- 英単語や文法が身につかない.....
- 40代や50代からでも英語ができるようになるのだろうか......
このような悩みを持つ方に向けて、この記事を書いています。
結論から言うと、脳の仕組みを知れば効率的に英語を覚えられるようになります。
そして英単語やフレーズを暗記できれば、ぐんぐん英語力が伸びていく。
この記事の前半では効率的に英語を覚えるコツを解説し、後半では具体的な勉強法を紹介します。
忙しい社会人でも英語を覚えられるようになります。
タップできる目次
英語を覚えるとペラペラに近づく
英語を暗記すると皆が憧れる「ペラペラ」に一歩近づきます。
なぜなら英会話は知っている文法、フレーズ、単語をつなぎ合わせて話すものだからです。
英語初心者でも“Nice to meet you.”とあいさつすることはできますよね?
それは“Nice to meet you.”という表現を知っているからです。
同様に知っている文法、フレーズ、単語を増やすと、どんどん英語を話せるようになります。
中学英語を覚える
具体的に、どのような英語を覚えれば良いのでしょうか?
それは中学英語です。
「え? 今さら中学英語?」と思う人もいるかもしれません。
しかし中学英語にはコミュニケーションの基礎が詰まっています。
実際、中学英語をマスターすればビジネスにも通用するんですよね。
たとえば次の文章を英語にできますか?
「今日の一番の目的は、新工場のスタッフをどうやって確保するかを話し合うことです。」
中学英語を使いこなせればわかるはずです。
“Our goal today is to discuss how to staff the new plant.”
英語を読めば「あぁ、なるほど」と思ったのではないでしょうか。
それでもパッと英語が出てこない、という人も多いはず。
その理由は中学英語を「知って」いるけれど「使える」レベルで覚えていないから。
逆に言うと中学英語を使えるレベルでマスターすれば、どんどん英語を話せるようになります。
フレーズ暗記
さらに英会話でよく使われるフレーズを覚えれば、とっさの時にパッと英語を話すことができます。
ネイティブがよく使う表現や、あなたの専門分野で使われる表現を覚えておくと便利です。
たとえば次のようなフレーズ。
“If you have any questions, please let me know.”
(質問があれば連絡ください。)
会議で説明した後に、質問を受け付ける場合などに使えます。
こんなカタチでフレーズを覚えておけば、いざというときにも口から英語が出てくるので会話を繋げられるようになります。
中学英語+フレーズ暗記でビジネス英会話のかなりの部分をカバーできるようになります。
英単語を覚えられない3つの理由
皆さんは、日本語の単語は数え切れないくらい知っていますよね。
それなのに、なぜ英単語は覚えられないのでしょうか?
効率のいい暗記方法を知るためにも、まず英単語を覚えられない理由を理解しましょう。
一度にたくさん覚えようとする
初心者にありがちな失敗は、一度に大量の英単語を暗記しようとすることです。
「よし、頑張るぞ!」とはりきって、「1日100語」のような無理な目標を立ててしまうんです。
でも脳が一度に記憶できる量には限界があります。
なので繰り返し復習しなければ定着しません。ですが、覚えようとする単語が多すぎると、復習の時間を確保できませんよね。
たとえば、「同じ100語を1日3回、毎日復習」を2週間〜1ヶ月程続けられれば、誰でも英単語を覚えられるでしょう。
けれど現実的に考えると、忙しい社会人が毎日それだけ単語学習に時間を使うのは難しいはずです。
だから結局三日坊主で終わってしまうんですね。
焦って無理をしすぎると挫折し、本末転倒になってしまいます。
単語だけを丸暗記しようとしている
単語と意味だけを丸暗記しようとしても、なかなか覚えられません。
