スキルアップ、キャリアアップを考える人の中で、MBA(Master of Business Administration, 経営学修士)取得を考えたことがある人は多いと思います。
しかし、
- MBA取得にかけたお金や時間に見合うメリット得られるのだろうか。
- 具体的にどのようなメリットや価値があるのだろうか。転職や年収アップに有利なのだろうか。
このような不安を感じ、一歩を踏み出せない人もいるかと思います。
MBAに関する情報は数多くありますが、実際にMBAを修了した人が数年の時間を経た後で、客観的に価値や意味を振り返り解説した情報は少ないです。
私は2013年にBOND-BBT大学院のMBAコースを修了しました。
修了からある程度時間が経ったいまの自分だからこそ、客観的にMBAを取得した価値や意味を振り返ることができます。
- MBAを受講して得られるメリットと価値は大きい
- 一方で、MBAの肩書は転職や昇進に役に立たない
- MBAで学ぶ知見は書籍、教材で身に着けることができる
- 英語力を上げるなら、MBAとは別に勉強した方が効率的
- MBAに興味があるなら、まず小さく投資すべき
【体験談】なぜ私はMBAを目指したのか?
最初に、なぜ私がMBAを目指したのか簡単に紹介します。
私はメーカーに勤務するエンジニアです。
入社後、しばらくはがむしゃらに仕事をしていました。5年ほど経ったとき、一つの大きなプロジェクトが終わりました。
そのときに、達成感を感じつつも「このまま与えられた開発案件をこなすだけだとつまらないな」と思うようになりました。
それまでビジネスのことを、あまり考えたことがありませんでしたが、「開発テーマを自ら作れるようになりたい」「ゆくゆくは事業に育てられるようになりたい」との漠然とした思いを抱いていました。
ちょうどそのころ、知人から世界的に著名なコンサルタントの大前研一さんの書籍を紹介され、読んでみました。
「新経済原論」です。
おそらく初めてまともに読んだビジネス書でしたが、世の中はこのように動いているのかと衝撃を受けました。
そして、もっと世の中のことを知りたい、そして仕事に活かしたいと思い、情報を調べるうちに、大前研一さんが立ち上げたMBAコースがあることを知りました。BOND-BBT MBAコースです。
当時はMBAの何たるかも、わかっていませんでしたが好奇心から応募しました。
一方、仕事を辞めてまでMBAに入学する覚悟はありませんでした。また、地方に住んでいて大半のMBAスクールの校舎がある東京に通うのは困難でした。そのため、働きながらオンラインで学べるコースであったのも魅力でした。
このような経緯で、エンジニアの私がMBAを目指すことにしたのです。
MBAを取得する意味とメリット
MBAの過程では、非常に多くのことを学びました。
現時点で振り返ってみて、MBAを取得することで感じたメリットは5つあります。
- 視野が広がる
- 経営学やフレームワークは、たいしたことがないとわかる
- グループワークを通じ、オンラインコミュニケーションが身に着く
- 考える力が身に着き、ビジネスの基礎体力がつく
- マネジメントやリーダーシップの型を知り、管理職の仕事に活かせる
視野が広がる
私は大学時代、理系で研究をしていました。
「就職無理学部」と揶揄される理学部で、社会との接点はほとんどありませんでした。
会社に勤め始めてからも、エンジニアとして研究開発の仕事に没頭しており、仕事内容がどのようにビジネスにつながっているか理解していませんでした。
そのため、MBAコースでビジネスの全体像を学ぶことにより、「世の中はこういう風に動いていたのか」「会社はこのように成り立っているのか」「自分が開発している技術は社会、企業にとってどのように位置づけられるのか」を理解することができ、視野が広がりました。
研究の世界しか知らなかった筆者には新鮮なことばかりでした。
また、他業種、職種の同級生との交流も新鮮でした。
同級生にはメーカーだけでなく、商社、金融機関、コンサル、インフラなど多様な業種の方がいました。
MBA受講当時、私は役職のない平社員でしたが、既に役職につかれている方、海外駐在の方、などポジションも様々。
普段の仕事関連で他社の方と会う機会はありますが、利害関係がありなかなか腹を割って話すことはできません。
