あなたは、こんな経験がありませんか?
- 一生懸命勉強したのに、TOEICの英語を聞き取れず焦ってしまう。
- 英語の会議で、ネイティブの英語が速すぎて何を言ってるかわからない。
- リスニング勉強のために、アプリでニュースを聞いたが全然わからなくてムカムカする。
英語が聞き取れなくてイライラすると、「もう英語を学習しても無駄だ......」と投げやりな気持ちになってしまいます。
実は、上記はすべて筆者が過去に経験したことです。
しかし、あることを知ってから、英語が聞き取れなくてもイライラすることがなくなりました。
さらに、英語リスニング力をアップするトレーニングを実践したところ、これまで聞き取れなかった英語を聞き取れるようになりました。
今では、英語が聞き取れなくてイライラすることは、ほとんどなくなりました。筆者の経験も踏まえて、「英語が聞き取れなくてイライラ!」の解消法を解説します。
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イライラを解消する簡単な方法
最初に「英語が聞き取れなくてイライラ!」の心理的な面について解説します。
イライラの背後には別の感情がある
心理学では、イライラは「二次感情」で、根本には「一次感情」と呼ばれるさまざまな感情があると言われています。
「一次感情とか二次感情って何のこと?」となると思うので、図を用いて解説しますね。
図の左側にあるのが、感情のコップです。このコップの中に、不安、絶望感、むなしさ、疲れたなどの一次感情が入っています。
たとえば次のような感情ですね。
「こんなに勉強したのに英語が聞き取れなくてむなしい......」
このような感情がたまっていき一次感情のコップがいっぱいになってあふれてしまうと、「なんで、こんなに英語を勉強しているのに聞き取れないんだ!」と怒りやイライラが生まれます。
怒りやイライラは一次感情のコップがあふれた結果出てくる感情なので二次感情と呼ばれます。
言い換えると「英語を聞き取れなくてイライラする!」と感じたときは、必ずその背景に不安、絶望感、むなしさ、疲れたなどの一次感情がひそんでいるわけです。
英語が聞き取れない・分からないイライラ!の解消法
そして、ここからが重要です!
実は、イライラを感じたとき、背後にひそむ一次感情を見つめるとスーっとイライラが引いていくのです。
「なんで、英語が聞き取れないんだ!」とイライラを感じたとき、「あれ、今なんでイライラしたんだろう?」と振り返ってみると、背後にひそむ一次感情に気づけたりします。
たとえば、次のような感じ。
- 「こんなに勉強したのにTOEICの音声が聞き取れない......」というむなしさ
- 「英語の会議でネイティブが何を言ってるかまったく分からない......」という絶望感
- 「こんなに勉強したのに、無駄だったかも......」もう疲れた
- 「自分は英語を聞き取れるようにならないかも......」という不安
これらの大元の感情や気持ち(一次感情)に気づけると「あぁ、自分はむなしさを感じていたんだな」とわかります。イライラがスーっと引いていくんです。
イライラすると、頭に血がのぼってしまい、冷静に考えられなくなるかもしれません。
そんなときは、後で振り返ってみるのでOKです。「あれ、なんであのときイライラしたのかな?」という感じで。
これを繰り返すと、次第にイライラを感じた瞬間に、大元の感情や気持ちに気づけるようになります。
そうすると「英語が聞き取れなくてイライラ!」を解消することができます。かなり効果があるので、ぜひ試してみてくださいね。
英語を聞き取れない・分からない3の理由と解決法
ここまでイライラを解消する方法について説明してきました。
たしかに、この方法で怒りやフラストレーションは解消されますが、これだけだと英語を聞き取れないままですよね。
なので、ここからは英語を聞き取れない3つの理由と、解決法について説明します。
英語の音を聞き取れない
「英文を読めば意味は分かるのに、ネイティブの英語が呪文のように聞こえる......」という人は、英語独特の音声を聞き取れない可能性があります。
たとえば、”Good morning”を発音するときネイティブは「グッドモーニング」とは発音しません。「グッモーニン」に近い発音となります。
こんな感じで、ネイティブは教科書通りの発音をしていません。
「教科書通りに発音してくれないなんてひどい!」と思うかもしれませんが、「グッドモーニング」と発音するより、「グッモーニン」と言った方が省エネだからです。実際に口に出してみてみると省エネ感がわかるはずです。
実は省エネで発音するのは日本語でも同様で、「水族館」を「すいぞくかん」ではなく「すいぞっかん」と読んだりしますよね。なので、英語ネイティブが省エネで発音する話し方を知っておくことが大事なんです。
このネイティブの「省エネの発音」は5つのルールに分けられます。これらの5つのルールをマスターすれば、ネイティブの発音を聞き取れるようになります。この英語の5つの音声変化については、以下の記事に詳しく解説したので気になる方は読んでみてください。
⇒リンク:「英語の5つの音声変化」のルールをまとめて徹底解説【著者インタビュー】
聞き取れても理解できない
「リスニング音声で聞いた英文を読んでも理解できない......」という人は、聞き取った英語の音の意味を理解するプロセスに課題があります。具体的には原因は2つあります。
単語や文法を知らない
難しい単語や文法を知らないために、英文の意味を理解できないケースです。
たとえば、以下の文章。この英文を聞けば、理解できるかもしれません。
“He took a shortcut to avoid the heavy traffic.”
