TOEICのスコアを伸ばせれば就職や転職に有利になったり、社内の昇進の要件をクリアできたりします。
できるかぎりの対策をしてスコアアップを目指したいですよね。
そう思ってはいても、仕事や趣味に忙しくて「気づいたら本番直前になってしまった!」という人もいるはず。
でも諦めないでください。直前でも点数を伸ばす秘密の方法ががあります。
この記事では、TOEIC直前の悪あがきでやるべきことと、逆に直前にやってはいけないことを紹介します。
TOEIC直前でも数10点のスコアアップを狙えます。まだ間に合うので、この記事を参考に最後の瞬間まで頑張ってください!
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TOEIC 1週間前〜前日までの悪あがき|2時間以内にできる3つのこと
TOEICまで1週間を切ったあたりから、かなり焦ってくると思います。
ですが、まだできることはありますよ。
まずはTOEIC前日までの悪あがきを3つお伝えします。
リーディングセクションの時間配分を決めておく|10分
TOEICのリーディングセクションは、75分で100問という大量の問題を解かなければならないため、時間との勝負になります。
何も準備せずに試験に臨むと、大半の人が最後まで辿り着けません。
私も最初に模擬テストを解いてみた時、読解の大問が3つも残っているのに時間切れになってしまい驚きました。
そこで絶対にやっておきたいのが、各設問の時間配分。
「Part◯には◯分くらい使う」という目安を決め、1問にかけられる時間を計算しておきましょう。
さらに実際の試験時間に合わせて時刻を計算しておけば完璧です。
たとえば以下のような感じで配分します。
セクション | パート | 問題数 | パートの時間配分 | 1問にかける時間 | 試験本番の時刻 |
リーディング(75分) | Part5 (短文穴埋め) | 30問 | 5分 | 10秒 | 11:05-11:10 |
PART6 (長文穴埋め) | 16問 | 12分 | 45秒 | 11:10-11:22 | |
PART7前半 (1つの文書) | 29問 | 28分 | 58秒 | 11:22-11:50 | |
PART7後半 (複数の文書) | 25問 | 30分 | 72秒 | 11:50-12:20 |
あくまで目安なので、自分の英語力に合わせて調整してくださいね。
目標スコアによっては、「Part5&6に全力を尽くし、Part7後半は諦める」といった戦略を取ることもできます。
使える時間の目安を把握していると、問題を解くスピードに対する意識がグンと高まります。
面倒に見えるかもしれませんが、10分程あれば準備できますし、これだけで数10点スコアが伸びるケースもあります。事前に決めておけば当日心に余裕を持てますよ。
模試を解いてイメージトレーニング|30分〜2時間
前日までにまとまった時間が取れるなら、模試を1回分通して解くことをおすすめします。
TOEICは構成や出題形式が決まっており、慣れれば慣れるほどスコアアップが期待できる試験なので、試験構成を頭に入れておくだけで有利だからです。
TOEICを受けたことがある人でも、前回受けてから時間が経つと細かい部分は忘れてしまいますよね。
試験本番になって、「あ、そういえばリスニングの最初は写真の問題だった。音声は何回流れるんだっけ......」などと考えていると、解答に集中することができません。
本番では、ガイドアナウンスを聞いたり問題の指示を読んだりはせず、どんどん解いていくべきです。
なので直前にこそ模試を解き、十分にイメージトレーニングしておくことが大切。
2時間通して解く時間がなければ、各設問3問くらいずつでも構わないので、必ず取り組んでおきましょう。
重要な文法や頻出単語を見直す|1時間
- 直前に文法の勉強するのは効果ありますか?
- 直前に単語を覚えた方が良いのでしょうか?
こんな疑問を抱えている人もいるでしょう。
TOEIC直前まで少しでも知識を増やす努力をしたほうがいいのか、迷いますよね。
結論としては、TOEICまで1週間を切ったら、新しいことを学ぶ必要はありません。
その代わり、重要な文法や頻出単語の見直しなど、これまで学んだことを復習してください。
なぜかというと、記憶は短期間では定着しないからです。
学生時代、一夜漬けで大量に暗記しようとして、結局何も覚えられなかったという経験はありませんか?
