ネイティブの英会話レッスンで気を付ける4つのこと【スクール5選】

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「ネイティブからレッスンを受けると、英会話が身に着くだろうか?」

「ネイティブと英会話をするには、どんなところがあるのだろうか?」

 

このように感じる人も多いかと思います。

英語ネイティブのレッスンで英会話力を伸ばすにはポイントがあります。

私は、かつてイギリス人のネイティブ講師から、マンツーマンレッスンを1年以上受けました。

しかし、残念ながら英会話力はほとんど伸びませんでした。

英語学習法を学んだ今になって振り返ると、ネイティブから学ぶポイントを理解していなかったのが原因だと分かります。

一方で、私の知人にはネイティブのレッスンで英語力を伸ばした人もいます。

この記事では、英語学習法の原則に加え、私の経験と知人へのヒアリング内容を踏まえ、ネイティブ講師からレッスンを受けても上達しない原因と、効果的な学び方をお伝えします。

 

●この記事の結論

・ネイティブと会話をしても、英語が上達しない4つの原因を知る

・ネイティブとの個人レッスンで英語力を伸ばす、効果的な学び方4つのポイント

・ネイティブから学ぶ方法3選

・TOEIC800点以下の初心者~中級者はネイティブとの会話レッスンはおすすめしない

英語ネイティブと会話をしても、英語力が身に着かない4つの原因

原因1|英語ネイティブは教えるプロとは限らない

原因2|ネイティブは日本人の英語の悩みが分からない

原因3|ネイティブと話すと、英語を勉強した気になってしまう

原因4|インプットが足りない

以下で詳細に解説します。

英語ネイティブは教えるプロとは限らない

英語ネイティブは教えるプロとは限りません。

なぜなら英会話スクールの講師は、特に英語を指導する資格や経験を持っているとは限らないからです。

もちろん教えるのが上手な先生もいますが、中には「英語が話せるだけ」のネイティブ講師もいます。

実際、私が英会話スクールに通っていたときのこと。

何人ものネイティブの先生のレッスンを受けました。

なかには、かつて英語教師をしていた先生もいました。たしかに、その方の話は分かりやすく、教えるのが上手だと感じました。

しかし他の先生のは、ただ英語で雑談するだけや、テキストに沿って読むだけであまり効果的なレッスンではないと感じたこともあります。

 

少し話はそれますが、私は大学時代にアルバイト塾講師として中学生、高校生に教えていました。

試行錯誤をしながら教え、生徒さんもある程度結果を出していました。

しかし、実際のところ私から学ぶより、もっと結果が出る先生は多いだろうなと感じていました。

更に言うと、大学生のアルバイトから習うより、もっと効果的な学習法があるというのが正直な実感でした。

日本の英会話スクールで、ネイティブから英語を習うのも似た状況です。

中には教えるのが上手な先生もいますが、それほどでもない先生が大半です。

ネイティブは日本人の英語の悩みが分からないから

日本人が英会話でつまずきやすいポイントがあります。

たとえば、英語の「型」を知らないことです。英語は話すとき、最初に結論を先に述べる「結論ファースト」の言語です。

一方で日本語は結論を最後に話します。「起承転結」はまさにこの話し方です。

英語ネイティブは、結論が最初にこない話し方は理解しづらいと感じます。

しかし英語ネイティブの場合は、なぜ日本人がこのような話し方をするのか理解できず、生徒にうまく指摘できないことがあります。

 

また英語の発音や抑揚のつけかたに関して。日本人は英語の発音が苦手な人が多いです。なぜなら、英語と日本語では口の筋肉の使い方が違うからです。

英語ネイティブにとっては自然にできてしまうことなので、発音できない日本人に対し、どのように教えたらよいか分かりません。生徒が発音できない理由を言語化できないからです。そのためネイティブから正しい発音を教えられても、なかなか身に着きません。

一方、日本人で苦労して英語の発音を身に着けた人や、英語と日本語の違いを徹底的に研究した人は、日本人の生徒がなぜ正しく発音できないかを言語化できます。そのため、英語ができるようになった日本人から学んだ方が効果的です。

