企業の募集要項などに「ビジネス英語レベル」と書かれるケースがありますよね。
しかし「ビジネス英語レベル」という表現は曖昧なので、「具体的なイメージがつきにくい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際の体験も踏まえてビジネスレベルの英語力がどの程度かを詳しく解説します。
先に結論を言ってしまうと以下の通り。
- TOEICで800点をとれる
- 英語でプレゼンテーションができる
- 英語でビジネスの議論や交渉をこなせる
記事の前半では、なぜ上記がビジネスレベルの英語力の要件なのかを解説します。後半には、ビジネスレベルの英語力を習得する方法や、厳選したおすすめのスクールも紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
タップできる目次
ビジネスレベルで求められる英語力3つの要件
「ビジネスレベルの英語力」、「ビジネス英語レベル」という表現。なんとなくわかるような気がしますが、曖昧ですよね。
実際に仕事で英語を使った経験のある日本人ビジネスパーソンを対象に行われた調査結果を見てみましょう。この調査結果によると、「仕事で使える英語力」は以下の3つです (*)。
(*)参考文献;英語学習のメカニズム: 第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法
一つずつ解説します。
TOEICで800点を取れる
TOEICで800点を取れる人は、英語の基礎力が身についています。
英語で書かれた論文やニュース記事を読みこなすことができます。また、Google翻訳やDeepLなどの翻訳ツールを使いながら、英語メールやビジネス文書を書くことができます。
反対に、TOEICで800点以下だと、英文メールを誤解して読み取ってしまったり、文書を正確に書けなかったりして、仕事に支障が出てしまいます。
外資系企業への転職目安もTOEIC800点
TOEIC800点あれば、大抵の外資系グローバル企業の選考に進むことができます。日系企業であれば「英語が得意な人」と評価をしてもらえます。
筆者が転職活動をしたときに、実際に転職エージェント3社の担当者に話を伺ったことがあります。求人票には明記されていないことが多いですが、外資系企業で求められるTOEICの目安は800点と3人とも口を揃えて言っていました。
このように、TOEIC800点は英語で仕事をする際の一つの基準となります。
TOEIC800点でもミーティングで役に立たなかった
しかし、TOEIC800点を取れば良いのかというと、そんなことはありません。
筆者には恥ずかしい経験があります。
当時、TOEIC800点以上を取っていたので、上司や同僚から「英語ができる人」だと思われていました。
あるとき海外顧客との英語のミーティングに呼ばれ、上司から「今日はよろしく頼むよ!」と言われました。議題も、私の専門分野だったので、筆者がミーティングを取り仕切ることを期待している様子でした。
しかし、結果は散々たるものでした......。
まず、相手の英語が早すぎて、なんと言っているか聞き取れません。聞き返そうにも、なんと言って良いかわからない。
さらに、言いたいことがあっても、パッと口から英語が出てこないので、相手がどんどん話を進めるところに割って入れず、結局何も発言できずじまいでした。
ミーティングの後で、上司は「気にすることないよ」と声をかけてくれましたが、「なんだ、TOEIC800点と言っても対したことないな」という目で見られているように感じ、非常に悔しい思いをしました。
筆者の経験からも、TOEICスコアが高いだけでは、ビジネスの実践の場で英語を使いこなすことはできません。
では、どんなスキルが必要なのでしょうか?