新しい情報は、忘れる頃に復習を繰り返さなければ、使える知識として身につけることができないんです。
⇨ご参考:英単語を覚えられなくてストレスを感じる理由を解説【脳をだます覚え方とは?】
なので、直前になって慌てて新しい文法や単語を覚えようとすると、情報がごちゃごちゃになって混乱するだけ。
それよりも、すでに学んだことをしっかり復習して、記憶をよみがえらせるほうが効率的です。
ということで、TOEIC直前はまとめノートや単語集をサラッと見返しておいてください。
焦ると逆効果なので、無理に全て覚えようとせず、「こんな単語あったな」くらいの気持ちで目を通せば大丈夫ですよ。
TOEIC当日の3つの悪あがきと準備すること
いよいよTOEIC当日となったら、ジタバタしても仕方ありません。
実力を最大限発揮できるよう、落ち着いた気持ちで臨むことが最優先です。
とはいえ、「1点でもいいからスコアを伸ばしたい!」というのが本音ですよね。
TOEIC当日、本番直前にやるべきことを3つ伝授します。
迷った場合の選択肢を決めておく
TOEICは3択または4択のマークシート方式。
全くの勘でも1/3または1/4の確率で当たるので、たとえ正解がわからなくても全問マークしておいたほうがいいです。
しかし試験時間に対して問題数が多いので、本番中に「どれにしようかな」と迷っている暇はありません。
「この問題はわからない」と思ったら、潔く捨てる判断をして適当にマークを塗りつぶし、さっさと次の問題に進む必要があります。
そのために、迷ったらどの選択肢を選ぶか、事前に決めておきましょう。
私の場合は、
- 迷ったら最初の直感を信じる
- 検討もつかない時はBを選ぶ
とあらかじめ決めています。
実際に正解できるかどうかは運なので、決め方は何でも構いません。
とにかく本番中に余計なことを考えなくていいよう、事前に決めておくのがポイントです。
英語音声を聞いて脳を英語モードにする
試験会場に向かう時から、試験開始直前に荷物をしまうようにアナウンスがあるまで、イヤホンで英語の音声を聞いていましょう。
そうすることで脳が英語モードになり、リスニングセクションの冒頭からスムーズに英語を聞き取ることができます。
反対に、何もせずいきなり本番の英語音声を聞くと、耳が慣れていないので反応に時間がかかってしまいます。
スポーツでも、準備運動をせずに急に試合を始めたら、体が思うように動きませんよね。
英語も同じように、ウォームアップをすることで本来の力を引き出せるのです。
私はいつも、公式問題集の音声を聞きながら会場に向かいます。
公式問題集の音声は本番に限りなく近いので、そのまま続きのような感じで本番のリスニングに入ることができますよ。
早めに会場入りする
TOEIC当日は、必ず時間に余裕を持って会場入りしてください。
受付時間は午前実施が9:25〜9:55、午後実施が14:05〜14:35と幅がありますが、受付開始時刻には会場で待機しているのがおすすめです。
TOEICの受付時間は厳守なので、遅れると受験ができなくなります。
電車が遅延したり道に迷ったりといった不測の事態に備えて、早めに家を出発しましょう。
試験前に慌てるとパフォーマンスが下がる
TOEICではありませんが、私は大学入試のセンター試験で慌てた経験があります。
当日の朝、「早めに着いても暇だろうな」と思ってギリギリの到着を目指しました。
会場の最寄り駅には高校生がたくさんいたため、流れに乗って歩いていったら、なんと全く関係のない学校に着いてしまったのです。
どうやら、周りにいたのはセンター試験と関係のない地元の生徒だったようでした。
地図を見てダッシュで会場に向かい、なんとか間に合いましたが、気持ちが落ち着くまで時間がかかりました。
このように試験前に動揺するとスコアに響く可能性があるので、ゆとりを持って行動することが大切です。
早めに会場入りして受付をしたら、忘れずにトイレも済ませておきましょう。
あとは自分の席で英語の音声を聞いたり、深呼吸したりしてのんびり過ごせばOKです。
TOEIC直前の悪あがきにやってはいけない3つのこと
反対に、TOEIC直前にやってはいけないことは何でしょうか?