異業種交流会などに参加しても、名刺交換と仕事内容などの浅い話をするのが関の山で深い話はできません。
一方、MBAの同級生であれば、立場は違っても同じ目標を目指す仲間であり、本音の話ができます。
たとえば、あるとき「日本メーカーは生産を国内で行うべきか、海外に移転すべきか」を同級生と議論しました。
メーカーの視点、商社の視点、金融機関の視点など様々な意見が出ます。社外の人と、利害関係なくこのような議論ができる場は貴重だと感じました。
このように視野が広がると、日々の仕事の捉え方も当然変わってきます。以前は、「目の前の仕事をいかに速くこなすか」という視点が主でしたが、次第に課題を広くとらえるようになり、「そもそも、この技術開発は進めるべきか」「この商品は自社、あるいは社会に対しどのような位置づけなのか」という視点を持つようになり、よりインパクトのある仕事ができるようになりました。
経営学のフレームワークは、たいしたことがないとわかる
MBAと聞くと、とても難しそうに感じます。
カタカナ語のフレームワークや理論が数多く並んでいるからです。
「アンゾフのマトリクス」「ファイブフォース」「ブルーオーシャン」などです。
しかし、実際に経営学を学ぶと、言い方は悪いですが経営学の理論やフレームワークはたいしたことがないと気づきます。
たとえば、経営学の一つに「戦略論」と呼ばれるものがあります。
企業が競争に勝つために何をしたらよいか? を考察する分野です。
この中で、「ポジショニング論」と「リソースベーストビュー論」の二つ立場で論争がありました。1980年代~1990年代のことです。
ポジショニング論
ポジショニング論は、「業界内での立ち位置が、企業の収益を決める」との立場です。
インフラ系のように競合が少なく儲かりやすい業界と、レストラン業界のように競争が激しく儲かりづらい業界を思い浮かべるとわかりやすいです。
ポジショニング論は、戦略論の大家と呼ばれるマイケル・ポーター教授(ハーバード大学)が提唱した仮説です。
リソースベーストビュー論
リソースベーストビュー論とは、「企業特有の経営資源(人、文化、資金など)が、企業の収益を決める」との立場です。
上記ポジショニング論への反証として、ジェイ・バーニー教授(ユタ大学)を中心に提唱された仮説です。
ディズニーやトヨタを思い浮かべるとイメージが沸きやすいかと思います。
戦略論の論争を読んで感じたこと
MBAで学ぶ過程で、これらの論争の話や元になった論文を読みました。
正直な感想としては、「経営学は学問としてのレベルは、サイエンスと比べて低いのではないか」と思いました。
なぜなら、この論争は物理学で言えば、「天動説 vs 地動説」の論争に近いものだと感じたからです。
極論すると一部の観察事象から仮説を出して、それっぽい名前をつけているだけではないかと。
サイエンスでは、仮説・理論を提示する際は、エビデンス(証拠)とセットです。他の人が同じ実験をしたときに、再現性を確認できるようにするためです。
このような地道な検証作業の上に、科学の理論は成り立っています。
ニュートンが「巨人の肩に立つ」と言った通り、過去の膨大な研究の積み重ねがあるからこそ、量子力学や相対性理論などの理論体系が生まれたのです。
一方で戦略論の論争は、数個の事例を一般化して都合よく主張しているようにも見受けられました。
しかし、少し考えてみれば経営学の研究がサイエンスのようにいかないのは当然とわかります。なぜなら、経営学の場合、意図的な実験ができないからです。
サイエンスの場合は要因分離のために必ず比較対照実験を行います。しかし、一つの要素を変えた企業を作り、収益に与える影響を観察するのは不可能です。
また、企業の研究をする際、一つのアクションが結果につながるのに時間がかかります。
早くても1年、長いと10年かかるでしょう。
そのため、既存の企業を分析することで、何とか共通項を見つけようとしているのが経営学なのだと理解しました。
このような経験から、経営学で語られるフレームワークは、「確度は低いけれど数個の事例から想像される仮説」なのだとわかりました。
ただ「便利なことがあるので、使えるものは使う」という道具と捉えればよいのだと腑に落ちました。
このことを理解してから、新しいフレームワークや理論を見ても、過剰に反応するのではなく、「新しい道具ができたのか」と受け取るようになりました。