「early = 早い、late = 遅い、remember = 覚える......」というように機械的に勉強していると、たとえ一時的に覚えたとえしても、すぐに忘れてしまいます。
記憶には「短期記憶」と「長期記憶」の2つがあります。
すぐに忘れてしまうのが短期記憶で、脳が大切だと判断し長く残るのが長期記憶。
長期記憶にするためには、印象に残るエピソードと紐付けるなど、脳にインパクトを与えることが大切です。
記号のように単語を丸暗記しようとしても、印象に残りませんよね。
長期記憶として定着させるために、文章ごと暗記したり、イラストと一緒に覚えたりなど、何かと関連付けて覚える工夫を心がけましょう。
覚えた英単語を使わない
単語集を頭から覚えようとすると、自分にとって必要でない単語も出てきます。
ですが、日常生活でもテストでも使わない単語は、記憶に定着させるのが難しいです。
長期記憶にするためには、自分にとって重要な情報だと脳に認識させなければなりません。
重要な情報というのは、命に関わることや、繰り返し使うことですよね。
英単語をせっかく覚えても、全く使わなかったら、「これはいらない情報だ」と脳が判断して忘れてしまいます。
覚えたのに使わないでいると、どんどん忘れてしまうのは自然なことなんです。
社会人が効率的に英単語を覚える4つのコツ〜脳の仕組みで解説〜
脳に大事な情報と思わせる
記憶には二種類あります。長期記憶と短期記憶。
- 短期記憶:10秒〜一晩くらいの記憶。
-電話番号を覚える
-テストで一夜漬けで覚えた内容
- 長期記憶:何年も残る記憶。
-小学校の頃に行った家族旅行の記憶
-使える英語
英語を覚えるには、短期記憶→長期記憶に定着させることが重要です
長期記憶に残すするには、脳に「この情報は大事だ!」と思わせるのがポイント。
脳の中に「海馬(かいば)」と呼ばれる記憶をつかさどる場所があります。この海馬が短期記憶から長期記憶に残すものを選別する働きを担います。
では海馬はどのような観点で情報を選別するのでしょうか?
それは「生きるために重要な情報か?」です。人類の祖先がサバンナに住んでいた頃に作られた仕組み。
サバンナで狩をするときにライオンを見かけたら「これは危険だ!」と感じ、その場所を記憶します。
そうすることで、危険な場所を避けることができるからです。
実はこの海馬の機能を知ると、脳をだまして英語を覚えることができます。
なぜなら、海馬は次のような情報を長期記憶に移すからです。
- 強く感情が動いたこと
- 繰り返し出会ったこと
これらの情報が生きるのに重要だったからですね。
言い換えると英語を覚えるときに、
- 強く感情を動かす
- 繰り返し出会うようにする
ことで記憶に残しやすくなるわけです。
脳をだまして英語を覚える
脳の特徴を理解すると、英語を効率的に覚えることができます。
具体的には次のような感じです。
- リアルにイメージしたり感情を込めたりして英単語を覚える
- 同じフレーズに何度も触れる
脳を騙して「これは重要な情報だ!」と思わせると、英語を効率的に暗記できるようになります。
×:覚えようとする、○:思い出す
何かを覚えたいとき「覚えよう!」としてはいけません。
「え? どういうこと?」と思いますよね。
人間の脳は覚えようとするときより、忘れかけたものを思い出そうとしたり、使おうとしたりするときに記憶に定着するからです。
- 英単語を覚えようとする・・・記憶に残らない
- 忘れかけた英単語を思い出そうとする・・・記憶に残る
「あれ、この単語なんて意味うったかな......?」という感じで思い出そうとするプロセスで記憶に定着するわけです。
英語を「使う」とさらに覚えやすい
さらに記憶に残りやすいのは、実際に使ってみることです。
- どんな時に使うのかイメージが湧く
- 使うときに、思い出そうとする
- うまく使えなかったら、印象に残る
実際に使うと記憶に残りやすくなるので、アウトプット前提で学ぶのがおすすめです。
「英語を覚えらえる」と信じる
「どうせ自分は記憶力が悪い......」と思っていませんか?
