
「英語を勉強しようと思うけど、仕事が終わって家に帰ると疲れてダラダラしてしまう」
「通勤時間を有効活用するための勉強方法や工夫を知りたい」
この記事は、こんな人に向けて書いています。
通勤時間やスキマ時間を有効活用すると、思っている以上に英語学習がはかどります。
実際、私がビジネス英語コーチとしてサポートしている経験からも、通勤時間やスキマ時間を学習に活用している人は着実に英語力を伸ばしています。
この記事では、私の経験も踏まえて通勤時間、スキマ時間を英語学習に有効活用する方法を解説します。
この記事の目次
私が通勤時間、スキマ時間を英語学習に有効活用した方法
忙しい社会人が英語を勉強するとき、勉強時間の確保が大きな課題となります。
仕事が終わり家に帰ってからは疲れてしまい、「明日勉強すればいいか」と先延ばしをしがち。
「朝早く起きて勉強しよう!」と決意を新たにしても、眠気に負けて起きられなくなってしまう。
時間の確保が難しいビジネスパーソンは、通勤時間を活用して英語学習を習慣化するとよいでしょう。
以下で、具体的に通勤時間やスキマ時間を活かす方法を紹介します。
- 歩きながらシャドーイングをする
- 電車では瞬間英作文のトレーニングをする
- スキマ時間に単語帳アプリに取り組む
隙間時間の英語勉強法1|歩きながらシャドーイングをする
シャドーイングとは英語のリスニング教材を聞きながら、音声の後に続いて発声するトレーニングです。
音を一つ一つ聞き取り、自分の声で再現させるトレーニングであるため、リスニング力向上に効果的なことが知られています。
毎日1時間のシャドーイングを2ヵ月間継続すると、リスニング力は向上します。
しかし、同じ音声を繰り返し繰り返しシャドーイングしていると次第に飽きてきます。
そのため、私は通勤の徒歩時間にシャドーイングの練習をすることにしました。
家から駅までの15分、最寄り駅から会社までの15分。往復で1時間(15分×2×2=60分)です。
具体的には、以下のように行いました。
前日までにスマホにシャドーイングに使う音声をダウンロードしておきます。
また、事前にシャドーイングに使う音声の原稿を用意し、わからない箇所は辞書を使い内容を理解しておきます。
そして、通勤の徒歩時間はイヤホンをして、スマホでダウンロードした音声を流し、歩きながらブツブツ小さな声を出してシャドーイングをしました。
歩きながらブツブツ声に出していたら、周りから怪しい人だと思われるのでは? と不安になる人もいるかと思います。
私も最初は周りの視線が気になっていました。
しかし、実際に試してみるとわかりますが、シャドーイングしながら歩いていても、誰にも気にされません。
2ヵ月間、毎日続けましたが、誰にも声をかけられませんでしたし、変な目で見られることもありませんでした。
英語リスニングとスピーキングに効果があるシャドーイングについて、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみて下さい。
ご参考:英語シャドーイングの効果とやり方【英会話が上達するコツを伝授】
隙間時間の英語勉強法2|電車では瞬間英作文のトレーニング
電車内では、瞬間英作文と呼ばれる英会話のトレーニングを行いました。
瞬間英作文は、中学生レベルの英文を自然と口になじませるためのトレーニングです。
1ページに10個の例文があります。日本語訳を見ながら、瞬間的に英訳して英語を口に出します。
1つの例文を3回繰り返して英訳します。
このトレーニングをひたすら繰り返すのです。
電車の中で英語を口に出すと、隣の人に迷惑がかかるので、私は口パクで練習をしました。
また、毎日テキスト本を持ち歩くのが面倒になったため、スマホアプリ版を活用しました。
英語スピーキング力に効果のある瞬間英作文の具体的なやり方を知りたい方は、以下の記事を読んでみて下さい。
ご参考:瞬間英作文の効果的なやり方|独学で挫折した理由とプログリットで続けた結果
隙間時間の英語勉強法3|電車待ちなどスキマ時間に単語帳アプリに取り組む
英語レベルを上げるのに、単語数を増やすことは避けて通れません。
英単語を覚える一番良い方法は、繰り返し同じ単語に触れることだと、記憶のメカニズムからわかっています。
しかし、英単語帳に繰り返し取り組むのは単調で飽きてしまいがちです。
そのため、私は電車待ちなどのスキマ時間を使い、英単語帳に取り組みました。
