2100年のテクノロジーの例|科学者が予測する驚愕の未来

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  • テクノロジーの発展は、どんな未来をもたらすの?

 

目覚ましい技術の進歩は私たちの生活を大きく変えてきました。「現代の平均的な収入の人は、中世の王族が手に入れられなかったものを持っている」と言われるほどです。

 

では、これからのテクノロジーにより、どのような未来が実現されるのでしょうか? 

この記事では、科学者が予測する2100年までの未来を紹介します。テクノロジーが実現する未来は、まさにSFそのものです。

 

【SFの世界!】科学者が予測する未来のテクノロジーの例

多くの未来予測がなされていますが、科学者のミチオ・カク教授の『2100年の科学ライフ』を元にテクノロジーの未来を紹介します。なぜなら、この本は物理学者の著者が科学的な原理とエビデンスを調査した上で、未来を想像した内容だからです。実際、本書を書くにあたり、ミチオ・カク教授は世界屈指の科学者300人以上にインタビューをしています。つまり、荒唐無稽なSFではなく、実現可能な未来ということです。

 

ミチオ・カク氏はニューヨーク市立大学教授で物理学の超弦理論の専門家です。アウトリーチ活動(科学の普及活動)にも積極的で、多くの著書を残しています。2015年にNHKで放映された“NEXT WORLD "は『2100年の科学ライフ』を元にしています。

 

また、テクノロジーは指数関数的に進歩するので、遠い未来を見通すには、既に世の中にある技術を見るだけだと見誤ります。『テクノロジーの世界経済史』の著者であるオックスフォード大学のカール・B・フレイ教授によると、未来を予測するには、大学の研究室で萌芽(ほうが)が出ている技術を見るのが最も良い方法です。

これらの観点から、現時点でも最も良い技術の未来予測として『2100年の科学ライフ』を参考にしました。

 

7つの分野と3つの時間軸

ミチオ・カク博士はこれからのテクノロジーを3つの時間軸と7つの分野に分類しています。

 

3つの時間軸とは、①近未来(現在~2030年)、②正規の半ば(2030~2070年)、③遠い未来(2070~2100年)です。もちろん、時間が先になればなるほど予測精度は下がります。

 

7つの分野とは、a)コンピューター、b)人工知能、c)医療、d)ナノテクノロジー、e)エネルギー、f)宇宙開拓、g)富 です。

 

次の表に、未来予測の内容をまとめました。横軸は時間軸、縦軸は分野です。

 

たとえば、コンピューター分野では、時間とともに、以下のように技術が進歩すると考えられます。

 

  • ネットに接続できるコンタクトレンズ(~2030年)
  • ホログラムと3D(2030~2070年)
  • 思考で物を動かす(2070~2100年)

 

SFを見たことがある人は、何となくイメージができるのではないでしょうか。次に各年代ごとに、どのような未来が予測されているか見てみましょう。

 

近未来(現在~2030年)

2030年までに自動運転、無人運転、太陽光などのエコな発電システム、遠隔医療、量子コンピューターなどが実現されると予測されています。

遠隔医療、太陽光発電、自動運転などはすでに実現可能で一部、実装されています。

 

無人運転車に関しては実証段階で、トヨタが2018年のCES(Consumer Electric Show、ラスベガスで開催される家電見本市)で、「e-palette構想」を打ち出しました。「e-palette」とはクルマの概念を変える、無人で人やモノを運搬するシステムとして、2020年代前半の商用化を目指しています。

⇒トヨタの発表

 

遠隔医療は技術的には実現可能ですが、規制があるために浸透していませんでした。しかし、COVID19(コロナウィルス)の影響で、遠隔医療のニーズが高まり規制緩和が期待されています。

このように、2030年までに実現される未来は、既に実用化が発表されているものや、技術的にほぼ確立されているものです。

 

世紀の半ば(2030~2070年)

 

21世紀半ばになると、SFの世界に近づきます。ホログラム、ロボット外科医、デザイナー・チャイルド(遺伝子操作された赤ちゃん)、宇宙旅行などが予測されています。映画「マイノリティ・リポート」に描かれる世界をイメージすると近いかもしれません。

 

遠い未来の技術に思うかもしれませんが、すでに研究で原理確認が進められています。たとえば、ホログラムの研究は1940年代から進められており、原理はほぼ確立されています。現在は、ホログラムを実現する材料や作り方の研究が進められています。

 

⇒ご参考:ホログラムの原理(Wikipedia)

⇒ご参考:ホログラムの論文(Full-colour nanoprint-hologram synchronous metasurface with arbitrary hue-saturation-brightness control)

 

この時代になると、テクノロジーと社会の関係性がさらに重要になります。たとえば、「デザイナー・チャイルドは倫理的に許されるか?」などです。すでに議論が生まれていますが、技術的な実現性が近づくとともに議論が活性化すると考えられます。

 

さらに、AIにより、求められる仕事の質が変わってくると予想されます。AIで代替可能な単純な作業や意志決定をする仕事は無くなるか収入が低くなります。一方で、AIを使いこなしたり、AIが苦手な分野のタスクをしたりする仕事はニーズが高まります。