(彼は交通渋滞を避けるため近道を選んだ)
しかし、次の英文はどうでしょうか? ”detour(迂回路:うかいろ)”の意味を知らないと、英文の音声を聞いても意味を理解するのは困難です。
“He took a detour to avoid the heavy traffic.”
(彼は交通渋滞を避けるために迂回した)
筆者の経験上、単語や文法を知らないことが、リスニングができない原因となっているケースは意外と多いです。
本人は「英語が聞き取れない」と思い込んでいますが、実際には知識が不足しているケースです。
「自分は語彙力不足かな......」と思った人は、英単語帳に取り組むのが効果的です。たとえばアルクのキクタンシリーズなどがオススメです。
英単語の効果的な覚え方については、以下の記事に詳しく解説したので参考にしてみてください。「脳をだます」のがポイントです。
⇒ご参考:英単語を覚えられない理由を解説【脳をだます覚え方とは?】
前提知識や文化的背景を知らない
たとえば、アメリカのニュースを聞いているとき、社会福祉の話題だったとします。もし、あなたがアメリカの社会福祉事情に詳しければ、ニュースの内容を理解できるかもしれません。
しかし、アメリカの社会福祉制度や歴史を知らないと、話についていけません。なぜなら、ニュースでは前提知識や背景をいちいち細かく説明してくれないからです。
日本語で、自分の専門外の話題を聞いているときを思い浮かべるとイメージが沸くかと思います。この場合、相手の話を聞き取れ、単語や文法も理解できているにも関わらず、意味が分からなくなってしまいます。
このように、前提知識や文化的背景を知らないと意味理解ができません。
なので、いきなり海外のドラマや映画、ニュースでリスニング勉強をするのはオススメしません。リスニング以外に前提知識や文化的背景などを調べないといけないので、負荷が高くなりすぎるからです。
聞き取った内容を覚えられない
ネイティブが発言しおわったとき、「あれ、最初の方では何を話してたんだったかな......」と思ったことはありませんか? 話を聞いている最中は理解しているつもりでも、聞いた内容が頭に残らない状態です。
聞き取った英語を覚えていられないと、意味を理解できません。なぜなら、コミュニケーションは一言では終わらないからです。相手が話す間、内容を覚えておかないと会話は成り立ちませんし、ニュースを聞く数分間、記憶にとどめておかないと、内容を理解できません。
しかし、英語の音声を聞くのにせいいっぱいの状態だと、脳の「メモリ」を記憶に回すことができず、聞き取った英語を覚えていられなくなってしまいます。そうなると、英語の音を聞き取れても、意味を理解できなくなってしまいます。
脳の中のコップがいっぱいになると、話を覚えていられない
リスニングが苦手な人と、リスニングが得意な人の脳の中を、コップの容量でイメージしてみましょう。
図に示したコップは脳の容量(メモリ)です。
左の図は、音の聞き取りと聞き取った意味の理解でコップがいっぱいになり、水があふれそうになっています。この状態になると、内容を覚えていられなくなってしまいます。なぜなら、覚えておくのに必要な容量が不足してしまうからですね。
この状態では、英語を聞いても意味を理解するのが難しいです。
反対に、右の図は音の聞き取りと意味の理解に使うコップの容量が少なくなっています。そのため、内容を覚えるためにコップの空きがある状態を表しています。日本語を聞く場合は、この状態ですね。
なぜなら、音の聞き取りとと意味の理解をほぼ無意識にできるからです。
同様に、英語でも音の聞き取りと意味の理解を自動化することにより、リスニニングができるようになります。
言い換えると、音の聞き取りと意味の理解を無意識にできるようにし、脳内のコップに余裕を持たせることがリスニング上達のポイントです。
脳のコップの容量を空けるにはシャドーイングがおすすめ
音の聞き取りと意味の理解の自動化にはシャドーイングがオススメです。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、後に続いて影(シャドー)のように発声するトレーニングです。
最初のうちは、英語の意味は考えず音声だけに集中してシャドーイングに取り組むことをオススメします。