心理学者のキャロル・ドゥエックの研究によると、「自分は記憶力が悪い」と信じている人は実際に記憶力が悪くなってしまいます。
反対に「自分は英語を覚えられる」と信じている人は、英語を覚えやすくなる。
キャロル・ドゥエックによると人のマインドセットと実際のスキルには大きな関係があります。マインドセットとは「自分の能力をどのように捉えるか?」という価値観。
- 硬直マインドセット=自分の能力は固定されており、伸びないと信じている ⇨実際に能力を伸ばしにくい
- しなやかマインドセット=自分の能力は伸ばせると信じている ⇨実際に能力を伸ばしやすい
「自分の能力は伸ばすことができる」と考える“しなやかマインドセット”の人は、実際に能力を伸ばしやすいということです。
⇨ご参考:マインドセット「やればできる! 」の研究
つまり「自分は英単語を覚えられる!」「自分は記憶力が良い!」と信じていると、実際に記憶力が高くなるわけです。
スキマ時間に集中する
ダラダラと2時間も3時間も勉強するより、スキマ時間に集中して学習した方が効率的です。
なぜなら人間の集中力は15〜30分ほどしか続かないからです。
疲れた頭で勉強を続けても、内容が頭に入ってこない経験をした人もいるはず。
なので移動中や電車の待ち時間などを使って勉強すると、効率的に英語を覚えることができます。
机に向かって英単語帳を開いて覚えるのは苦痛です。しかし電車の待ち時間にスマホアプリで5分間英単語を眺めるのは意外と苦になりません。
筆者も実際に試したことがあ理ますが、スキマ時間を使った英語学習は、かなり効率が上がるのでおすすめです。
筆者がスキマ時間を使って2か月でビジネス英会話ができるようになった体験談はこちらです。
⇨ご参考:【人生激変】プログリットの評判と口コミ|2ヵ月でビジネス英語力が伸びた体験談と感想
社会人が効率的に英単語を覚える勉強法8選
アウトプット前提で学ぶ
もっとも重要なのはアウトプット前提で学ぶことです。なぜなら記憶に残りやすいからです。
実際の会話で使うからこそ英単語やフレーズを簡単に覚えられるようになるわけです。
私の経験を紹介します。
英単語帳で学んでいたとき“itinerary”(旅行の日程)という単語がどうしても覚えられませんでした。
どうやって使えば良いのかイメージが湧かなかったからですね。
5年前の夏のこと。
仕事相手のネイティブと話をしていたとき、相手が次回のミーティングの日程を確認していました。すると相手が次のようにいったのです。
“Wait a minute. I’ll check my itinerary.”(少し待ってください。出張日程を確認します。)
この時に「あぁ、“itinerary”はこうやって使うのか。」と腑に落ちました。
そこでオンライン英会話レッスンでも実際に使ってみたのです。
“I need to check my itinerary.”
という感じで。
実際に自分で使ってみた結果、あんなに覚えられなかった単語を一発で覚えられました。
このように実際に英語を使ってみると、英語を覚えやすくなるのでオススメです。
独り言でOK
「とはいえ、英語をアウトプットする場がない......」という場合もあるかもしれません。
そんな時は独り言でOKです。
覚えたい単語やフレーズを使って独り言をつぶやいてみる。
たとえば“make the most of”(最大限に活用する)というフレーズを覚えたいとき。
“We need to make the most of our opportunity.”