それは「英語でプレゼンができる」、「英語で議論や交渉ができる」スキルです。
ここから具体的に解説します。
英語でプレゼンができる
普段の仕事の場面を想像してみてください。
仕事を進めるには、顧客に提案をしたり、上司・同僚に報告したりすることが必要ですよね。
提案や報告は、一種のプレゼンテーション。つまり、ビジネスにはプレゼンが欠かせないということ。
これは、日本語で仕事をする場合でも、英語でビジネスをする場合でも同じです。
たとえば、以下の場面でプレゼンが求められます。
- 海外企業に商品やサービスの提案をする
- 海外の協業先と定例ミーティングで状況を報告する
- 外国人の上司に進捗報告をする
実際、筆者は海外企業と協働開発をしていますが、毎週のようにWeb会議で進捗を報告しています。パワーポイントを英語で作成し、英語でプレゼンを行います。
このように、「ビジネスレベルの英語力」には、「英語でプレゼンができる」スキルが必要です。
とはいえ、「どうしたら、英語でプレゼンができるようになるのだろう......?」と思いますよね。
もう少し、細分化して2つの要素を解説します。
ロジカルシンキング
そもそも、プレゼン内容が支離滅裂だったら、相手に話が伝わりません。論理的にプレゼンを組み立てるスキルが必要です。
これは、日本語でプレゼンをする場合と同じです。
英語力と関係ないように思えますが、ビジネスで成果を出すために非常に重要なことです。
プレゼンのストーリーが論理的でわかりやすければ、多少英語を話すのにつまずいても相手に理解してもらえます。
反対に、いくら英語がペラペラでも中身が論理的でないと、相手に何を言っているのか伝わりません。
私たち日本人は英語にハンデキャップがあるからこそ、プレゼンの事前準備に力を入れるべきです。
以下の記事には、プレゼンの構成を作るのに役立つテクニックを紹介しています。気になる場合はチェックしてみてくださいね。
⇨ご参考:英語プレゼンのスライド構成と作り方の例|パワポの書き方のコツも紹介
相手に理解してもらえるレベルの発音と流暢さ
相手が理解できるレベルの発音と流暢さも大切です。
「発音はカタカナ英語でよいから、中身が大事」と言われることがあります。ノーベル賞受賞者のプレゼンテーションを引き合いに出し、「カタカナ発音でも国際舞台で活躍できる」という人もいます。
たしかに、中身が大事なのは間違っていませんし、ノーベル賞をとれるくらい成果を出していて、世界的に著名であれば、聴衆がぜひとも話を聞きたいと思うため神経を集中させて聞いてくれます。
しかし、筆者のように、飛び抜けた成果を出していない場合は、相手がストレスなく聞いてくれる努力をする必要があります。
とはいってもネイティブレベルの発音は必要ありません。“L”と“R”を区別するのが苦手でも問題ありません。
ポイントは、英語らしいリズムやイントネーションを意識すること。
抑揚が少ない日本語と違い、英語は音の強弱や高低が豊かです。リズムとイントネーションを身につけると、グッと英語らしく聞こえるようになり、外国人にも伝わりやすくなります。
たとえば、”banana”というとき、「バナーナ」とアクセントをつけるのがポイントです。アクセントさえ押さえれば「ベナーナ」、「ボナーナ」と発音しても通じます。しかし「バナナ」のようにアクセントの位置を待ちがえると理解してもらえません。
このように、相手に理解してもらうために、リズムやイントネーションを身につけるのがオススメです。
「リズムやイントネーションを身につけるには、どうしたら良いの?」という場合は、以下の記事をチェックしてみてください。
⇨ご参考:【本質】英語のリズムが身に付く5つのコツ|ネイティブに伝わるルール
英語で議論や交渉ができる
仕事を進める上で、議論や交渉は避けて通れませんよね。たとえば、以下のようなシチュエーションです。
- チームメンバーとアイディア出しのための議論
- プロジェクトの重要事項に関する議論
- プレゼン内容に対する質疑応答
- 顧客との価格交渉
自分の専門分野に関しては、日本語と同程度の議論や交渉をこなすレベルの英語力が求められます。
とはいえ「議論や交渉ができる英語力って、具体的にはどんなスキルがあれば良いの?」と疑問に思う人もいますよね。
以下で2つの要素に細分化して、具体的に解説します。
相手の発言を聞き漏らさず理解するリスニング力
議論や交渉を成功させるためには、相手の発言をしっかりと聞き取る必要があります。発言を聞き取れないと、そもそも議論や交渉にならないからです。
筆者も、かつてリスニング力が足りなくて悔しい思いをした苦い経験があります。
アメリカの顧客とのミーティングで筆者がプレゼンをした後、相手から質問を受けました。アメリカ人のネイティブで、ペラペラとものすごいスピードでまくし立ててきます。
筆者には、相手の英語が呪文のように聞こえ、何を言っているのかまったく分からず頭が真っ白になってしまいました。
相手から何度か「お前はどう考えているのだ?」と問いかけられているのに、そもそも何のトピックについて聞かれているかもわからない。パニック状態でフリーズしてしまいました。
次第に相手がイライラしだして最後には「もういい!」となる始末。その結果、相手からの信頼を失ってしまいました。
筆者のような失敗を避けるためにも、リスニング力を身につける必要があります。
では、具体的にどのくらいのリスニング力が必要なのでしょうか?
