グローバル化が進んでいる今、英語は最も人気のあるスキルアップのひとつです。
誰でも一度は、「もっと英語力を向上させたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか?
たしかに英語が得意になると、海外旅行を今まで以上に楽しめたり、キャリアアップにつながったりと、メリットがたくさんあります。
でも、英語力ってそんなに簡単に伸びませんよね。「頑張ろうとしたけど、英語が身に付かなくて挫折してしまった......」という人もいるでしょう。
そこで今回は、英語力を最短で向上させてスキルアップする勉強法を紹介します。
英語力が伸び悩んでいる人や、効率よく英語を身に着けたい人は、ぜひこの記事を読んで実践してみてください。
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英語スキルの現状と課題把握が第一歩
英語力アップのためには、まず現状の英語スキルと課題を把握することが重要です。
水泳を例にとって、イメージしてみましょう。
現状で25mしか泳げない人と、すでに1km泳げる人では、目標設定が変わってきますよね。
さらに、フォームが乱れているのか、持久力が足りないのかなど、一人ひとりの課題に合わせた練習メニューが必要です。
英語も同様です。「今、自分は何ができて、何ができないのか」を正しく知ることが英語力向上の第一歩になります。
今の英語スキルを知る方法
では、自分の英語スキルはどうすればわかるのでしょうか?
最も簡単かつ正確な方法は、何かしらのテストを受験することです。
英語力を測る国際的な試験は、TOEIC、TOEFL、IELTSなど色々あります。
目的や興味によって選んで構いませんが、「どれがいいかわからない」という場合は、とりあえずTOEICがおすすめです。
リーディングとリスニングのスキルを測る「TOEIC Listening & Reading Test」が最もメジャーですが、ライティングやスピーキングのテスト(TOEIC Speaking & Writing Test)もあります。
どのスキルのレベルを知りたいかによって、受けるテストを選んでみてくださいね。
合格・不合格ではなく、スキルごとに点数が出るので、現時点での実力が明確にわかりますよ。
筆者も何度か受験していますが、「リーディングが前回より15点上がった!」など点数で成長が実感でき、勉強のモチベーションになりました。
目標達成までの課題を見つけよう
現状の英語スキルが把握できたら、目標達成のために何が足りないのかを考えてみましょう。
TOEICを例にすると、リスニングの点数が低かったらリスニング対策を集中的に行い、リーディングの長文読解でミスが多かったら英文をたくさん読む、という感じです。
もちろん、テストではなく実践の場で課題を見つけることもできます。
筆者は留学中、現地の人たちに日本文化について質問されましたが、ボキャブラリーが足りなくて言いたいことが伝わりませんでした。
その時「次に聞かれたらきちんと話したい!」という目標ができたので、使えそうな言い回しや単語を暗記しておくことにしました。
おかげで留学が終わる頃にはきちんと日本のことを説明できるようになり、相手に喜んでもらえて嬉しかったことを覚えています。
このように課題がわかれば、最短で克服して結果を出すことができます。
効率よく英語力を向上させるために、「自分には何が足りないのか」を常に意識してみてください。
初心者がビジネス英語力を最速で向上させてスキルアップする勉強法
今の英語スキルと課題が把握できたら、さっそく学習に取りかかりましょう。
そうはいっても、「どうやったら自分に足りないスキルを伸ばして、課題を克服できるんだろう?」と悩んでしまうかもしれません。
そこで、初心者の大人が英語力を最速で向上させるための具体的な勉強法を紹介します。
リーディング、リスニング、英会話の3つのスキル別にまとめたので、伸ばしたいスキルの項目を参考にしてください。
リーディングの勉強法
リーディングは、英文のメールや書類、文献を読み解くために必要なので、ビジネスシーンでも役立つスキルです。
TOEICはもちろん、ビジネスの現場でも、英文は「速く・正確に」読むことが重要ですよね。
今は辞書だけでなくネットでも調べることができるので、基礎的な文法力のある大人なら、時間をかければ「正確に」読むことはそれほど難しくないはずです。
課題は「速く」読むこと。リーディングで伸び悩んでいる人は、圧倒的に読むスピードが足りていません。