英単語帳もスマホアプリを活用し、わざわざテキストを取り出さなくてもスキマ時間にすぐに学習できる環境を整えました。
私が使ったのは、アルク社のキクタンシリーズです。
以下の記事で、英単語の効果的な覚え方を詳しく解説しています。参考にしてみて下さい。
ご参考:英単語を覚えられない原因と勉強法6つのコツ【脳をだませ!】
通勤時間を活用して英語勉強に取り組むための3つの工夫
通勤時間を最大限に有効活用するため、以下の工夫を取り入れました。
- 決まったときに決まった勉強をしてルーチン化する
- 通勤中にトレーニングに集中できるよう、家で準備をしておく
- できる限りスマホアプリを活用する
通勤時間に英語勉強する工夫1|学習内容をルーチン化する
英語学習の効果は1週間や2週間で出てくるものではありません。
最低でも2ヵ月はかかります。
そのため、やる気やモチベーションに頼ると効果が出るまで続けられません。
詳細は以下の記事に書きましたが、モチベーションを刺激しても長く続かないからです。
モチベーションに頼る代わりに、学習時間を生活時間に組み込みルーチン化(習慣化)することが重要です。
ルーチン化することで、「いまから何の勉強をしようかな?」と余計なことを考える必要がなくなります。
たとえば、「電車に乗ったら瞬間英作文をやる」「電車を待つ間は、単語帳アプリに取り組む」などを習慣化します。
つまり、決まったとき、決まった場所で、勉強する内容をあらかじめ決めておきます。
「朝起きて洗面所に立ったら歯を磨く」という習慣と同じです。
このように、具体的な習慣を作ることで、意識せずとも自動的に英語勉強に取り組めるようになります。
通勤時間に英語勉強する工夫2|トレーニングに集中できるよう、家で準備をしておく
通勤中にできる勉強内容には、どうしても制約が生じます。
通勤電車でA4サイズのテキストを広げて、書き込むのは難しいでしょう。
そのため、通勤中に英語勉強のトレーニングに集中できるよう、家で準備をします。
たとえば、歩きながらシャドーイングを行うため、事前にスマホに音声をダウンロードしておきました。
また、前の日の夜に英語音声のスクリプト(原稿)を読み分からない意味は辞書で調べておきました。通勤中に印刷した原稿を広げ、辞書で調べて書き込む作業をするのは手間だからです。
このように事前準備をしたことで、通勤中に歩きながらのシャドーイングに集中できるようになりました。
通勤時間に英語勉強する工夫3|スマホアプリを活用する
私はできる限りスマホアプリを活用しました。
なぜなら紙の本を毎日持ち歩くのは重くて疲れるからです。また、電車が混みあうと紙の本は広げづらいから。
スマホアプリであれば、持ち運ぶのも手間ではありませんし、電車が混みあっていても何とかなります。
たとえば、アルク社の単語帳「キクタン」シリーズ。
当初は、紙の本を購入して学習していましたが、毎日の通勤に持ち運ぶには重すぎました。また、スキマ時間に勉強するために毎回カバンから本を出し入れする作業を面倒に感じるようになりました。
そのため、キクタンのスマホアプリ版を購入し、勉強することにしました。
できる限り英語学習以外のところに意志力を使わないようにするため、スマホアプリを活用するとよいでしょう。
通勤時間の英語学習におすすめのアプリ7選
以下では私が通勤中に実際に使って、英語学習に効果があったアプリを紹介します。
NHK world Radio Japan
最初に紹介するのは、”NHK world Radio Japan”です。
名前の通り、NHKが提供するラジオで、日本に住む外国人向けの番組です。
このアプリがオススメな理由は、NHKが提供しているため、内容が日本で報道されるニュースが英語で話されるからです。
日本人にとって馴染みのある話題となります。
つまり、前提知識や文化的背景を知らないケースは少なく、英語リスニング自身に集中しやすくなります。
TED
次におすすめするのはTEDアプリです。
TEDとはTechnology Entertainment Designの頭文字をとったもので、学術、エンターテイメント、社会課題、デザインなど様々な分野の第一線で活躍する人を講師として招き、プレゼンテーション主催している団体です。
TEDの精神の”Ideas worth spreading”にある通り、プレゼン内容は知的好奇心が刺激されるものばかりです。
そして、このTEDプレゼンをアプリで見ることができます。
