
「プログリットとトライズはどちらがおすすめ?」
「プログリットとトライズはどんな違いがあるの?」
プログリットとトライズは、英語コーチングスクール。どちらも生徒の英語力を飛躍的に伸ばすのがウリで、一見すると違いが分かりづらいかもしれません。
英語コーチの筆者がプログリットとトライズの両方を体験してきました。両社の特徴を一言で表すと以下になります。
「プログリットは、2~3ヵ月の短期間でビジネス英語力を高める効率重視のスクール」
「トライズは、英語初心者が1年間で1000時間を勉強し、ビジネス英語を身に着ける王道の英語スクール」
- プログリットとトライズの特徴
- プログリットがオススメな人、トライズがオススメな人
- 創業者の本をみると、プログリットとトライズの違いが分かる
この記事の目次
プログリットとトライズの特徴
プログリット、トライズとも「英語コーチングスクール」です。
英語コーチングスクールは、従来の英会話スクールと異なり、対面レッスンよりも生徒の自習のサポートに力を入れています。
なぜなら、英語力を伸ばすには勉強量をこなすことが必要だからです。
英会話スクールが月4時間程度(週1時間レッスン×4回)に対し、英語コーチングスクールでは、生徒が月に60~90時間(毎日2~3時間)の英語学習ができるようサポートします。
プログリットとトライズの口コミ比較
プログリット、トライズともHPでの口コミは素晴らしいです。
プログリットの口コミ:
受講前は「英語会議で話されている主題が何か分からなかった」のですが、受講後は「主題が何で、どのような流れかついていけるようになりました。」
「受講1ヵ月あたりからTOEICのリーディングを最後まで解けるようになったり、音声が聞き取れるようになり変化を感じた。結果的にTOEIC500点代から730点を超えることができた。」
トライズの口コミ:
「一年間でVersant(*)の点数が35点→46点に伸び、留学経験あるの? と聞かれるまでになった」
「海外出張で、以前はまったく聞き取れなかったビジネスミーティングの内容を聞き取れるようになった」
(*)Versant:リスニング力、スピーキング力を測る信頼性の高いテスト。
どちらのスクールの口コミを見ても、受講生の英語力の伸びは目覚ましいです。
では、プログリットとトライズにはどのような違いがあるのでしょうか。
次の表はプログリットとトライズの違いをまとめた表です。
トライズの特徴
トライズでは、生徒が1年間かけて1000時間の英語学習することを目標にしています。
一般的に、社会人が英語を習得するには1000時間の学習が必要と言われているからです。
後で詳しく書きますが、創業者の元ソフトバンク三木雄信社長の経験がベースとなっています。
学習内容は主にリスニング、スピーキングのトレーニングです。日本人は学校教育で英語の基礎を学んでいるため、これらを「使える英語」にするのが、英語上達の近道との考え方です。
実際、トライズではリスニング力とスピーキング力を測るVersantの点数を英語力の指標としています。TOEICの点数は求めません。
ネイティブ講師によるレッスン(年間141回)に加え、専属のコンサルタントが自習をサポートする体制。
トライズの特徴と一言でまとめると、以下になります。
「トライズは、英語初心者が1年間で1000時間を勉強し、ビジネス英語を身に着ける王道の英語スクール」
プログリットの特徴
プログリットのコンセプトは「短期間で圧倒的に英語を伸ばす」です。
生徒が最高効率で英語力を伸ばすことにフォーカスしています。
プログリットには「ビジネス英会話コース」と「TOEICコース」があります。
ビジネス英会話コースでは、仕事で英語を使いこなせるレベルを目指します。トライズと同様にVersantのスコアを指標にします。
TOEICコースは、飛躍的なスコアアップを目指します。単なるTOEIC対策ではなく英語力の底力を上げることを目標とします。
プログリットの最大の特徴は、英会話レッスンがないことです。
その代わり、生徒の「自習力(自習の学習効率)」の最大化することに特化しています。
プログリットが提供するサービスは主に以下の二点です。
1) 最も学習効率が高い、生徒に合わせた英語学習カリキュラム
2) 生徒が毎日2時間以上、学習を継続するため、万全のサポート
つまり、プログリットは英語を教えません。生徒自身が自習するのを専属コンサルタントがサポートしてくれます。