目安は、TOEICの音声をほぼ完璧に聞き取れるレベルです。
「え......。それはハードルが高すぎる......」と思う人もいるかもしれませんが、心配いりません。実はTOEICの音声はネイティブが話すスピードと比べるとゆっくりなので、私たち日本人でも正しい学習法を実践すれば誰でも聞き取れるようになります。
具体的な勉強法については、以下の記事にまとめたので読んでみてください。
⇨TOEICのリスニング勉強法と4つの対策のコツ【社会人向け】
議論に割り込むスピーキングの瞬発力
もう一つの要素は、議論に割り込むスピーキングの瞬発力です。
なぜなら、仮に相手の発言を聞き取れて理解できても、レスポンスが遅すぎると次の話題に移ってしまい、結局発言できないからです。
日本語で議論をしている場面を想像してみてください。
相手が5秒も10秒も沈黙していたら、「このトピックで話したいことはないのだな」と感じて、次の話題に移ると思います。
英語が口から出てこず沈黙している日本人を見る外国人も、同様に感じています。スピーキングの瞬発力がないと、議論や交渉の場で発言できなくなってしまいます。
また、グローバルなビジネスの場では、ミーティングの参加者はガンガン発言します。相手が言い終わるのを待たずに割り込んで話しだすことも多いです。
そんなときに何も発言しないと、相手から「何も考えていない、意見を持っていない人」と捉えられてしまいます。
実際、筆者も以前はスピーキングの瞬発力が足りず、失敗をした経験があります。
ミーティングの場で、色々と言いたいことがあったのに英語が口から出てこない。「あぁ、これは英語でなんと言ったらいいんだろう」とまごついているうちに、話題が変わってしまい一言も話すことができませんでした。
後になって「日本語なら、言いたいことがたくさんあったのに......」と悔しい思いをしました。
筆者のような失敗をしないためにも、議論に食いついていくスピーキングの瞬発力が必要です。
ビジネスレベルの英語力を測定する方法
続いて、ビジネスレベルの英語力を測定する方法について解説します。
ビジネスレベルの英語力を測定できる試験
ビジネス英語レベルを測定できる試験には以下のものがあります。
- TOEIC
- 英検
- VERSANT
TOEIC L&R
就職や転職の際に、志願者のTOEICスコアを参考にする企業はたくさんあります。
TOEIC公式サイトによれば、TOEICを活用している企業・団体は160カ国に約14,000あり、日本だけでも約2,900以上にのぼります。
さらに、採用時にTOEICスコアを要件・参考にしている企業は44.9%。将来的に要件・参考とする可能性がある企業も含めると、全体の半数以上にもなります。
記事の前半で解説したように、TOEIC800点がビジネス英語レベルの目安です。
英検
英検はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を評価する試験です。
文部科学省の「英語の資格・検定試験に関する基礎資料」によると、英検準1級はTOEIC785点〜944点、英検1級はTOEIC945点以上です。
つまり、英検準1級がビジネス英語レベルの目安となります。
VERSANT
VERSANTはロンドンに本社を置くグローバル企業Pearsonが手がけるスピーキングテストです(日本では、日本経済新聞社がパートナー企業になっています)。
スマホやパソコンを使って、自宅にいながら20分程度で受けられる試験です。
VERSANTは80点満点のテストで、英語力を測る国際的な指標CFER(セファール)に準拠しています。
「ビジネス英語レベル」の目安はVERSANTで53点。
文法や語彙のミスがあっても、外国人となんとか議論ができるレベルです。
筆者も実際にVERSANTを受けてみましたが、かなり難しい試験です。TOEICのリスニングとは異なり、背景に雑音のある状態で英語音声が流れたり、訛りがあったりします。
自動音声に従って英語で回答するスタイルですが、ボーッとしていると、よくわからないままテストが進んでしまう。
TOEIC800点以上ある人でも、50点以上を取るのは簡単ではありません。
「実践的なビジネス英会話力をチェックしたいな」という場合は、力試しのつもりでVERSANTにチャレンジしてみてください。
ビジネスレベル≠ネイティブレベル
ここまで読んで「ビジネスレベルの英語力って、ネイティブ並の英語力が必要なのかな……」と感じた人もいるかもしれませんが、ネイティブレベルの英語力は必要ありません。
- 訛りは気にしなくてOK
- 話すのがゆっくりでもOK
- 中学レベルの文法や単語を使いこなせればOK
シンプルな英語で良いので、相手の発言を理解し、自分が伝えたいことを適切に伝えられるスキルを身につけることを目指しましょう。
社会人がビジネスレベルの英語力を独学で習得する3つのステップ
ここまで、ビジネスレベルの英語力について具体的に解説してきました。
「なんか、ハードル高そう......。」と思った人もいるかもしれません。
ここからは、独学でビジネスレベルの英語力を身につける3つのステップについて解説します。
中学レベルの文法、単語をマスターする
現状TOEIC600点未満の場合、中学レベルの文法や単語を復習してマスターするのがおすすめ。
「え、今さら中学英語?」と思うかもしれませんが、中学英語をマスターすればビジネス英語の大半をカバーできます。
たとえば、次の文章を英語にしてみてください。
交渉の最終段階で使われる表現です。これを英語に訳せますか?