(私たちは、このチャンスを最大限に活かす必要がある。)
こんな風に独り言でフレーズを使ってみるのです。
英語の独り言はかなり効果がある方法なので試してみてくださいね。
「周りに人がいるので英語を口にだすのは気が引ける......」という場合は、口パクでもOK。頭の中でリハーサルするだけでも、アウトプットの効果があります。
感情をこめてイメージする
英語を話すときに感情をこめると記憶に残りやすくなります。
たとえば先ほど紹介した独り言でも、臨場感を高めてあたかも実際のミーティングで話しているつもりでつぶやくと更に記憶に定着しやすくなります。
また英語をイメージするのも効果的です。リアルにイメージすればするほど覚えやすくなります。
英単語をGoogle画像検索
具体的な方法を解説しましょう。
覚えづらい単語を覚えるのに、Google画像検索が役に立ちます。なぜなら単語のイメージが掴めるからです。
たとえば“accommodation”(宿泊施設)を検索してみてください。下のように宿泊施設の画像が出てくるはずです。
画像を眺めていると、「あぁ、accommodationはこんな感じのホテルとか宿泊施設のことを指すのか」とイメージが沸くはず。
画像検索は単語とイメージを結びつけやすくなるのでオススメです。
音読しながら覚える
単語帳を眺めて黙々と暗記しようとしている場合は要注意。
「覚えたつもりだったけど思い出せない」という結果になりがちです。
暗記する時は、声に出したほうが圧倒的に脳に定着しやすいです。
なぜなら、五感に刺激を与えれば与えるほど、印象に残りやすくなるから。
単語を思い出そうとする時、「こんな音だったな」「こんな場面で使ったな」など、とっかかりが多いほうが記憶を引き出しやすいんです。
音読すれば、スペルを見ながら口を動かし、耳で自分の声を聞いているので、目と口と耳を同時に使っていることになります。
同じ理由で、正しい発音を聞いたり、動作をつけたりなど、体を使うことを意識すると覚えやすいですよ。
単語帳に2周は取り組む
単語帳を1回やっただけで満足してしまう人もいます。ですが、これは非常にもったいない。
なぜなら人は1回だけでは覚えられないから。
何度も繰り返し同じ単語に出会うことで、脳が「これは重要な情報だ!」と認識して覚えられるわけです。
せっかく単語帳をやるのであれば、少なくとも2周、できれば5周くらいは繰り返し取り組むべきです。
より効果的な単語帳の使い方を紹介しておきます。
- 発音を確認しながらイメージ化する。できるだけイメージと結び付けて覚えていく。
- 発音する。
- 2回目は日本語訳が書かれている場所を隠して、単語を見てパッと思い出せるかチェックする
- 5周以上回していく
このようなステップで単語を学ぶと、効率的に英語を覚えられるようになります。
間違えた単語を重点的に復習する
継続して英単語を勉強していると、だんだん学習した単語が増えていきますよね。
10語、20語ならいいですが、100語、200語と増えていった場合、毎回全ての単語を復習しようとすると時間がいくらあっても足りません。
そんな時は、前回の復習で間違えた単語を優先して復習するようにしましょう。
筆者は「英語を英語で理解する 英英英単語 上級編」を愛用していますが、電子書籍ではなく単行本を使っています。
覚えられなかった単語に目立つ印をつけ、重点的に復習するためです。
時間は有限なので、苦手な単語を優先してつぶしていきましょう。
瞬間英作文:知っている→使える英語に
「学生時代に習った英文法がパッと口から出てこない」と悩む人もいるのではないでしょうか。
このような場合「知っている英語」を「使える英語」に変えるだけで、スラスラと話せるようになります。
使える英語を身につけるのに効果的なのが、瞬間英作文トレーニングです。
瞬間英作文とは、瞬時に日本語を英語に訳す練習。
- 左ページの日本語を見て英文を暗唱する
- 右ページの英文を見て、文法と単語をチェック
- 英文を見ながら3回音読する(1文ずつ)
- 日本語を見ながら、英文を3回暗唱する(1文ずつ)
- 1ページ(10文)終わったら、日本語を見ながら通して10文を英語で暗唱する
繰り返し瞬間英作文に取り組むうちに自然と文法を覚えてしまいます。
そうなると、英会話の実践の場面でもパッと口から英語が出てくるようになります。
特に基礎的な文法の知識がある人に効果的なトレーニングなので、ぜひ試してみてくださいね。