これには理由があります。英語力アップにつながる重要事項にフォーカスしているからです。
具体的には、以下の3つです。
② 大量のインプット、少量のアウトプット
③ プロから頻繁にフィードバックを受ける
ご参考:英語勉強法の効率が変わる5つのポイント|科学的な英語上達法
ここで、「英語力の伸び=学習生産性×投下時間」と表せます。
学習生産性に重要な②、③と投下時間①を最大化するためのプログラムを作っています。
ネイティブ講師の英会話レッスンをプログラムに組み込めば、生徒の満足度は高くなります。しかし、「生徒が英語力を伸ばす」ことに徹底的にこだわった結果、重要度が低いと判断し、あえて英会話レッスンはプログラムから外しているのです。
このあたりの考え方は、創業者の岡田さんが元マッキンゼーのコンサルタントであることが影響していると思います。
プログリットの特徴を一言でまとめると以下になります。
「プログリットは、2~3ヵ月の短期間でビジネス英語力を高める学習効率重視のスクール」
プログリットがおすすめな人、トライズがおすすめな人
ここまで、プログリットとトライズの特徴を解説してきました。
では、どのような人におすすめできるのでしょうか。
プログリット、トライズをおすすめする人、おすすめできない人を表にまとめました。
英語初心者で基礎からビジネス英語を身に着けたい人には、トライズがおすすめ
- 英語を基礎からしっかり身に着けたい人
- スクールにお任せで、英語力を伸ばしたい人
- 資金に余裕がある人
英語を基礎からしっかり身に着けたい人
トライズは1年間、毎日3時間の学習で英語力を伸ばすことを目標にしています。合計1000時間です。
トライズでの学習を1年間続ければ、基礎から英語力がしっかり身に着き、英語を使いこなせるようになります。
「この一年でビジネス英語を身に着けよう」と思う人には最適のスクールです。
スクールにお任せで、英語力を伸ばしたい人
トライズでは自習だけでなくネイティブ講師のレッスンも含まれる、英語学習のフルパッケージを受けられます。
このカリキュラムを1年続ければ、英語力を伸ばすことができます。つまり、すべてトライズにお任せで英語力を飛躍的に伸ばせるのです。
細かいことを考えるのが面倒で、「すべてフルパッケージで提供してほしい!」と感じる方にはトライズはぴったりです。
資金に余裕がある人
トライズの受講料は安くはありません。1年間で134万円です(一括払いのとき)。
141回のネイティブ講師とのレッスンがあり、しかも1年間専属コンサルタントがサポートをしてくれるのだから当然です。
資金に余裕があり、1年間を英語に費やせる人はトライズで大きく英語力を伸ばせるでしょう。
トライズをおすすめできない人
反対にトライズをおすすめできないのは以下に当てはまる人です。
- 仕事の都合などで、英語力アップに1年も時間をかけられない人
- 料金を支払う余裕がない人
仕事の都合などで、英語力アップに1年も時間をかけられない人
トライズは1年間かけてじっくり英語に取り組むプログラムです。
そのため、仕事の都合などで英語力アップに1年も時間をかけられない人にはマッチしません。
実際、私もこのパターンに当てはまりました。
無料説明会を受けて、トライズは非常によいスクールで、「ここで一年間トレーニングを積めば、英語を使いこなせるようになるだろうな」と感じました。
しかし、当時の私は4か月後に国際学会発表を控えていました。英語を学ぶ目的は「国際学会のプレゼンを、質疑応答を含めてこなせるようになる」ことでした。
そのため、残念ながら1年間のプログラムのトライズとはマッチしなかったのです。
(2020年11月18日追記)
「トライズ」でも、生徒さんが2ヶ月でVersant(*)が22点から42点まで増加した実績があります。
自習に加えて週3回の英会話レッスン+受け放題のフリートークグループレッスンが受けられるため、短期でも学習成果を上げることが可能です。
短期間でビジネス英語を身に着けたい人は、プログリットがおすすめ
- とにかく効率よく、仕事で使える英語を身に着けたい人
- 海外出張や海外赴任など、すぐに英語力を伸ばす必要がある人
とにかく効率よく、仕事で使える英語を身に着けたい人
先ほど解説したように、プログリットは生徒が最大の効率で英語を身に着けることにフォーカスし、徹底しています。
そのため、とにかく効率よくビジネス英語を身に着けたい人にはベストなスクールです。