そうすることで、音声知覚を自動化することができます。つまり、意識せずとも英語を聞き取れるようになるということ。なぜかというと、「自分で発音できる音は聞き取れる」からです。
- 教材を選び、音声と文章(スクリプト)を準備する
- 文章を見ずに音声を聞く
- 文章を読み、わからない単語や表現を調べる
- 文章を見ながら音声を聞き、「英語の5つの音声変化」をチェックする
- 文章を見ながら、オーバーラッピング(※)する
- 音声を見ずにシャドーイングをする
※オーバーラッピング:英語の音声と同時に発声するトレーニング
以下の記事にシャドーイングの具体的なやり方と注意点を詳しくまとめたので、参考にしてみてください。
⇒ご参考:シャドーイングの効果と正しいやり方と8つのコツ〜最強の英語トレーニング〜
英語が聞き取れないのは、正しい勉強法を知らないだけ
英語が聞き取れなくてイライラすると、「とても英語を聞き取れるようになる気がしない.......」と感じるかもしれません。実際、過去の筆者も同じように感じていました。
しかし、英語を聞き取れないのは正しい勉強法を知らないだけなんです。英語を聞き取れない3つの理由と解決法を知っていれば、誰でも英語を聞き取れるようになります。
短期間で英語を聞き取れるようになるには?
とはいえ、「結構大変そう......」、「一人でできる自信がない......」と感じる人もいるかと思います。そんな人には「英語コーチング」がおすすめです。英語コーチングの卒業生は、3ヶ月でTOEICスコア300点アップするなど短期間で英語力を飛躍的に伸ばしています。
ここでは、英語コーチングの概要とリスニング力アップにおすすめのスクールを紹介します。
英語コーチングとは?
英語コーチングとは、生徒一人一人にパーソナルコーチがつき学習をサポートしてくれるサービスです。
学習計画から、日々の学習の疑問点まで丁寧にサポートまでしてくれます。「専属のコーチが一緒になって伴走してくれている」と思うと、モチベーションも上がりやすく学習を継続できます。
実際、英語コーチングスクールの継続率は90%以上で、卒業生は2~3ヵ月でTOEICスコアを200~300点伸ばすなど、大きな成果を挙げています。
以下に当てはまる人には英語コーチングサービスがおすすめです!
- 短期間でリスニング力を伸ばしたい人
- 独学で英語学習に取り組んだことがあるが、継続できなかった経験がある人
- リスニング力向上のため、どの教材に取り組めばよいか迷ってしまう人
- 独学でシャドーイングやディクテーションを毎日1時間続ける自信がない人
ここ数年、英語コーチングスクールが増えてきています。まだ、駅前留学など従来の英会話スクールほどの知名度はありませんが、卒業生が実績を残しているので人気が出てきています。
多くの英語コーチングスクールの中から、筆者が厳選したオススメの英語コーチングスクール3選を紹介しておきます。
格安でTOECI対策|スタディサプリ パーソナルコーチング
スタディサプリパーソナルコーチングは、リクルート社のコーチングサービスです。
教材は『スタディサプリ』というスマホアプリを使用します。英文法を驚くほどわかりやすく解説した「神動画」が含まれているので、苦手な方でも文法をマスターできます。また、リスニング力アップに効果的なディクテーションやシャドーイングに取り組むこともできます。
⇒過去の自分に勧めたい! スタディサプリパーソナルコーチの評判と口コミ
スタディサプリ パーソナルコーチングは以下の特徴があります。
- 3ヵ月プランを終了した人は、平均100点以上TOEICスコアアップ
- TOEIC300点~800点の受講生が、大幅に点数アップ
- 継続率は93%
TOIECスコアを伸ばすために、リスニング力を身につけたい人にはおすすめです。
7日間の無料体験もあるので、気になる方は試してみてください。
コンサルタントは「英語のお医者さん」|STRAIL(ストレイル)
「なるべく短い学習時間で、効率的にリスニング力を伸ばしたい!」という人には、株式会社スタディーハッカーが運営するSTRAIL(ストレイル)がおすすめです。
ストレイルは、専門家が1人1人の苦手なポイントを特定し、改善するための効果的なトレーニングを行います。そのため、2~3ヵ月の短期間で飛躍的にリスニング力を伸ばすことができます。