話題が豊富なので、関心があるテーマを選んでプレゼンを聞くとよいでしょう。
世界中の一流のプレゼンターが、どのような英語表現を使うのかの勉強にもなります。
スタディサプリEnglish
TOEIC対策として有名な、リクルートが開発したアプリです。
このアプリを使い、TOEICのリスニング対策のとしてディクテーションのトレーニングができます。
ディクテーションとは、英語音声をリスニングし、文字に書き起こすトレーニングです。
ディクテーションはリスニング力向上に有効だとわかっています。
なぜなら、文字に書き起こそうとすると、細かい英語表現まで意識を向けることになるため、英語特有の音を聞き取れるようになるからです。
しかし、通勤時間にディクテーションに取り組むのは簡単ではありません。
電車内で紙を取り出してディクテーションをする時間の確保が難しいからです。
これに対してスタディサプリは、聞き取った英語をスマホに打ち込みディクテーションのトレーニングができます。
そのため、通勤電車でもディクテーションのトレーニングができます。
実際、私も通勤電車内でスタディサプリTOEICを使いディクテーションのトレーニングをしてみまして、ストレスなくトレーニングができると感じました。
有料ですが(月額2,560円、6ヵ月プラン)、TOEIC対策として非常に完成度の高い教材です。
通勤時間中にTOEIC対策をしたいのであれば、最適なアプリでしょう。
Polyglots
Polyglotsはリーディング速度向上に有効な無料アプリです。
【無料あり】英語リーディングが上達する勉強法と速度アップのコツに書きましたが、英語リーディング力を上げるために重要なことは、「英語の語順で読めるようになる」ことです。
Polyglotsには、多くのニュース記事がアプリ内に収録されており、好きな記事を読むことができます。
加えて、Polyglotsには「ペースメーカー機能」があります。
目標とするWPMを入力すると、その速度でページがスクロールされていきます。
実際に試してみるとわかりますが、150WPMで読もうとすると、返り読みをしている時間はありません。
Polyglotsの「ペースメーカー機能」を活用することで、リーディング速度を向上させることができます。
また、一記事は2~3分で読めるものが大半なので、通勤のスキマ時間に読むのに最適です。
キクタンアプリ
英単語は、同じ単語に繰り返し何度も触れることで記憶に定着します。
そのため、通勤時のスキマ時間にアプリを使って繰り返し勉強するスタイルと相性が良いです。
おすすめの英単語アプリはアルク社が出しているキクタンシリーズです。
英単語だけを繰り返し見て覚えるのもよいですし、例文を何度も通勤中に聞いて覚えるのも効果的です。
瞬間英作文アプリ
通勤時間であっても、英会話、スピーキング力のトレーニングができます。
具体的には「瞬間英作文」のトレーニングです。
瞬間英作文は、英語の知識がある程度ある日本人が、英語を話せないボトルネックを解消するために開発されたトレーニングです。
多くの日本人は学校教育で英語文法を習っていますが、瞬間的に英語が出てきません。脳の回路が英語を使えるように繋がっていないからです。
瞬間英作文は、簡単な文章を瞬時に英訳する練習を積むことで、脳の回路をつなげ口から自然と英語が出てくるようにするトレーニング法です。
書籍は英会話独学者のバイブルとなっています。
アプリ版では、本に収録されている例文がすべて使えることに加え、例文を口に出すまでの制限時間が設定できます。
そのため、アプリ版を使うことでトレーニングに負荷をかけられます。
まとめ|通勤時間を効率的に活用すれば英語力を伸ばせる
この記事では通勤時間を有効活用して、英語力を伸ばす方法について解説してきました。
ちょっとした工夫を取り入れることで、通勤時間に様々な英語学習法を取り入れることができます。
また、通勤時間に英語勉強をする習慣を作ると、特別な意識をしなくても毎日一定の英語学習時間を確保できるようになります。
実際、私はほぼ通勤時間だけで2時間の英語学習時間を確保し、英会話力を2ヵ月間で飛躍的に伸ばすことができました。
この記事で紹介した通勤時間の活用法を取り入れて、英語学習習慣に役立ててください。
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