(追記)
戦略論の論争は1991年の論文でほぼ決着がついており、企業の収益を決める要素の寄与度は以下のようになっています。
・ポジショニング:15%
・経営資源:45%
・その他、不確実で予測できないもの:40%
MBAのグループワークを通じ、オンラインコミュニケーションが身に着く
MBAの課題には個人ワークだけでなく、グループワークがあります。
科目ごとに自主的にグループを作り、期限までにレポートをまとめたり、プレゼンにまとめたりしました。最初はグループワークをどのように進めてよいかわかりませんでした。
住む地域もばらばらで、顔を合わせたこともない人とグループを組むことが多かったからです。これはオンライン中心のBOND-BBT MBA特有かもしれません。
このような環境で、1.5か月でA4 20枚程度のレポートを完成させなくてはいけない状況。
テーマ決め、作業分担、進捗確認、レポートの校正などすべてオンラインで行いました。
Skypeでミーティングを行い、議事録を即時発行しメンバーと共有。レポートはGoogleドキュメントやスプレッドシートを用いて仕上げていきました。
グループメンバーは全員仕事をしながら学習しているため、Skypeの時間調整や進捗管理には苦労しました。
それでも、グループワークの課題提出が間に合わなかったことは一度もありませんでした。
最初は戸惑いましたが、次第にこのフレキシブルな課題の進め方が楽しいと感じるようになりました。
しばらく後、私は仕事でアメリカ企業と協働開発をする機会を得ました。このときは、基本的に週次のオンラインミーティングとウェブ上でのやり取りを中心に開発推進をしました。
MBAのグループワークの経験があったからこそ、このプロジェクトをスムーズにこなすことができました。
これから、ますますオンラインベースの仕事が増えていくと予想できます。MBAでのグループワークの経験を活かす機会が増えていくだろうと思います。
MBAで考える力が身に着き、ビジネスの基礎体力がつく
いわゆるロジカルシンキング(論理思考)、クリティカルシンキング(批判的に前提を見直す力)です。
これらの思考プロセスは、どのビジネスをするにも必須です。
なぜなら、ビジネス上の意志決定は論理に基づいてなされるものだからです。
私が携わる技術開発でも、当然ロジカルシンキングとクリティカルシンキングが求められます。
しかし、これらの思考法を仕事(OJT)のみで身に着けるのは簡単ではありません。
なぜなら教える側にも負荷がかかるため、よほど面倒見がよい上司でないと、これらの思考法を使えるレベルまで鍛えてはくれないからです。
MBAコースではロジカルシンキングとクリティカルシンキングを徹底的に鍛えられます。
もちろん思考法を学ぶ個別の科目がありました。
さらに、他の科目でも徹底的にロジカルシンキング、クリティカルシンキングを実践することが求められるため、自然と思考法が身に着いていきます。
たとえば、企業戦略の科目では、毎週ケーススタディが出されます。「あなたが●●社の社長だったら、現状を踏まえてどうするか?」に答えを出す課題でした。
※Real Time Online Case Study(RTOCS)と呼ばれるもので、大前研一学長が毎週解説します。
この課題をこなすためには、「何が論点か(何に答えを出すべきか)」をしっかり考えた上で、情報を調べ、その結果を論理的にまとめる作業が求められます。
私はこの課題に対し、毎週パワーポイントに思考プロセスを整理して提出していました。
ロジックツリーなどを使い、結論を導いた根拠と考え方を記録し、あとで振り返られるようにするためです。
このように訓練を重ねた結果、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングを仕事に活かせるようになりました。
これらの思考法は、技術開発の仕事だけでなく、どのような分野にも適用可能です。
考える力が身に着き、ビジネスの基礎体力がついたと実感しています。
MBAでマネジメントやリーダーシップの型を知り、管理職の仕事に活かせる
MBA受講当時の私は役職についていませんでした。
そのため当初はマネジメントやリーダーシップと言われても、あまりピンときていませんでした。
MBAの過程で、以下を学びました。