このように、ネイティブは日本人が英語学習でつまずくポイントが分かりません。

ネイティブと話すと、英語を勉強した気になってしまうから

ネイティブと会話をすると、英語を勉強した気になります。

しかし、毎週ネイティブのレッスンを一時間受けたとしても、一年で52時間にしかなりません。

英語習得に必要な時間【達成率2倍の目標設定法も紹介】にも書いたように、社会人が英語習得するには1000時間の学習が必要と言われています。

そのため、週一回のネイティブとの会話レッスンのみでは勉強時間が全く足りません。

ネイティブと会話をして、英語を勉強した気になっても、実際には学習時間が不足しているため英語力が伸びないのです。

インプットが圧倒的に足りないから

効果的な英語勉強法4+1のポイント【科学的な裏付けあり】に書いたように、英語力を伸ばすには「大量のインプットと少量のアウトプット」のバランスが重要です。なぜなら第二言語習得法の研究で、効果的に語学を身に着ける方法論として知られているからです。

インプットとは英文法、単語、リーディング、リスニングなどのトレーニングです。

アウトプットとは、英語で文章を書いたり英語で話したりすることです。ネイティブとの会話はアウトプットです。

第二言語習得法の研究によると、「インプット:アウトプット=8:2」が理想です。つまりネイティブとのレッスン時間の4倍はインプットにあてる必要があります。

たとえば、毎週1時間の英会話レッスンを受けているなら、4時間をインプットにあてます。

しかし、大抵はレッスンで英会話をするだけなので、インプット量が圧倒的に足りません。

TOEIC800点以下の英語初心者、中級者にはネイティブのレッスンはおすすめしない

TOEIC800点以下の英語初心者、中級者にはネイティブのレッスンはおすすめしません。

理由は2つあります。

ネイティブレッスンより効果的に英会話力を伸ばす方法があるから

次の章で詳しく説明しますが、ネイティブのレッスンで英語力を伸ばすにはポイントがあります。

たとえば、自分の苦手な文法や発音をしてきしてもらう、ネイティブならではの表現を教えてもらうなどです。

しかし、初心者や中級者は、より基礎的な学習の方が英語力を伸ばせます。

具体的には良質なインプットをすることです。

 

英語の基礎力を身に着け、TOEICのスコアを伸ばす学習法は以下の記事を読んでみて下さい。

アウトプットの場はネイティブ相手でなくても十分だから

もちろん少量のアウトプットの場として英会話レッスンは効果的です。

しかし、アウトプットの練習は必ずしもネイティブ相手でなくてもかまいません。

なぜならアウトプットで大事なのは、自分の頭で英語を考え、文章にまとめ話すことだからです。

 