瞬間英作文のやり方やコツについて知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
→ご参考:【注意】瞬間英作文のやり方を間違えると効果が出ない|正しいトレーニング法を解説
エビングハウスの忘却曲線と復習タイミング
人の記憶に関して有名なのが、心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「エビングハウスの忘却曲線」です。
意味のないランダムな文字を覚える記憶力テストの結果をもとにした研究。
グラフの横軸は日数、縦軸は記憶の節約率です。
たとえば最初に単語を覚えるのに30秒かかったとします。節約率が50%の時は、30秒×50%=15秒で覚えられるということ。
言い換えると「節約率=記憶への残り方」です。
グラフを見るとわかるように、時間が経つほど節約率が下がっています。
つまり一度覚えた単語を忘れてしまい、再度覚えるのに時間がかかるということ。
実際の数字で節約率の変化を見てみましょう。
時間 | 節約率 |
20分後 | 58% |
1時間後 | 44% |
9時間後 | 35% |
1日後 | 34% |
6日後 | 25% |
1か月後 | 21% |
20分経つと4割くらい忘れているということですね。
重要なのは節約率が高いうちに復習することです。
つまり学んだ後、すぐに復習に取り組むのが効果的です。
そうすることで、忘れかけていた単語を思い出し記憶に残りやすくなるからです。
また記事の前半で解説したように、「覚えよう」とするときより「思い出そう」とするときの方が、記憶に定着しやすい。
この意味でも復習は非常に大事なのです。
新しく覚えた英単語を積極的に使う
人間の脳は、使わない情報を忘れるようにできています。
なので、新しく覚えた単語は、記憶に定着するまで積極的にたくさん使うようにしましょう。
オススメは簡単なフレーズごと覚えて、オンライン英会話で使ってみること。
人と会話するとリアクションがもらえるので、エピソードとして記憶に残りやすいです。
使い方が間違っていて通じなかった時はショックかもしれませんが、「あの時、間違えて恥ずかしかったな」と印象に残るため、覚えるチャンスでもありますよ。
英会話の機会がなくても、次のような方法があります。
- 覚えた単語を使って日記を書く
- SNSのハッシュタグに使ってみる
英単語と英文法のおすすめの参考書
次に英語を覚えるのに役立つオススメの参考書を紹介します。
単語
最初に英単語学習におすすめの参考書を紹介します。
DUO3.0
英単語は例文とセットで覚えると効果的です。なぜなら、単語の使われ方がイメージできるから。
しかし1つの例文で1つの単語を覚えると、ものすごい数の例文を暗記しないといけなくなってしまいます。
DUO3.0は一つの例文に3〜4個の単語が詰まっています。少ない例文で多くの単語をカバーできるのでオススメです。
キクタンシリーズ
キクタンシリーズは書籍よりもアプリで学ぶのがオススメの単語帳です。
なぜなら単語の復習がやりやすいから。
覚えられなかった単語にチェックをつけると、復習機能で苦手な単語をチェックすることができます。
もちろんアプリで簡単に単語の発音を確認することもできます。
こうやって毎日同じ単語に出会うことで、自然と記憶に残る仕組みです。
人間の記憶のメカニズムにも基づいており、効率的に単語を覚えられます。
⇨iOS版はこちら
⇨Android版はこちら
文法を覚える
続いて、英文法におすすめの参考書を紹介します。
瞬間英作文トレーニング
瞬間英作文トレーニングは、知っている英語を使える英語にするための練習です。
このトレーニングをすることで、口からパッと英語が出てくるようになります。
特に「文法の基礎知識はあるけど英語を話せない......」という場合に効果が高いので試してみてくださいね。
英文法の鬼100則
学生時代、英文法を丸暗記で覚えた人も多いかと思います。
英文法ってルールがあるようで例外がいっぱいあって困惑しますよね。丸暗記しようとしても、なかなか定着しない。s
しかし、そもそも英文法は丸暗記する必要がありません。イメージを掴むと自然と英文法を覚えられるからです。
たとえば“must”と”have to”のニュアンスの違いがわかりますか?
Must:絶対的な強制力、絶対やれよと相手に圧力をかける感覚。
Have to:やらないとしょうがないでしょ、という感覚。
例を挙げて説明します。
“You must do it right now.”