やってしまいがちな悪あがきを3つ紹介するので、気をつけてくださいね。
新しい教材に手を出す
試験本番が近づいてくると、「勉強が足りないんじゃないかな?」と不安になって、あれもこれも手を出したくなります。
しかし直前に教材を変えるのは得策ではありません。
繰り返しになりますが、記憶はすぐに定着するものではないからです。
英語の全てを網羅している教材は存在しないので、新しい教材には必ず何かしら知らない情報が載っています。
TOEIC直前に知らない情報が入ってくると、「こんな文法知らない!この単語も初めてみた!どうしよう、間に合わない......」と無駄に焦ることに。
焦ると勉強に集中できず、効率が落ちてしまいます。
なので直前は新しいことを吸収しようとせず、復習に徹してくだい。
日頃の勉強が足りないと思っても、あまり気負いすぎず「自分が知っている知識を再確認する」くらいがちょうどいいです。
睡眠時間を削って勉強する
ベストコンディションで当日を迎えるためには、徹夜は厳禁。
つい夜遅くまで粘りたくなりますが、睡眠不足だと頭が働きません。
前日は早めに寝て、たっぷり睡眠を取るようにしましょう。
とはいえ、緊張して寝付けないということもあるかもしれません。
参考までに、私が普段から安眠のために心がけていることをお伝えしますね。
- 夕食を早めに済ませる(就寝2時間前まで)
- 湯船で体を温める
- 好きな香りのアロマをたく
- ベッドでスマホを見ない
どれも睡眠の質を上げる効果があることなので、困ったら試してみてください。
当日朝から全力ではりきる
当日朝からはりきりすぎると、本番までに疲れてしまいます。
すでに紹介したとおり、「試験会場に着くまで英語音声を聞く」というのはウォームアップとして有効ですが、これもやりすぎると逆効果。
午後の試験なのに朝からずっと英語の音声を聞いていたら、本番前に集中力が切れてしまいますよね。
経験上、家を出る時に英語を聞き始めるくらいがベストです。
また、いつもは7時に起きるのに頑張って5時起きしたり、気合いを入れるために飲んだこともないエナジードリンクを飲んだりと、慣れないことをするのも良くありません。
あまりTOEICを意識しないで普段どおり過ごすのが一番です。
直前は余計なことを考えず、リラックスしている状態でいたほうが、いざ本番となった時に集中力を発揮できますよ。
よくある質問
最後に、TOEIC本番の悪あがきについてよくある質問にお答えします。
TOEIC直前にできるウラ技はありますか?
TOEICはマークシート方式なので、幅の広い鉛筆(シャーペン)だと素早く塗りつぶすことができます。
私は2Bの鉛筆の芯を丸くして3本持っていきますが、マークシート専用のシャー芯も販売されています。
少しでも解答スピードを上げたい場合は役に立ちますよ。
TOEIC前日ですが何もしていません......
前日から当日にかけては落ち着いて過ごし、最大限のパフォーマンスを発揮できるようにコンディションを整えることが大切です。
TOEICは受験回数を重ねるほどスコアが上がりやすい試験なので、とりあえず受けるだけでも無駄にはなりません。
次回に向けての腕試しのような心構えで、落ち着いて当日に臨んでください。
まとめ|直前の悪あがきでTOEICスコアアップを目指そう
TOEIC直前でも、まだスコアアップのためにできることはあります。
さすがに一晩で100点伸ばすのは難しいですが、1週間あれば数十点アップは十分狙えますよ。
また、前日や当日のちょっとした行動の違いで、790点が800点になるかもしれません。
本番まで時間がないからと諦めないで、この記事を参考にできることをやってみてくださいね。
「次回こそは頑張ろう!」という場合はスクールを活用するのもアリ
「今回はあまり準備できなかったけど、次回のTOEICこそは頑張ろう!」という場合は、スクールを活用するのもアリです。
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