろう......」
など、解く前から不安になりますし、設問の理解に頭を使わなければなりません。
出題形式の確認は、10分もあれば終わる作業です。サンプル問題をすべて解いても、1時間もかかりません。
TOEICを受けると決めたら、すぐにやりましょう。
模試を解いてみる
2時間以上のまとまった時間が取れるなら、模試に取り組んでみてください。
2回分の模試と解説が収録されている『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10』を使うのがおすすめです。
本番同様の制限時間(リスニング45分・リーディング75分)を設定して解けば、TOEICを1回受けるのとほぼ同じ経験ができます。
模試2回分(合計400問)を解ききった頃には出題形式に慣れているので、落ち着いて本番に臨めます。
模試を解くだけでもスコアアップが期待できますが、より効果を上げたいなら、ミスした問題の解説を読んで復習しましょう。
TOEICでは、模試の問題文や選択肢に使われている単語・表現が本番で出る可能性も高いです。
暗記するくらいやりこめば、初回からハイスコアを取るのも夢ではありません。
頻出単語を覚える
TOEICでは「単語の意味さえ知っていれば正答できる問題」が出題されます。
つまり、知っている単語が多ければ多いほど有利になるということ。
しかも、TOEICの頻出単語は決まっています。
『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』のような市販の単語集を使い、コツコツ覚えましょう。
特に初めてTOEICを受ける人は、TOEICによく出るビジネス関連の語彙が不足している場合が多いです。
頻出単語を100語覚えるだけで、確実にスコアが上がりますよ。
よくある質問
最後に、TOEIC初心者からよくいただく質問をまとめました。
ノー勉でTOEIC600点を取るコツはありますか?
現在の英語力によりますが、まったく勉強しないで実力以上のスコアを取ることはできません。
普段から英語を使っている人でなければ、500点取れれば良いほうです。
ただ、TOEICの出題形式が頭に入っているだけでも多少スコアが伸びるので、事前に確認することをおすすめします。
TOEIC初心者ですが、時間内に解き終わりません
TOEICは解答時間に対して問題数が多いため、リーディングパートを解き終えるのは上級者でも難しいです。
目標スコアが700点以下であれば、解き終わらないことを気にする必要はありません。
無理に最後まで解こうとせず、確実に正解できる問題を落とさないように集中してください。
ただし、マークシート形式なので、わからない問題でも1/3〜1/4の確率で当たります。
少しでもスコアを上げたければ、最後の3分で全て塗りつぶしましょう。
とりあえずTOEICに申し込みましたが、勉強方法がわかりません
最もシンプルで効果的な勉強方法は、「公式TOEIC問題集を繰り返し解いて、わからなかった単語や文法を覚えること」です。
これをやるだけで必ずスコアが伸びます。
机に向かって勉強するのが苦手な人には、スキマ時間にTOEIC対策ができるアプリ「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&Rテスト対策コース」がおすすめ。
AIが自動的にカリキュラムを組んでくれるので、それに沿って学習すればOKです。
まとめ
TOEIC受験に対する迷いはなくなりましたか?
まだ迷っている方は、とりあえず申し込んでしまいましょう!
申込みの締め切りから実施日まで1ヶ月以上あるので、その間に十分準備できます。
いったん申し込んでしまえば、覚悟が決まってモチベーションがわいてくるはずです。
TOEICスコアは英語力の証明になり、転職や昇進などさまざまな場面で役立つので、持っていて損はありません。
難しく考えず、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてくださいね。