メタ思考とは?トレーニング法も紹介~ビジネスパーソンが知っておくべきスキル~

「メタ思考」とは、一段上の視点から考える思考法です。

メタ思考ができると、いわゆる「バカの壁」を超えることもできますし、ビジネスでも成果をあげやすくなります。特に21世紀になりメタ思考の重要性が増しています。

 

なぜなら、環境の変化が激しくなるに伴い、「課題解決力」よりも「課題設定力」の重要性が増しているからです。そして、課題設定力を身につけるには、メタ思考が必須です。

この記事では、「メタ思考トレーニング 」を参考にしながら、メタ思考の特徴やトレーニング方法を紹介します。

 

メタ思考とは? バカの壁を超える方法

最初に、メタ思考とは何か? を解説します。

メタ思考とは、一段高い視点から考えること

「メタ」は「上の」を表す言葉です。つまり、メタ思考とは「一段高い視点から考えること」を指します。

具体的には、以下の思考方法がメタ思考です。

  • 自分を客観視する
  • 無知の知
  • 「そもそも」を考える
  • 上位目的(なぜ?)を考える
  • 抽象化する、アナロジー(類推)で考える

メタ思考の全体像

後で詳しく解説します。

⇒ご参考:メタ認知とは?具体例でわかりやすく解説【ビジネス、学習に必須のスキル】

 

メタ思考ができない人の特徴

メタ思考ができない人は、どのような特徴があるのでしょうか?

自分の思考の枠内でしか考えられない

メタ思考ができない人は、自分の思考の枠内でしか考えられません。下の図でイメージを表します。

メタ思考ができない人

具体的で目に見えるものだけしか考えません。抽象化して考えることができないため、「この業界は特殊」「自分の経験は特別」という言葉をよく使います。

その結果、具体的なノウハウや事例ばかりを追い求めたりします。狭い範囲で考えているため、面白いアイディアを出すのは苦手です。

 

思いこみが強い

また、思い込みが強いのもメタ思考ができない人の特徴です。なぜなら、「自分の価値観、考えは正しい」と思い込んでいるからです。まさに、バカの壁の内側に閉じこもっている状態で、壁があることにも気づけません。

「根拠がないのに自信満々」「他人の話を聞かず、一方的に自分の話をする」などの特徴があります。

 

メタ思考ができる人の特徴

次に、メタ思考ができる人の特徴を解説します。

メタ思考ができる人5つの特徴
1. 自分を客観視し、自分の理解できない世界観があることを自覚している
2. ソクラテスの「無知の知」
3. 「バカの壁」を超えられる
4. ビジネスに必須の課題設定力がある
5. 独創的なアプローチで課題解決できる

 

自分を客観視|自分の理解できない世界観がある

メタ思考ができる人は自分を客観視できます。言い換えると、自分に理解できない世界観がある」ことを自覚しています。

イメージ図で表すと以下の通り。一段高い視点から考えることにより、ふだんの自分の思考の枠では気づかない領域まで、気づくことができます。

メタ思考ができる人

ソクラテスの「無知の知」

古代ギリシアの哲学者ソクラテスは「無知の知」という言葉を残しています。

「無知の知」とは、「自分が知らないことを自覚する」という意味合いです。

自分の知識が完全ではないと自覚するからこそ、自分が知らない考え方や価値観があると思えます。

「無知の知」はメタ思考の起源ともいえます。

メタ思考で、「バカの壁」を超えられる

「バカの壁」という言葉を聞いたことがありますか?

東京大学名誉教授 養老孟司氏が2003年に発売したベストセラーのタイトルで、流行語大賞にもなっています。

バカの壁を簡単に表すと、「人の思考の枠」です。つまり、自分が気づいている領域がすべてだと考えること。言い換えると固定観念です。

どんな人でも固定観念を持っているため、他者とコミュニケーションをとるとき「バカの壁」に突き当たります。

 

たとえば、民族間の争い。それぞれが正しいと思って争っているのですが、お互い「バカの壁」があることに気づいていません。その結果、話合っても話がかみあわず争いは募るばかり。

もっと身近な例では、職場における世代間ギャップ。上司は「最近の若い者はだらしない」と思い、新人は「上司は古い」と感じ、お互い相いれない。

このようにバカの壁は至るところに存在しています。

 