⇒【衝撃!】ストレイルの評判と口コミ~TOEIC900がコンサルティングを受けた体験談
ストレイルのコンサルタントは、たとえるなら「英語のお医者さん」です。症状を細かく診て、課題を特定し、最低限必要なトレーニングを行います。だからこそ、効率的にリスニング力を伸ばすことができます。
ストレイルのコンサルタントは、大学や大学院で言語学や第二言語習得論を学んだり、過去に英語を教えた経験がある専門家の集団です。プロだからこそ、「英語のお医者さん」のような診断ができるわけです。
英語学習の効率とコスパの観点で、2023年時点で最強のスクールです。
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30日間返金保証あり
今なら英語力診断シートをもらえる
今ならSTRAILの無料体験を受けると、英語力診断シートを作成してもらえます。
この英語力診断シートを見ると、あなたの現状の英語レベルと、今後の学習内容が明確になりますよ。
本気で英語力を伸ばしたい人へ|PROGRIT(プログリット)
TOEIC点数が800点以上の人や、海外出張、海外出向が決まり、短期間でリスニング力を飛躍的に伸ばす必要がある人にはプログリットがおすすめです。
⇒【人生激変】プログリットの評判と口コミ|2ヵ月でビジネス英語力が伸びた体験談と感想
プログリットでは、プロのコンサルタントが毎日シャドーイングの添削をしてくれます。
シャドーイングはリスニング力アップに効果的なトレーニングなんですが、独学でやっていると、間違った発音のまま気づかないことがあります。間違った発音のままシャドーイングを繰り返しても効果が半減してしまいます。
だから、シャドーイングはプロからフィードバックを受けるのが有効なんです。
実際、筆者もプログリットを受講した2ヵ月で飛躍的にリスニング力を伸ばすことができました。プログリットに関する詳細を、筆者が実際に受講した体験談を交えて以下の記事で解説したので、気になる方は読んでみて下さい。
メディア掲載情報
シャドテン
シャドテンはプログリットの人気サービス「シャドーイング添削」がスピンアウトしてできたサービスです。
シャドーイングはリスニング力アップに効果的な勉強法。「最強の英語学習法」と言われることも。
しかし、シャドーイングには難点があります。それは負荷が高くて、やり方が難しいこと。前の章でシャドーイングのやり方を解説しましたが、独学で正しいやり方を実践するのは簡単ではありません。
- 英語音声に0.5秒遅れて発声する
- 音声の発音やリズム、イントネーションを真似する
言葉で書くと簡単そうですが、独学で実践できる人は多くありません。
それで、我流でやってしまうと思うような成果が得られません。「せっかくシャドーイングに取り組んだのに、全然リスニング力が伸びなかった......」なんてことになりかねません。
なので、シャドーイングにチャレンジするならシャドテンでプロの添削を受けてみてください。
シャドーイングの音声を送ると、プロが丁寧に添削をしてくれます。毎日、添削を受けられるので、日々やり方を改善できます。そうすると、着実にリスニング力を伸ばすことができます。
筆者も実際にシャドテンを受講しましたが、添削を受けると独学では気づけないポイントにまで意識を向けられます。シャドーイングの効果を最大限に発揮できるので、短期間で目に見えてリスニング力が伸びるんですよね。
シャドテンには7日間の無料体験があります。
「短期間でリスニング力をあげたい!」という場合は、無料体験を受けてみることをお勧めします。
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まとめ|英語を聞き取れず分からなくてイライラする!の解消法
「英語を聞き取れなくてイライラする!」を解消するには2つのアプローチが効果的です。
- なぜイライラするのか? を考えてみる
- 英語が聞き取れない3つの理由を解決する
かつては、筆者も英語を聞き取れなくてイライラしていました。しかし、上記を実践した結果、いまでは英語を聞き取れなくてフラストレーションを感じることは、ほとんどなくなりました。
ぜひ、この記事の内容を実践してみてくださいね。