(今すぐそれをやらないとダメだよ)
親が子供に命令するような強い感じです。「あなたはそうしなきゃいけない、絶対やらなきゃ」という感覚。
“You have to do it right now.”
(今すぐそれをやらないとしょうがないでしょ。)
Have to には「やらないとしょうがないでしょ」という感覚があります。
「あなたがそういう状況を抱えてしまっているのだから、やらなきゃしょうがないでしょう。」という感じになります。
通常のビジネスの場合、よっぽどのことがなければ”must”は使いません。命令として強すぎるからです。
その代わり、”have to”は「やらないとしょうがないよね......」という感じで、比較的使いやすい。
このように文法のイメージを掴んでいると、実戦の場で自然と使いこなせるようになります。
反対に、こういった違いがわからないと、知らないうちに失礼な発言をしてしまいかねません。
『英文法の鬼100則』は「イティブの気持ち」をイラストとわかりやすい説明で解説してくれます。
本物の「英語脳」を身につけたい場合は読んでみてくださいね。
英単語や英文法の暗記で注意すること
最後に、英単語学習で注意することをひとつ挙げておきます。
ノートに書いて覚える英単語勉強は効率が悪い
英単語を覚えるために、ノートにひたすらスペルを書くという方法があります。
誰でも一度はやったことがあるのではないでしょうか?
この方法は、漢字の学習など、「手に形を覚えさせる」ためには有効です。
ですが、英単語の暗記の場合には効率が悪いといえます。
なぜなら、語彙を増やす目的はスペルを覚えることではなく、単語を使えるようになることだからです。
たとえば筆者は「necessary(必要である)」のスペルを時々間違えます。いつも「cが2つだっけ? sが2つだっけ?」と迷ってしまうんですよね。
他にもスペルを間違えやすい単語はたくさんありますが、英会話やTOEICで困ったことは一度もありません。
パソコンで英文をタイプする時も、Grammarlyなどのスペルチェックツールを使えば細かなスペルを覚えていなくても問題ありません。
スペルミスが問題になるのは学校のテストくらいで、社会人になるとほぼ関係なくなります。
ということで、ノートにひたすら書くのは、はっきり言って労力と時間のムダです。
書いている時間があったら、単語カードやアプリを使って繰り返し練習したほうが効果がありますよ。
まとめ|忙しい社会人こそ効率的に英単語を覚えよう
脳の仕組みに基づいて学習すれば、英語を効果的に覚えられるようになります。
- アウトプット前提で学ぶ
- 感情をこめてイメージする
- 音読しながら覚える
- 単語帳に2周以上取り組む
- 間違えた単語を重点的に復習する
- 瞬間英作文:知っている→使える英語に
- エビングハウスの忘却曲線と復習タイミング
- 新しく覚えた英単語を積極的に使う
この記事で紹介した英語を覚える方法を試してみてくださいね。
それでも「英語を覚えるのは難しそう......」という人へ
とはいえ「独学で英語を覚えるのは厳しそう......」という人もいるかもしれません。
そんな場合は英語コーチングスクールを活用するのもアリです。
英語コーチングスクールでは、専属のコンサルタントが一人ひとりの受講生にオリジナルカリキュラムを作り、徹底的に学習をサポートしてくれます。
「効率的な学習法の指導」と「モチベーションのサポート」で自習の効率を最大化させる。
実際、英語コーチングスクールの受講生は目覚ましい成果を挙げています。
- 3か月でTOEICスコアが300点伸びた
- 2か月でビジネス英語を話せるようになった
こんな感じで飛躍的に英語力を伸ばしています。
特に「これまで英語に挫折(ざせつ)した経験がある......」という人にオススメです。
以下の記事では、筆者が実際に足を運んで調査し厳選した英語コーチングスクールをランキング形式で紹介しています。
気になる場合は、ぜひ読んでみてくださいね。
⇨ご参考:【保存版】英語コーチングスクール16社を比較~おすすめランキングあり~