中学英語を使いこなせれば、パッと英訳できるはずです。
こんな感じで、ビジネス英語の大半は中学レベルの文法や単語でカバーできます。
基礎がための具体的な勉強法について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
相手の発言を理解して、言いたいことを伝える英会話スキルを身につける
TOEIC600~800点くらいの中級者が取り組むべきは「相手の発言を理解して、言いたいことを伝えるスキル」を身につけること。
具体的には次のスキル。
- 英語のスピードについていけるリスニング力
- 間をおかず瞬時に発言できるスピーキング力
これらの本質的な英語力を身につければ、 一気に英語を使いこなせるようになります。
リスニング力の伸ばし方
リスニング力を短期間で伸ばすには、意識的に英語を聞く練習をするのがポイント。
漫然と英語を聞きながすだけだと、なかなかリスニング力は伸びません。
では、具体的にどうしたら良いのか?
おすすめなのは、シャドーイングとディクテーションです。
シャドーイングは、英語音声の後に続いて発声するトレーニング。「自分でしゃべれる英語は聞き取れる」ので、英語音声をマネして、喋る練習をするとリスニング力が伸びるわけです。負荷が高いトレーニングですが、2〜3ヶ月続けると効果を実感できるはずです。
⇨ご参考:シャドーイングの4つの効果と正しいやり方〜最強の英語トレーニング〜
ディクテーションは、聞き取った英語音声を書き起こすトレーニングで、細かな音に注意を向けられるようになります。ネイティブが話す英語を正確に聞き取れるようになるので、チャレンジしてみてくださいね。
⇨ご参考:英語のディクテーションの正しいやり方と3つの学習効果
以下の記事にはシャドーイングやディクテーションの他にも、おすすめなリスニング勉強法を紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
⇨英語リスニングの勉強法|効果的な上達法4つのステップを紹介
⇨英語を読めるけど聞き取れない!3つの原因とリスニングの勉強法を紹介
スピーキング力の伸ばし方
TOEICでハイスコアを取れるのに、英語を話すのが苦手な人もいますよね。
原因は「知っている」知識を「使える」知識に変えられていないからです。
TOEICでハイスコアを取れる人は、基礎的な英語の知識は十分にある。ただ、その知識を使いこなせていないから口から英語がぱっと出てこないわけです。
そんな人におすすめなのが、瞬間英作文トレーニング。
瞬間英作文は「日本語→英語」の変換を高速化する練習です。このトレーニングをやると、自然と英語が口からついて出てくるようになります。
瞬間英作文のやり方や効果については、以下の記事に詳しく解説したのでチェックしてくださいね。
⇨【注意】瞬間英作文のやり方を間違えると効果が出ない|正しいトレーニング法を解説
瞬間英作文以外にも、スピーキングを伸ばす勉強法はあります。以下の記事に解説したので読んでみてください。
⇨【失敗談あり】英語スピーキングの勉強法6選~1日30分で上達するコツ~
ビジネスシーンに適切なフレーズを覚える
基礎力とリスニング力、スピーキング力を身につけたら、ビジネスに使えるフレーズを覚えるのがおすすめです。
さまざまなフレーズがありますが、中でも「丁寧な英語表現」を覚えておくと便利です。
なぜなら、日本人が思っている以上に遠回しな英語表現が使われるからです。
ポイントは、「言いたいことははっきり伝えつつ、オブラートに包んでソフトなひびきにすること」。
といっても、難しくはありません。具体例をあげて説明します。
トッピングを付けると丁寧になる
「教えてください」とお願いをするときの丁寧さを、10段階レベルで紹介します。
レベルが上がるほど、丁寧さが増します。
(詳細を教えてよ)
② Please tell me more details.