読解スピードを上げるには、時間を計測しつつ、「英語の順序のまま理解する」という意識を持つことが大切です。
“ I had dinner with my friends yesterday.” を「私は夕食をとった / 私の友達と / 昨日」という順序で理解していくイメージです。
英文を読む速度を上げるための具体的な方法は下記の記事で解説しています。
参考:英語リーディングの勉強法|WPM150に読む速度を上げる方法
量をこなすことも必要なので、毎日英文を読む習慣をつけましょう。
教材は「BBC News」や「NEK WORLD-JAPAN News」などのニュースサイトでもいいですが、初心者には難しく感じるかもしれません。
初心者の大人におすすめなのは、英語学習アプリ「レシピー(Polyglots)」です。レシピーのリーディング素材では、ペースメーカーで速度を調整したり、日本語訳で意味を確認したりできるので、わからないところを放置しなくて済みますよ。
※レシピーの画面
リスニングの勉強法
リスニングで最も大切なのは「英語を正しい発音で理解すること」です。
なぜなら、カタカナ英語に慣れていると、ネイティブの会話はなかなか聞き取れないからです。
たとえば “Not at all.(どういたしまして)” はネイティブ発音だと「ノラロー」のように聞こえますが、カタカナで「ノット・アット・オール」と覚えていたら、全く認識できませんよね。
そこで、本物の英語をたくさん聞いて、正しい発音に慣れることが大切です。
おすすめの勉強法は「ディクテーション」と「シャドーイング」です。
- ディクテーション:聞こえた英語の音声をノートに書き取り、単語の知識と正しい発音を結びつける勉強法
参考:英語ディクテーションの正しいやり方|効果的な学習法を紹介 - シャドーイング:聞こえた英語の音声を繰り返して発音し、英語特有の音の変化やリズムを身につける勉強法
参考:シャドーイングの正しいやり方と8つのコツ〜おすすめ教材を紹介〜
英語をただ流し聞きするだけでは、無意識に脳が雑音として処理してしまうため、正しい発音は身につきません。
ディクテーションやシャドーイングを行うと、聞こえる英語に意識が集中するので、結果としてリスニング力が向上します。
英会話の勉強法
英会話の練習は独学でもできますが、効率よく上達したいならオンライン英会話や英語スクールに投資するのがおすすめです。
なぜなら、たくさんネイティブと話して英語でのコミュニケーションに慣れることが上達の第一歩だからです。
特に初心者は「英語を話すのが恥ずかしい」という気持ちが強く、英語を口に出すのをためらってしまいます。
なのでレッスンで強制的に英語を話す機会をつくり、
- 自分の英語は通じる
- 英語を話すのは当たり前
という考えにシフトしていく必要があります。
筆者の場合は中学生時代に英会話教室「ECCジュニア」に通っていました。
最初は恥ずかしくて黙っていたのですが、講師や他の生徒が普通に英語で会話するのを聞いているうちに、抵抗がなくなって自分も話せるようになりました。
その後も留学や海外旅行でネイティブと会話してきて、「英語で話せた」という経験が今の自信につながっています。
最近は「Rizap English(ライザップイングリッシュ)」のような短期集中型のコーチングスクールや、「Gaba」のようなマンツーマン英会話スクール、「ネイティブキャンプ 」のように比較的安価なオンライン英会話などさまざまなサービスがあり、予算や学習スタイルに合わせて選べます。
週に1度は英語を話す機会をつくって、英会話力を向上させましょう。
短期間でビジネス英語力を向上させてスキルアップする勉強法2つのコツ
社会人は忙しくて学習時間を取れないことも多いので、遠回りを避けて手っ取り早くスキルアップしたいですよね。
ここでは、短期間で英語力を向上させる勉強法のポイントとコツをお伝えします。
この2点さえ押さえれば、効率がグッとアップしますよ。
- 具体的な目標をたて、学習スケジュールを組む
- 学習を楽しみながら継続する
具体的な目標を立て、学習スケジュールを組む
答えられない場合は、まず目標を決めてください。
マラソンでも、ゴールがわからないまま走り続けるのはつらいですよね。
英語も何のためにやっているのかはっきりしないと、モチベーションを保てませんし、日々何をすべきかもわかりません。
目標は具体的であればあるほど効果が高くなります。
- 転職に備えるため → TOEIC800点以上取って外資系企業を視野に入れる!
- 外国人と友達になりたい → 日常会話のテキスト1冊暗記してすらすら話せるようになる!