メタ思考でバカの壁を超える

バカの壁がある限り、人は他人のことが分からず、コミュニケーションが成立しないこともしばしば。

しかし、メタ思考ができる人は、「バカの壁」を超えることができます。以下のイメージ図の通り、メタの視点に立つとバカの壁を上から見ることができるため、自分と他者の価値観や前提の違いに気づくことができます。

バカの壁を超える

 

先ほどの例の場合、メタ思考ができる上司であれば、「そもそも新人と自分は価値観が違うのだろうな」という前提で会話をします。完全にわかりあうことはできないかもしれませんが、コミュニケーションは成立しやすくなります。

 

課題設定力がある

メタ思考ができる人は、ビジネスなどの場面で「課題設定」ができます。

なぜなら、課題設定をするためには、以下の問いを考える必要があるからです。

  • そもそも、問題は何なのか?
  • それはなぜか? 本当か?
  • 上位目的は何だろうか?
  • 他に、類似の状況は無かっただろうか?

これらの問いは、先ほど紹介した「メタ思考」の考え方そのものです。

 

ビジネスにおいて、「課題設定力」は「課題解決力」や「ロジカルシンキング」と比べ何倍も重要です。なぜなら、完璧に課題解決をしても、そもそもの課題設定を間違っていたら意味がないからです。

課題設定ができていないと、北の方向に進みたいのに、南に全速力で走ってしまうような状態になってしまいます。

つまりメタ思考ができる人は、ビジネスで重視される「課題設定」が得意です。

 

独創的なアプローチで課題解決できる

またメタ思考ができる人は、課題解決のアプローチも独創的です。

なぜなら、物事を抽象化してとらえるため、思考の応用範囲が広いからです。

たとえばウェブ、スマホの発展により人とサービスを個別につなげるマッチングサービスが流行っています。

ランサーズやCrowdworks(クラウドソーシング)、Uber(配車)、メルカリ(フリマアプリ)など。他にも、買い物、不動産仲介、結婚式、葬儀などさまざま。

特に、クラウドソーシングの流れは2000年代前半から始まっていました。おそらく当時、「これからマッチングサービスが伸びる」と言ってもピンとこない人が多かったでしょう。身近な例が少なかったからです。

しかし、メタ思考ができる人は、抽象化して考え「これから、ウェブの発達によりマッチングサービスは伸びるはず」と考え、他業界への転用を考えました(その結果、現在多くのサービスがあります)。

 

このようにメタ思考ができる人は、目の前で起きていることを抽象化してとらえます。その結果、アイディアの応用範囲が広く、独創的なアプローチで課題解決ができます。

 

メタ思考のメリット

ここまで、メタ思考ができる人、できない人の特徴を解説してきました。次に、メタ思考のメリットを解説します。

ビジネスで成果を出しやすい思考法

「メタ思考」はビジネスで成果を出しやすい思考法です。

なぜなら、メタ思考ができる人は、ビジネスで成果を出すために必要な「課題設定力」「上位概念を考える力」「抽象的に考える力」があるからです。

 

特に、21世紀はVUCA(ブーカ)の時代と言われています。

VUCA(ブーカ)
Volatility (変動性)
Uncertainty (不確実性)
Complexity (複雑性)
Ambiguity (曖昧性)

の頭文字をとった言葉です。

グローバルな繋がりが増し、テクノロジー進化の速度が増したことで、世の中が「カオス」になっている状況を表しています。つまり、世の中の価値観や前提が変化していく時代です。

 

「何が正しいかわからない」時代には、「そもそもの課題は何か?」「今起きている変化は、要は何を意味するのか?」を考え、ビジネスのかじ取りをする力が重要となります。これらは、まさにメタ思考の頭の使い方。

したがって、VUCAの時代のビジネスで成果を出すには、メタ思考は必須のスキルです。

 

異文化環境でも活躍できる

21世紀のビジネス環境のもう一つの特徴は、異文化環境で働く機会が増えていることです。なぜなら、グローバル化が進んでいるから。異文化環境とは、国籍、文化、世代、性別などが異なる人が集まる環境です。