会話の相手はフィリピン人などのノンネイティブでも十分ですし、極論すると独り言で英語を話しても効果があります。

一般的にネイティブ講師のレッスン料は高く設定されるため、コストパフォーマンスが悪くなります。

ここまで、英語ネイティブのレッスンを受けても英語力が伸びない理由と、初級者や中級者に英語ネイティブのレッスンをおすすめしない理由を説明してきました。

次に英語ネイティブから学び、英語力を伸ばす4つのポイントを解説します。

英語ネイティブとの会話や個人レッスンで、英語力を伸ばす4つの工夫

以下のポイントを抑えてネイティブとのレッスンに取り組むと、効果的に英語力を伸ばすことができます。

ポイント1|レッスンを受ける目的を明確にし、自分の苦手な文法や発音を直してもらう

ポイント2|レッスンで会話をするテーマを決めておく

ポイント3|インプット:アウトプット=8:2を目安にレッスン以外の時間も勉強する

ポイント4|ネイティブの表現やよく使うフレーズを学ぶ

レッスンを受ける目的を明確にし、自分の苦手な文法や発音を直してもらう

ネイティブから英語レッスンを受ける目的を明確にします。

つまり「講師がネイティブだからこそ学べること」をクリアにするのです。

たとえば、自分では気づかない文法や発音の間違いを指摘してもらうことです。

ネイティブ講師ならば、これらの間違いを指摘できます。

この場合、レッスンを始める前に「文法や発音の間違いを指摘し、修正してほしい」と伝えておくとよいでしょう。

レッスンで会話をするテーマを決めておく

テーマを決めずに英会話レッスンを受けると、自己紹介や雑談で終わってしまうことがあります。

しかしネイティブ講師を相手に自己紹介や雑談をするだけではもったいないです。

事前にテーマを決めておき、レッスン時間中は講師とディスカッションができるようにしておくとよいでしょう。

たとえば、英字新聞や雑誌の記事をテーマにします。事前に記事を読んでおきます。記事の内容でどうしてもわからない箇所を講師に質問して教えてもらう。なぜなら、外国の新聞や雑誌の記事は、文化的背景を知らないと理解できない内容が多くあるからです。

ネイティブ講師なら、これらの背景を説明できます。

あるいは、記事のテーマについて意見を述べる練習も効果的です。講師から、記事内容に関する質問をしてもらい、その場で自分の意見を英語でまとめて伝えるトレーニングの場として活用してもよいでしょう。

このように、レッスン時間を最大限に有効活用するため、事前にテーマを決めて準備することが重要です。

インプット:アウトプット=8:2を目安に、レッスン以外に勉強する

前の章で説明したように、効果的な英語学習の原則はインプット:アウトプット=8:2です。

そのため、少なくともレッスン時間の4倍はインプットにあてます。

レッスンが1時間の場合、4時間をインプットに使います。

たとえば、レッスンで扱う英語記事を読む、出てきた単語を覚える、英語教材のリスニングをするなどです。

レッスン時間の4倍は、インプットの自習時間を確保します。

ネイティブの表現やよく使うフレーズを学ぶ

ネイティブならではの表現やフレーズの使い方を質問するのは、有効な学習法です。

なぜなら、微妙な語感の違いは、非ネイティブの日本人にはわからないからです。

たとえば、以前私が英語ネイティブのレッスンを受けていたとき。

「普通」を表す英単語のニュアンスの違いを質問しました。
“ordinary”, “usually”, “normally”, “commonly”, “generally” の違いです。

その時に教えてもらったニュアンスは以下の通りです。

  • Ordinary・・・凡庸な、特徴のないものに使う
  • Usually・・・いつも通り、繰り返し起こる事柄に使う
  • Normally・・・変ではない
  • Commonly・・・共通の、ありふれた
  • Generally・・・一般的な

日本語に訳すとすべて「普通な」となりますが、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。

このような語感の違いをネイティブに質問して教えてもらうと、英語表現力の幅が広がります。

英語ネイティブからレッスンを受ける方法【おすすめスクール5選】

ここからは、ネイティブからレッスンを受ける、おすすめの方法を比較します。

ネイティブから英語を学ぶ方法は主に以下の3つです。

方法1|オンライン英会話

方法2|英会話スクール

方法3|英会話カフェ

それぞれの特徴を以下の表で比較しました。

 

オンライン英会話

オンライン英会話のメリットは、価格がリーズナブル(数100円/1レッスン~)で、レッスン予約が簡便なことです。

たとえば、DMM英会話の「プラスネイティブ」プランは、月額15,800円(*)です。1レッスンあたり510円です(15,800円÷31日=510円)。

(*)毎日1レッスンコースの場合

また、直前に空いている先生を探しレッスン予約をすることも可能です。

実際、私もDMM英会話を受けましたが、忙しい社会人にとっては直前に予約できる価値は大きいと感じました。

デメリットは、ジェスチャーや、間の取り方など対面コミュニケーションが学べない点と、同じ講師による継続的な指導を受けるのが難しいことです。なぜなら、自分が都合がよい時間に、前回レッスンを受けた先生が空いているとは限らないからです。

しかし、私が実際にレッスンを受けた実感としては、毎回違う先生のレッスンを受けるのも英語力アップに効果的と感じました。なぜなら、先生により指摘してくれる内容が違うからです。

たとえば、ある先生は語彙に関するアドバイスをくれ、別の先生は発音を直してくれるなどです。先生により得意なことが違います。様々な視点からフィードバックをもらえるのは英語力アップに有効です。