このように、達成度が客観的にわかるように目標を掘り下げてみてください。
次に「いつまでに達成したいか」から逆算して学習スケジュールを組みましょう。
注意点としては、あまりにガチガチに固めたハードな計画を立ててしまうと、途中で苦しくなって挫折してしまいます。
「残業で学習できなかった時のために、土曜日は予備日にしておこう」など柔軟に組むのがおすすめです。
学習を楽しみながら継続する
英語力向上に最も重要なことは「継続」です。
一気に10時間勉強して、その後1ヶ月何もしないより、毎日10分でもコツコツ続けたほうが、結果的には近道になります。
とはいえ続けるのって難しいんですよね。
筆者も恥ずかしながら、筋トレや早起きなど色々なチャレンジが三日坊主に終わった経験があります。
それでも英語学習は長年続けられているのですが、ポイントは「楽しむこと」。
TOEIC問題集のように真面目な教材ばかりだと飽きてしまうので、海外ドラマ「フレンズ」のセリフを覚えたり、「カーペンターズ」の英語の歌を歌ってみたり、英語を楽しむ工夫をしてきました。
他には、学んだフレーズをオンライン英会話で実践してみて、「やった、通じた!」と達成感を得るのもおすすめ。
とにかく「英語学習=楽しい」と印象づけることが大切です。
習慣がつくまでしばらくは苦しいかもしれませんが、続けていれば英語ができる喜びを感じられるようになります。
楽しみながら続けていれば、いつのまにか英語力が向上していますよ。
ビジネス英語力を向上させてスキルアップしたい人の「よくある質問」
続いて、英語のスキルアップのための、よくある質問を紹介します。
おすすめの英語力診断を知りたいです
一般的にはTOEICやTOEFLなどのテストが有名です。国際的にも認められているので、高得点を取ればスコアをアピールすることもできます。
ただ、これらの試験は受験料がかかります(TOEICの場合は7,810円)。
「無料で英語力を診断してもらえるところはないの?」という場合は、英語スクールの無料診断を受けてみることをオススメします。
無料体験の一貫として、無料で英語力の診断をしてくれるスクールもあるんですよね。
中には、無料と思えないほどハイクオリティな診断をしてくれるスクールもありますよ。以下に、筆者が実際に受けて無料診断の質が高いと感じたスクールを紹介しておきます。
- ENGLEAD|国際基準CEFR(セファール)に基づく診断
- ENGLISH COMPANY|専門家が的確に英語力を診断
- レアジョブ スマートメソッド|スピーキング力を無料診断
大人の英語やり直しにおすすめの本を教えてください
英語をやり直す場合は、まず中学英語の復習から始めるのがオススメです。
なぜなら、中学英語をマスターすれば大抵の日常会話やビジネス会話をこなせるからです。
反対に、中学英語が身についていないと、いくら英会話の練習をしても上達しません。
中学英語をマスターするのにオススメの本は『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』です。わかりやすい解説で、一気に中学英語を復習できますよ。
著者による動画もあるので、チェックしてみてくださいね。
英語の勉強の仕方がわかりません
初心者こそ、正しい英語の勉強の仕方を身につけることをオススメします。
なぜなら、その後の成長が圧倒的に早くなるからです。
超初心者向けの、英語の勉強法について、以下の記事に詳しく解説したの、読んでみてくださいね。
参考:英語の勉強の仕方がわからない社会人へ|王道の4ステップを解説
忙しい社会人でも独学で英語を身につけられますか?
はい、もちろんです。
忙しい社会人は、通勤時間などの隙間時間を有効活用するのがオススメです。
以下の記事も参考にしてみてください。
参考:【忙しい人へ】隙間時間におすすめな3つの英語学習法~アプリ7選も紹介~
まとめ|楽しみながら英語を身につけてスキルアップしよう
英語は正しい方法で学習すれば、誰でも必ずできるようになります。
まずは今の英語スキルと課題を把握するところから始めましょう。
ポイントを押さえて自分にあった勉強法を実践すれば、最短で英語力を向上させることができますよ。
今までに挫折したことがあるという人も、ぜひもう一度英語学習にチャレンジしてみてください。
英語ができると自分の可能性が広がります。この記事で紹介した勉強法を参考に、楽しみながら英語力を伸ばしてスキルアップを目指しましょう!