マネジメントやリーダーシップにはさまざまな型がある
リーダーと聞くと、メンバーをグイグイ引っ張り、先頭を走る姿を思い浮かべていました。
しかし、リーダーシップの講義を受けて、リーダーにもさまざまな型があると学びました。
たとえば、以下のリーダーシップの型があります。
1. ビジョン型リーダー
チームの目標や将来的ビジョンを示し、メンバーを引っ張るタイプ
2. コーチ型リーダー
リーダーとメンバーの1対1の関係を重視し、コーチのようにサポートする
3. 強制型リーダー
権限や圧力を使って、目標達成のためにメンバーに強制する
4. 関係重視型リーダー
メンバーとよい雰囲気で仕事をして信頼関係を築き、目標達成しやすくする
5. 民主型リーダー
リーダーが各メンバーの意見を聞き入れ、チームの活動に反映させていく
6. サーバントリーダー
メンバーが主体的に行動し結果を出せるように、リーダーが支援する
これら以外にも色々な分類があります。
以前の私はリーダーとは「ビジョン型」か「強制型」だと思っていました。
そして、自分の性格を考えるとどちらも務まらなさそうだと感じ、「自分はリーダーになれないのだろうな」とあきらめていました。
しかし、「リーダーシップ」の講義を受け、上記のように多様な型があるのを知りました。
特に「サーバントリーダー(部下に遣えるリーダー)」の概念は衝撃的。「これなら私にもリーダーが務まるかもしれない」と思えるようになりました。
会社内でポジションが上がった際、「サーバントリーダー」で学んだ要素を取り入れてメンバーに接するように心がけました。もちろん、最初から完璧にこなすことはできませんが、自分にあったリーダーシップのスタイルを見つけられたのは、卒業後の仕事に大きく影響を与えました。
実際、役職についた後、日ごろのマネジメント・リーダーシップの行動に関し、上司、部下、同僚、関連部署から360°フィードバックを受けました。
- 課題解決に必要なことを、論理的に判断して行動計画を具体化すること
- 技術力、論理性、指導力が高く、上司および関連部署から信頼されている
- 部下のモチベーションアップや他部門の支援を得ること
- 他者の意見をよく聞き、意図や本質を引き出そうとしてくれる。
- ーム内で思い切ったことも自由に発言できる雰囲気が作られている。
MBAで学んだ思考法とリーダーシップの取り方に一定の評価を頂いたのだと思っています。
ここまで、私が実感したMBAのメリットを紹介してきました。
ここからは、反対にMBAをとっても意味がないと感じたことを紹介します。
MBAの意味がないと感じたこと
- 転職活動で、MBAは重視されなかった
- 社内の昇進にもMBAは考慮されなかった
- MBAの知識は本や教材から学べる
- 英語を身に着けるならMBAより別の学習法の方が効率的
転職活動で、MBAは重視されない
私は最終的には転職をしませんでしたが、一時期転職を検討しました。
転職エージェントに登録し、4名の担当者と話をしましたし、スカウト会社のヘッドハンター2名からも案件の紹介を受けました。
このとき履歴書、職務経歴書に「MBA取得」と書いていましたが、ほとんど誰も注目しませんでした。
私がエンジニアだから、という事情もありますが、転職活動の過程でMBAの肩書はほとんど重視されませんでした。
それよりも、私の社内での仕事内容や実績が注目されていました。
あるエージェントに、「MBAを取得したことはプラスにならないのですか?」と聞いてみました。
その方は以下のように答えました。
「MBAを持っていること自体はそれほど評価されない。それよりも、いまの勤務先でどのように行動し、成果を出したかが重視される」
たとえば、以下の2人がいたとします。
- MBAを持っているけれど、仕事に活かしておらず成果も全然出していない人
- MBAは持っていないけれど、さまざまな工夫をして仕事で成果を出している人
自分が社長になったつもりで、どちらの人を雇いたいか考えると、2)の人を雇いたいと思うはずです。
つまり、MBAの肩書自体には転職市場で価値はなく、学んだ内容をいかに仕事に活かし成果を挙げるかが問われるのです。
社内の昇進にもMBAは考慮されない
同様に社内の昇進時にもMBAは考慮されませんでした。
私はMBA取得後に役職に昇格しました。