さらに、メタ思考ができる人は異文化環境で活躍できます。

異文化環境で最も困るのは、違う価値観を持つ人同士でコミュニケーションが成立しないことです。言い換えると、バカの壁に突き当たるということ。なぜなら価値観が違う人同士が、それぞれの枠の中でコミュニケーションを取ろうとするから。

メタ思考ができる人は、バカの壁を越えられるため、異文化環境でも活躍できます。

 

メタ思考のトレーニング方法

ではメタ思考を鍛えるトレーニン法を紹介します。

メタ思考を鍛えるトレーニング法
1. 「Why?」で考えるクセをつける
2. 物事の共通点を探す(アナロジー)

 

「Why?」で考えるクセをつける

Why型思考

メタ認知的な思考をするには、「なぜ?」を考えるクセが役に立ちます。

「なぜ?」を問うことにより、「考えることを考える」ようになるからです。

 

たとえば、20世紀初頭にT型フォードを大量生産し自動車を普及させたヘンリー・フォードは以下の有名な言葉を残しています。

「もし顧客に何が欲しいのか尋ねたら、『もっと速い馬が欲しい』と答えただろう」

顧客の声の「なぜ速い馬が欲しいのか?」を考えると、顧客の心の声は「速く安全に移動したい」ということになります。

そうすると、必ずしも「馬」である必要はありません。結果としてフォード氏は「自動車」を発明して普及させました。

 

このように、ビジネスなど問題解決におけるメタ認知的思考とは、いきなり問題を解き始めるのではなく、まず「問題そのものについて」考えることです。

そのときに「Why?」で考えるクセが有効です。

 

物事の共通点を探す(アナロジー)

2つ目は、物事の共通点を探すクセを身につけることです。そして、「アナロジー」で考えるということ。

アナロジーとは類推、つまり「類似のものから推測する」こと。簡単に表すと、似ているものから考え方を「借りてくる」ことです。

なぜアナロジーが大切なのか? それは、自分が見えていなかった視点に気づくためです。言い換えると、「見えない領域」の壁を超えるため。

 

現代のビジネスでは、常に新しいアイデアが求められています。アナロジーを使うとアイデアを出しやすくなります。

なぜなら、アイデアの豊富さというのは、いかに新しいアイデアを異なる世界から借りてくるかに依存しているから。陳腐なアイデアしか出てこない人は、自分が見ている狭い視点、業界の中から発想します。反対に、アイデアが豊富な人は、視野が広く、一見「遠い」分野からアイデアを借りてきます。

 

たとえば旅行のパッケージツアーと自由旅行。これだけ見ると、旅行業界の話です。この事例を使って、どのようなアナロジーが使えるのでしょうか?

パッケージツアーと自由旅行のメリット、デメリットに注目してみます。

自由旅行は、自由に行き先を選べる反面、自分の思考の枠を超えるのが難しい。そのため、結局「好きなところにばかりいく」ことになりがち。

反対にパッケージツアーは、旅行中の自由度は低いです。しかし、自分で計画していたら絶対行かなかった場所にの「強制的に訪れる」ことになります。そのため、新たな発見に出会う可能性が生まれます。

 

次に、パッケージツアーと自由旅行の概念を一段抽象化してとらえます。パッケージツアーは「他人からセットで与えられるもの」、自由旅行は「自分で自由に選べるもの」です。他人からセットで与えられるものと、自分で自由に選べるものという関係は、旅行以外の様々な分野に応用できます。

 

たとえば飲食店の場合は「定食」「セットメニュー」。ワインを提供するレストランの場合は、「料理に合わせたワインペアリングセット」「従来のワインリスト」

英会話教室の場合は、「カリキュラム固定制」「自分でカリキュラムを作れる仕組み」

 

このように、アナロジーを使って「遠く」の分野からアイデアを借りてくると、思考の範囲を広げることができるようになります。

 

まとめ|メタ思考はビジネスで成果を出す思考法

メタ思考はビジネスで成果を出すための思考法です。特に、環境変化の激しい現代に求められているスキルです。

メタ思考を身につければ、ビジネスで最重要の「課題設定力」が身につきますし、バカの壁を越えて異文化コミュニケーションも取れるようになります。

この記事で紹介したトレーニング法や、以下の書籍を参考にメタ思考の練習をしてみて下さい。

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