(詳細を教えてくださいよ)
③ Will you tell me more details?
(詳細を教えてくれるよね)
④ Can you tell me more details?
(詳細を教えてくれますか?)
⑤ Would you tell me more details?
(詳細を教えていただけますか?)
⑥ Could you tell me more details?
(詳細を教えていただけますでしょうか?)
⑦ Could you possibly tell me more details?
(できましたら、詳細を教えていただけますでしょうか?)
⑧ I wonder if you could tell me more details.
(詳細教えていただけたらと思うのですが)
⑨ I was wondering if you could tell me more details.
(詳細を教えていただけたらありがたく存じますが。
⑩ Would you mind if I asked you to tell me more details?
(詳細を教えてくださいとお願いしてもお気を悪くなさらないでしょうか)
“tell me more details”が伝えたいメッセージの「メイン料理」に相当します。レベル②~⑩で使われている“Could you”, “I was wondering if”などの表現は「トッピング」で、表現を丁寧にするために使われます。
ビジネス英会話では、最低でもレベル5以上の表現を使うのがおすすめです。特にクライアント(お客様)が相手の時は、レベル7以上の表現を使うと間違いがありません。
このような感じで、ビジネスシーンに適切な表現を使いこなせると、相手からも「この人の英語は洗練されているな」と思ってもらえます。
1日1つビジネス英語フレーズを覚える
とはいえ、ビジネス英語のフレーズは非常に多くあるので、この記事では紹介しきれません。
「ビジネス英語のフレーズをマスターしたい!」という人にオススメなのがHiNativeTrek(ハイネイティブトレック)という英文添削サービスです。
ビジネス英語に特化したフレーズに関する課題を1日1題取り組み、ネイティブ講師からフィードバックを受けられます。
スマホアプリに対応しているので、隙間時間にいつでもどこでも取り組めるのも魅力。
1日1題の課題を提出すると、ネイティブ講師から非常に丁寧なフィードバックが返ってきます。フィードバックを読み、正しいイディオムの使い方を覚えたり、自分の間違いに気づけたりします。
- 課題に取り組む
- 講師からのフィードバックを読む
この一連の学習は10分〜15分程度ですが、着実にビジネス英語表現を身につけることができます。
HinativeTrekの教材は、アル・ゴア元副大統領、フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏などの同時通訳を務める関谷英里子さんが作成に関わっているので、教科書的な通り一辺倒な英語表現ではなく、実践的な表現を学べます。
ただし、ネイティブ講師のフィードバックはすべて英語です。英語の基礎力を身につけた後に取り組むのがオススメです。
\実践英語を1日1題/
ビジネスレベルの英語力を最短で習得できるオススメスクール4選
続いて、ビジネスレベルの英語力を短期間で身につけられる英語スクールを紹介します。
ここで紹介するスクールは、普通の英会話スクールとは一味違います。
専属のコーチが、徹底的に学習をサポートしてくれる「英語コーチングスクール」と呼ばれるスクールです。
その中でも、ビジネスレベルの英語力を最短で身につけられるスクールを筆者が厳選しています。各社無料体験を実施しているので、ぜひ試してみてください。
最低でも2社、できれば3社の無料体験を受けて比較することをオススメします。実際に無料体験を受けると、Webの記事を読むだけではわからない雰囲気や相性がわかり、スクール選びに失敗しなくなります。
ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)|効率的に英語力を身につける
ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)は、最高効率で英語力を伸ばしたい人におすすめのスクールです。
社会人に人気のスクールで一時は600人待ちとなっていたほど。
「3ヶ月でTOEIC300点アップ」などの成果を出す受講生は一人や二人ではなくゴロゴロいます。
もちろん、TOEICスコアが伸びるだけではありません。
イングリッシュカンパニーでは、ビジネスで必要となる「相手を説得する英語力」を身につけることを目指しています。つまり、プレゼン、議論、交渉をするときに必須となる英語力が身につきます。
なぜ、短期間で英語力が爆上げするのでしょうか?