海外出張や海外赴任など、すぐに英語力を伸ばす必要がある人
数か月後に重要な海外出張や、海外赴任が決まりすぐに英語力を上げたい人にもプログリットはおすすめです。
プログリットには2ヵ月プランと3ヵ月プランがあります。口コミを見ると2ヵ月プランでも目覚ましく英語力を伸ばしている人が大勢います。
実際、私は4か月後の国際学会のプレゼンを成功させるためにプログリットのビジネス英会話コースを受講しました。その結果、2ヵ月プランで仕事で使える英会話力を身に着けられました。
ご参考:【体験談】プログリット(Progrit)が短期間での英語力アップに効果的な理由
このように、仕事の関係などで、すぐに英語力を伸ばしたい人にもプログリットはおすすめです。
プログリットをおすすめできない人
- どうしてもネイティブ講師の英会話レッスンを受けたい人
- 英語に時間とお金を投資する意志がない人
どうしてもネイティブ講師の英会話レッスンを受けたい人
プログリットにはネイティブ講師はいませんし、英会話レッスンもありません。英語力アップに影響する要因に絞ったサービスを提供しているからです。
実際のところ、ネイティブ講師のレッスンを受けても英語力は上がりません。特にTOEIC800点以下の人にとっては、効率の悪い学び方です。
ご参考:ネイティブの英会話レッスンで気を付ける4つのこと【スクール5選】
それでも、ネイティブ講師の英会話レッスンを受けたい人には、プログリットは合いません。
英語に時間とお金を投資する意志がない人
トライズと比べプログリットは、受講期間は短く料金も抑えられています。
一般的な英語コーチングスクールの相場ですが、それでも2ヵ月の時間と38万円を投資することが必要です。
そのため英語力アップのために時間とお金をかけたくないな、と感じる人にもプログリットは向きません。
英会話スクールの料金を比較するときの考え方は以下の記事を参考にしてみて下さい。
ご参考:プログリットの料金は高い?英語スクールをコスパで比較すべきでない理由
プログリットとトライズのサービスの違い
次に両者のサービスを比較します。
トライズはネイティブ講師の英会話レッスンがあり、プログリットは英会話レッスンはなし
先ほども解説しましたが、トライズにはネイティブ講師による年間141回の英会話レッスンがあります。
自習で学んだ内容をアウトプットする場を提供するためです。
一方、プログリットには英会話レッスンはありません。「最高効率」で英語を身に着けるため、自習を中心にカリキュラムを組みます。必要に応じて、コンサルタントの提案で別途オンライン英会話を受講するケースがあります。
プログリットとトライズのフォロー体制の違い
プログリットにもトライズにも学習をサポートするコンサルタントがいます。
しかし、フォロー体制はプログリットの方が優れています。
トライズのコンサルタントの役割は以下の2点です。
毎日メールで学習フォローと2週に1回の面談です。面談では学習の進捗管理をします。
一方、プログリットは毎日チャットでの学習フォローと、週1回の面談があります。
このフォロー体制がプログリットの最大の特徴でもあります。
チャットでは学習の進捗チェック、英語学習に関する相談への対応に加え、シャドーイングの添削をしてくれます。
実際にやってみるとわかりますが、毎日シャドーイングを添削してくれる価値は大きいです。
なぜなら添削によるフィードバックサイクルが早いと、上達するスピードが速いからです。
下のグラフはフィードバックサイクルによる学習効果のイメージ図です。短期間でフィードバックを回すほど、複利効果のように学習効果が高まっていきます。
卒業後のフォロー
トライズでは「無料延長保証」があります。一年間、トライズで学習して結果が出なかったときは、無料で3ヵ月の延長ができます。
生徒に結果を出させる自信があるからこそのサービスでしょう。
プログリットは卒業時に、コンサルタントが一年間の学習プランを作ってくれます。
卒業後も学習を継続できるようにするためです。
生徒の「自習力」を重視する、プログリットらしいサポートです。
スクールの所在地を比較【オンラインコースもあり】
校舎の数はトライズ、プログリットとも12校。プログリットが名古屋にスクールを構えていますが、似た地域にスクールを出しています。
自宅や職場の近くにスクールがあるかを確認してみるとよいでしょう。
地方にお住まいで、近くにスクールがない人にはオンラインコースがおすすめです。
プログリットとトライズの料金比較