つまり、AIにより仕事を失う人が出てくるということです。

 

遠い未来(2070~2100年)

 

この時代になると、ロボットと人間の融合(アンドロイド)、老化を遅らせる技術、絶滅動物を再生する技術などが実現する可能性があります。これらの技術が実現すると「生命とは何か?」「人間とは何か?」といった価値観が変わる可能性があります。

他にも、宇宙エレベーター(地表から宇宙空間までエレベーターで移動可能)や、発電が不要になる磁気技術などが実現されると予測されています。

 

宇宙エレベーターは、大林組が構想を打ち出しており2050年以降に実現される可能性があると言われています。

⇒ご参考:大林組の宇宙エレベーター構想

 

テクノロジーの社会への浸透

ミチオ・カク教授は、未来を予測するとき、技術進歩だけでなく、テクノロジーと社会の関わりや人間の本能を考慮しています。具体的には次の2つです。

テクノロジーと社会の関係
  1. テクノロジー浸透の4段階
  2. 穴居人(けっきょじん)の原理

 

    テクノロジー浸透の4段階

    テクノロジー普及の4段階
    1. 重な技術として、厳重に守られる
    2. 個人用に普及
    3. 大幅なコストダウンが進み、空気のようにありふれた存在になる
    4. 装飾的な存在や、公共サービズ化

       

      たとえば「紙」の場合。

      古代エジプト時代にパピルスが発明されましたが、当時は貴重なものでした。そのため祭司が巻物を大切に守っていました。

       

      ルネサンス時代にグーテンベルクが活版印刷技術を発明すると状況が変わり、個人が紙を所有するようになります。

       

      さらに製紙技術や印刷技術が発展し大幅なコストダウンが進むと、紙は非常にありふれた存在になりました。誰でも紙を手にすることができるようになり、家庭、学校、職場などで意識せずに使うようになります。「あって当たり前」という感覚です。

       

      さらに普及が進むと、紙のゴミ問題が発生します。大量に作りすぎてしまうからです。一方で、紙は実用的な使われ方だけでなく、折り紙や切り絵など装飾的な使われ方もするようになります。

       

      他のテクノロジーも同様に、上記の4段階を経て普及が進みます。

       

      テクノロジーに抵抗する人間の心理|穴居人の原理とは?

      もう一つ、テクノロジーの普及を考える上で重要なのが「穴居人(穴居人)の原理」です。穴居人とは、洞窟で暮らしていた初期の原始人を指します。私たち人間の本能は穴居人の時代から変わっていません。なぜなら、穴居人の時代から遺伝子や脳のレベルで、大きく変わっていないからです。

       

      穴居人の原理とは、新しいテクノロジーと人間の本能が対立した場合、人間の本能が勝つという原則です。

       

      穴居人は、生き残るために「獲物の証拠」「仲間からの評価」を重視しました。その理由は、「マンモスを捕まえた」という話を聞いても、実際に現物を確認しなくてはお腹を満たせないからです。また、集団で狩りをするため、仲間外れにされると飢え死にしてしまうからです。

       

      そして、これらの穴居人の本能は現代の私たちの中にも生き続けています。

      そのため、オンライン化の技術が進んでも、WEB会議よりも対面会議を好む人が多くいます。あるいはGoogleグラス(ARグラスの一つ)のように技術が素晴らしくても、見栄えが良くないとなかなか普及しません。

      このような穴居人の原理があるため、技術が発展してもすぐに普及するとは限りません。

       

      穴居人の原理を超えて|コロナ禍によるDX化の加速

      一方で、穴居人の原理が常に働くとは限りません。外的要因などで社会の価値観が変わると、一気にテクノロジーが普及するケースもあります。

       

      2020年はCOVID19(新型コロナウイルス)の影響で、人々の価値観が大きく変わりました。具体的には「対面は危険」、「できるだけ人と会わずにすませたい」という感じです。

       

      その結果、DX化(デジタルトランスフォーメーション)、ペーパーレス化、WEB会議化が一気に進みました。

       

      技術的には以前から実現可能なものばかりでしたが、穴居人の原理が働きなかなか普及していませんでした。ところが、COVID19の影響で「穴居人の原理の山」を一気に超えて、オンライン化のテクノロジーが一気に普及しました。

      このように、社会の価値観が変わると一気にテクノロジーが普及するケースもあります。

      まとめ|テクノロジーの未来はSFの世界!?

      この記事では、科学者のミチオ・カク教授の未来予測をもとに、テクノロジーが実現する未来を紹介しました。まるでSFの世界ですが、いずれも科学的な根拠に基づく予測です。もちろん本当に実現するかわかりませんが、わくわくする未来が待っています。

      より詳細を知りたい方は、ぜひ『2100年の科学ライフ』を読んでみてください。知的好奇心が刺激されるはずです。

       

      参考文献

       


      2100年の科学ライフ


      フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

       


      テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

       


      2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる

       


      2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する (文春文庫)

       


      2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」

       


      テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

       


      〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

       


      テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論

       


      拡張の世紀―テクノロジーによる破壊と創造

       

       

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