それは、トレーナーの専門性が高いから。
大学で第二言語習得論(*)や言語学などを学んだ方が多く在籍しています。
(*)第二言語習得論:人が外国語を習得するプロセスを研究する学問領域
専門性が高いと何が良いのか?
受講生の弱点をピンポイントで指摘し、弱点を克服するトレーニングを提案してくれます。そうすると、無駄な勉強を一切することなく、効率的に英語力を伸ばせます。
また、トレーナーが全員日本人なのもポイント。
講師が外国人だと、聞きたいことがあっても英語でなんと聞いたら良いか分からず質問できずに終わってしまうことがあります。
それに、講師自身は英語に苦労したことがないので、英語力が伸びない日本人のことを本当の意味で理解できません。
イングリッシュカンパニーのトレーナーは日本人なので、どこにつまずいているかを理解してもらえ、丁寧にサポートしてもらえます。
無料体験レッスンだけでも受ける価値あり
「仕事が忙しいから、あまり時間をかけずにビジネス英語を身につけたい」という方は、まずはイングリッシュカンパニーの無料体験レッスンを受けてみてください。
完全無料ですし、無理な勧誘をされることもないので安心です。
イングリッシュカンパニーの無料体験レッスンを受けると、あなたの英語力の課題をピンポイントで診断してもらえますよ。
課題を克服するトレーニングを提案してもらえるので、今後の英語学習の大きなヒントになるはず。
無料体験を受けるだけで、「こんなに効率的な英語学習法があったのか......」と驚くはずです。
\独学の3.8倍の効率で英語力が伸びる/
最大10万円OFF
スクール所在地 | 15校(東京、埼玉、横浜、京都、大阪、神戸)、オンライン |
コース | パーソナルトレーニング(TOEIC対策、ビジネス英会話) |
料金 | 3ヶ月61.6万円(入会金込み、税込) ※最大10万円引きとなる、一般教育訓練給付金対象コースあり |
プログラム内容 | マンツーマン英語レッスン 90分×週2回 毎日のチャットサポート |
スピークバディ パーソナルコーチング|コスパ良くスピーキング力アップ
スピークバディ パーソナルコーチングでは、日本人が苦手とするスピーキングに特化した、格安のスクールです。
英語コーチングスクールは、短期間で英語力を伸ばせる優れたサービスですが、料金が高めなのがネックです。相場は3ヶ月で50〜60万円程度。
⇨ご参考:安いけど質の高い英語コーチングスクール8社を厳選|料金相場と比較
スピークバディ パーソナルコーチングは相場の約1/2の料金(3ヶ月283,300円)。
もちろん、料金が安いだけでなく質も高い。
コーチは、単に「英語ができる」だけでなく、「英語でビジネス経験がある」人を厳選して採用しています。実際、コーチに対する満足度は非常に高く96%の受講生が10点満点で9点以上をつけています。
また、第二言語習得論に基づく効率的なカリキュラムを採用しており、1日1時間の勉強で、3ヶ月間で英語力をワンラックアップさせることができます。
実際に、スピークバディの卒業生はCFER-J(セファージェイ)と呼ばれるコミュニケーション力をはかる指標(*)でレベルアップしています。
(*)CFER-J:日本人の英語コミュニケーション力を測る指標。国際基準CFER(セファール)を日本人向けにアレンジしたもの。
具体的には、4割の受講生が2〜3ランクアップ、7割が1ランクアップ以上を達成。
下の表を見るとわかりますが、CFER-Jを1ランクアップさせるのは、本当に大変です。
それを、1日1時間の学習を3ヶ月で達成できるのはすごいことです。スピークバディの学習の密度が濃いからこそ、短時間の勉強でも成果が出るわけです。
「仕事で使えるスピーキング力を身につけたい!」という場合は、スピークバディ パーソナルコーチングの無料カウンセリングを受けてみてください。
「これなら、英会話が伸びそう!」と実感できるはずですよ。
\1日1時間で話せる英語が身に付く/
スクール所在地 | オンラインのみ |
コース | 入門コース、スピーキングコース初中級、スピーキンコース上級 |
料金 | 3ヶ月28.38万円(入会金なし、税込) |
プログラム内容 | ・週1回の通話コーチング ・毎日の学習報告とフィードバック ・アプリ「スピークバディ」の使用(通常3,300円/月) ・目標設定 ・学習内容のアドバイス ・発音のフィードバック |