次にプログリットとトライズの料金を比較します。
トライズは1年間で合計165万円です。一か月あたりでは13.3万円。
9/30までのキャンペーンを適用すると、1年間で128万円、一か月あたりは10.6万円となります(一括支払いのみ)。
一方、プログリットは2ヵ月で37.8万円、一か月あたりは18.9万円です。
いずれにしても、気軽に出せる金額ではないと思います。スクールとの相性もありますので、この記事を読んだ上で両者の無料体験会に参加してみることをおすすめします。
プログリットとトライズの創業者の思想と本の内容
トライズもプログリットも、英語教師ではなく一流のビジネスパーソンが起業しています。
しかし、それぞれの創業者の経歴や経験、思想に違いがあり、両社の特徴を生んでいます。
トライズの創業者
トライズ創業者の三木雄信さんは、元ソフトバンクで孫社長の秘書として仕事をしてきた方です。
入社早々、孫社長とシリコンバレーに行き、ヤフー創業者のジェリー・ヤン、初代CEOのティム・クーグルと英語で交渉する場に同席したとのこと。しかし、マトモに英語を勉強したことがなかった三木氏は、当然ほとんど何も話せなかったとのこと。ヤフー側からもバカにされる始末。
「このままではクビになる…」とビジネスで使える英語を一年間で身に着けることを目標にしたそうです。
毎日3時間、365日で約1000時間を英語学習に費やし、ビジネスで使える英語力をみにつけました。
忙しい仕事をしながら、英会話スクールに通いつつ自習をする。映画を丸々シャドーイングしたとのこと。
このときに三木氏が実践して実際に成果があった方法を体系化したのがトライズのプログラムとなっています。
詳細なエピソードを知りたい方は「人生最後の英語鬼速やり直し」を読んでみて下さい。
プログリットの創業者
プログリットの創業者の岡田祥吾さんは、元マッキンゼーのコンサルタントです。
マッキンゼーはグローバルに展開するトップコンサルティングファームで、日本オフィスであっても英語で仕事をしています。
岡田さんは英語ができないために、プロジェクトで付加価値を出せずに非常に悔しい思いをしたそうです。
そこで、試行錯誤をして英語力を伸ばす方法を探索。
ご自身の体験から、「英語力の伸び=学習生産性×投下時間」と気づきました。
学習生産性を高めるために、最先端の研究を調べ、最も効率よく英語を習得できる科学的なアプローチを体系化しプログリットのプログラムに落とし込んでいます。
このような合理的な思考法、論文調査を含む情報収集のやり方は、岡田さんが工学部出身というのも影響しているかもしれません。
また、岡田さんがマッキンゼーで日本の大企業にコンサルティングしていたとき。英語ができないがために、日本企業が世界で負けていく姿を目の当たりにしました。「海外企業と戦っていくために、日本人ビジネスパーソンの英語力を伸ばして、日本人と企業に貢献したい」というのが起業のモチベーションとなっています。
このあたりの考え方は、私も岡田さんに共感しています。
ご参考:
① 英語力を飛躍的に伸ばす方法を、学習法の原則(限界的学習)と第二言語習得論の観点で記事にまとめました。
ご参考:効果的な英語勉強法4+1のポイント【科学的な裏付けあり】
②なぜエンジニアが英語を身に着けるべきなのか、どの程度のレベルを目指すべきかを解説しました。
ご参考:英語ができるエンジニアの3つのメリット【仕事で使うレベルも解説】
プログリット創業者の岡田さんの考えやエピソードを、より詳しく知りたい方は「英語学習2.0 」を読んでみて下さい。
このように、トライズとプログリットの特徴と違いは両社の創業者の経験や思想が表れています。
まとめ|プログリットとトライズの比較
私はプログリットとトライズ両方の体験会を受講しました。
また、両社の創業者が書かれた書籍も読んだことで、どのような思想でプログラムが組まれているかも理解しました。
どちらのスクールも実績は十分で、プログラム通りに学習を進めれば仕事で使える英語力を身に着けられます。
ただ、数か月~1年の間学ぶには、スクールとの相性は重要です。
「英語力を伸ばしたい!」
「英語を話せるようになりたい!」
「英語で仕事ができるようになりたい!」
という人は、まずは無料カウンセリングに参加して、プログリットとトライズを比較してみるとよいでしょう。
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