しかし、その際にMBAの肩書は一切考慮されませんでした。そもそもMBA取得をアピールする欄もありません。
それでもMBAで身に着けたことは大いに役立ちました。身に着けたロジカルシンキング・クリティカルシンキングの思考法と、マネジメント・リーダーシップのおかげで、混沌としていたプロジェクトを推進した成果が認められたからです。
転職と同様に、社内でもMBAの肩書自身は重視されず、身に着けた内容をいかに仕事に活かし成果を出すかが問われました。
MBAの知識は本や教材で学べる
私がMBAを受講し始めた当時と比べ、最近はビジネス関連の本や教材が充実しています。
そのためMBAに入学しなくても、書籍や教材を通じてMBAで学ぶ知識を身に着けることができるようになっています。
コストを抑えてMBAの内容を身に着けたいのであれば、書籍や教材を活用するとよいでしょう。
優れた本や教材は多くありますが、私がおすすめするのは以下の教材です。
ビジネス知識が身につく「グロービス学び放題」のスマホアプリです。
ビジネスに関する知見を体系的に動画で学べます。
実際、私は管理職となったときに、会社契約で本サービスを利用し動画を視聴しました。
正直、「私がMBA入学を検討しているときにこのサービスがあったなら、無理してMBAを受講しただろうか」と思うくらい優れたコンテンツでした。
「グロービス学び放題」は月額1,500円(年間プラン)です。
これだけ充実したコンテンツを、ビジネス書1冊分の値段で視聴できるのは破格だと思います。
興味がある方は、7日間の無料体験で動画を視聴してみるとよいでしょう。
MBAで学べることの全体像を知りたい方は以下の記事を参考にしてみて下さい。
英語を身に着けるならMBAより別の学習法の方が効率的
MBAをとるなら、英語でとった方がよいという主張を聞くことがあります。
MBAで学ぶ人はグローバルでの活躍を目指すため、英語でビジネスを学んでおいた方がよいというのが理由です。
私が卒業したBOND-BBT MBAコースは、科目の半分が日本語、残りの半分は英語科目でした。
たとえば、アカウンティング(会計)、ファイナンス(財務)、エコノミクス(経済学)は英語で受講しました。
実際に英語でビジネスを学んだ経験からすると、英語を身に着けたいならMBAを英語で受講するのではなく、英語に特化した学習をした方が効率的です。
私が英語科目を勉強したときは、科目に関連する日本語の教科書を探し、日本語で学習を進めました。そして最低限の関連する英語表現だけを覚え、レポートやテストに臨みました。
本来であれば、英語で科目を学習した方がよいのはわかっていました。しかし、現実的には働きながら科目を学習するのに時間が足りず、最大限の効率で学習を進める必要がありました。そのため、科目の内容理解は日本語で進めることにしたのです。
今振り返ってみても、仕事を辞めて海外に留学しMBAの学習に専念するならともかく、働きながら学習するのであれば最大限の学習効率を目指すべきだと思います。
英語のレベルを上げたいのであれば、英語力を上げることに特化した学習をするべきだと思います。
短期集中でビジネス英語力を上げたい方は、英語コーチングスクールがおすすめです。しっかり勉強する必要はありますが、2~3ヵ月の短期間で飛躍的に英語力を伸ばす人が続出しています。
⇒ご参考:英語コーチングとは? おすすめコーチングスクール9社【表で徹底比較】
MBAに興味があるなら、小さな投資から始めよう!
ビジネスパーソンとしてスキルアップ、キャリアアップを目指すのであれば、MBAの知見を身に着けるのは必須です。
しかし、この記事でも紹介したようにMBAの肩書自身には価値がありません。
学習するプロセスで身に着けたもの、それをいかに仕事に活かすかが重要になります。ご自身が何を得たいかにより、学び方は変わってくると思います。
MBAでの学習を通じて得られるメリットは大きいものです。
ただし、MBA入学は予算的にも、人生における時間の観点でも大きな投資になります。
最低でも数百万円のお金と、2年間の時間が必要です。2年間は、毎週20~30時間の学習時間を確保しなくてはなりません。
まずはアプリや書籍の学習などで小さく学習し、MBAが自分に必要かをテストをしてみることをおすすめします。
グロービス学び放題を試してみた後で、MBAで学びたいかを判断するステップを踏むとよいでしょう。