オンライン英会話にも、ネイティブ講師のレッスンを受けられるスクールがあります。

DMM英会話

先ほど紹介したDMM英会話の「プラスネイティブ」プランです。

DMM英会話の特徴は、「テーマ別ディスカッション」があることです。

テーマ別ディスカッションとは、ある主張に対して「賛成か反対」のスタンスを取り、そのあとに理由を英語で説明するレッスンです。つまり、テーマに沿った内容に関して、自分の考えをまとめ英語で話すトレーニングです。

たとえば、「ソーシャルメディアに年齢制限を設けるべきか?」などです。講師から質問されるので、英語で答えます。

このレッスンは英語のアウトプットのトレーニングに有効です。なぜなら、自分の意見をまとめ、英語で文章を組み立てて話をするからです。

ネイティブから文章構成、表現、発音の改善点をフィードバックしてもらうと効果的です。

 

⇒【体験レッスンあり】DMM英会話の公式HPはこちら

 

エイゴックス

安価にネイティブのレッスンを受けたい人はエイゴックスがおすすめです。

350円/1レッスンで受けることができます(*)。

(*)「毎日レッスン」コースの場合

まずは、無料体験を試してみるとよいでしょう。

⇒【無料体験あり】エイゴックスの公式HPはこちら

英会話スクール

通学式の英会話スクールでもネイティブのレッスンを受けられます。

メリットはジェスチャーや間の取り方も含めた対面コミュニケーションも学べる点と、同じ講師からレッスンを継続的に受けられる点です。

同じ講師から継続的にレッスンを受けると、講師の先生があなたの英語レベルや苦手分野を把握できるため、一貫した学習プランを立ててもらいやすいです。特に、自分の課題を講師に説明するのが面倒だと感じる場合にはありがたく、安心感があります。

デメリットはオンライン英会話と比べて、やや高価なことと、レッスンを受ける時間が固定されてしまうことです。

家や職場の近くにスクールがあり、決まった時間に通える方は検討するとよいでしょう。

イングリッシュビレッジ

イングリッシュビレッジは通学式の英会話スクールの中でもリーズナブルにレッスンを受けられます。

マンツーマンレッスンが2,100円/1レッスン~、二人で受けるセミプライベートレッスンなら1,050円/1レッスンで受けることができます。

また、東京都内11校、横浜1校のすべて、駅から近く(徒歩3分以内)に校舎があるため通いやすいのもメリットです。

家や職場の最寄り駅の近くに校舎がある方にはおすすめです。

⇒【無料体験あり】イングリッシュビレッジの公式HP

 

シェーン英会話

シェーン英会話は、創業から40年にわたりネイティブ講師による英語指導をうりにしています。

そのため、英語指導の経験豊富なネイティブ講師の採用を徹底しているのが特徴です。

講師の質にこだわる人にはおすすめです。

気になる方は、体験レッスンを受けて、ご自身にあうか判断するとよいでしょう。

⇒【無料体験、Web限定割引あり】シェーン英会話の公式HP

 

英会話カフェ

英会話カフェでは、カフェにネイティブ講師と生徒が集まり英会話を受けるレッスンです。

カフェで飲み物を飲みながら、気楽な雰囲気で楽しみながら英会話ができるのが特徴です。

メリットとしては、レッスン価格がリーズナブルなことと、特に複数人との会話での間の取り方が身に着くことです。

デメリットはマンツーマンレッスンではないことです。通常は複数の生徒が集まるため、一人当たりの話す時間が短くなってしまいます。

楽しく英語を話してみたい方は、家や職場の近くで開催されているか調べてみるとよいでしょう。
https://www.cafeeikaiwa.jp/join.html

まとめ|英語ネイティブのレッスンで失敗しないために、ポイントを抑える

この記事のポイントを振り返ります。

・TOEIC800点以下の初心者~中級者には、ネイティブのレッスンはおすすめしない。

・英会話レッスンで効果的に英語力を伸ばすためのポイントを抑える。

・ネイティブから英語を学ぶ方法のメリット、デメリットを理解して選ぶ

 

ネイティブから英語を学ぶときには、受け身ではなく積極的にレッスンを活用するマインドが大切です。

万人にはおすすめしませんが、ネイティブ講師ならではの利点もあるので、ご自身の目的に合わせて選択するとよいでしょう。

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