スパルタ英会話|グローバルビジネスで活躍したい人へ
スパルタ英会話は、グローバルビジネスで勝負できる英会話力を身につけられるスクールです。
英会話習得に必要なのは次の3つの要素です。
- インプット
- アウトプット
- モチベーションの維持
従来の英語スクールは、上記3つの要素全てを満たすところがありませんでした。
英会話スクールやオンライン英会話では、アウトプットの機会は作れてもインプットが不足しがち。
反対に、英語コーチングスクールでは、十分なインプット学習はできるけれどアウトプットの場がなかったりします。
スパルタ英会話では、以下のカリキュラムを提供しており、英会話習得に必要な3つの要素を網羅しています。
ビジネスレベルの英会話力を身につける要素がすべて揃っており、全くスキがありません。
- マンツーマンレッスン|仕事の専門分野に合わせた英語レッスン
- グループレッスン|ビジネス英会話の練習試合
- コンサルティング|効率的に英語学習のサポート
特に、グループレッスンは受け放題なので、日本にいながら留学に行ったのと同じような英語漬けの環境を作ることもできます。
スパルタ英会話の受講生は、実践的なビジネス英会話を身につけて、大きな成果を挙げています。
- 英語のミーティングで積極的に発言できるようになった
- 仕事をしながら世界一周の船旅に出る夢を叶えた
スパルタ英会話はガチの英会話力を身につけるのを目標にしているので、「テクニックを使ってTOEICのスコアを上げられればOK」という人には向いていません。
反対に、グローバルに活躍できる本気の英語力を身につけたい人は、スパルタ英会話がオススメです。
\実践で使えるビジネス英会話を身につける/
スクール所在地 | 新宿、オンライン |
料金 | 3ヶ月54.01万円(税込) |
プログラム内容 | マンツーマンレッスン(50分×週1回) グループレッスン(受け放題) 英語コンサルティング(50分×2週に1回) 日々の学習サポート |
レアジョブ スマートメソッド|ビジネス英会話を身につける
レアジョブ スマートメソッドは、オンライン英会話の大手『レアジョブ』が手がける4ヶ月の短期集中型プログラムです。
スマートメソッドには、「成果保証制度」があります。プログラムを受講しても、レアジョブレベル(CFER-Jレベルに対応)がレベルアップしなかったら、無料でサポートを延長する制度です。
プログラム内容に、相当の自信があることがわかりますよね。筆者は、スマートメソッドの担当者に話を聞きましたが、実際には成果保証制度を使った人はいないとのことでした。
つまり、スマートメソッドを受講した人は全員、レベルアップを果たしているということ。
なぜ、スマートメソッドで英会話レベルを伸ばせるのか? その秘密はレッスンの仕組みにあります。
↓
習ったフレーズで会話を実践
↓
講師が気づいた間違いを指摘
このスタイルで学習をすると、どうしてもスピーキングが伸びるのに時間がかかってしまいます。なぜなら、少しずつしか表現を覚えたり改善したりできないからですね。
一方、スマートメソッドを使用したレッスンは以下の流れです。
↓
講師がCFERに基づきスピーキングを「見える化」
「できないこと」に特化した指導
↓
指導にしたがって反復練習
- レッスンごとに、受講生が話すのを聞いて瞬時にCFER-Jレベルを判定
- 受講生が話した内容を、リアルタイムでテキストに書き出し、その場で添削
毎回のレッスンで、「スピーキング力を判定⇒その場で改善のアドバイス」との流れ。だから、どんどんスピーキング力が伸びるんです。
でも、「オンライン英会話の講師が、こんなことできるの?」って疑問に思いますよね。私もそう思いました。
実はスマートメソッドのレッスンを担当する講師は、通常のオンライン英会話の講師とは別枠で正社員として採用されています。
第二言語習得論(外国語を身につけるプロセスを研究する学問)の専門性があり、CFERに準拠したフィードバックができるプロフェッショナルです。
だから、スピーキング力の即時フィードバックや添削ができるわけです。
実践的なビジネス英会話を身につけたい場合は、レアジョブ スマートメソッドがおすすめです。
無料カウンセリングを受けると、スピーキングテストを受けられます。この無料スピーキングテストを受けるだけでも価値があります。なぜなら、自分のレベルを知って今後の学習に活かすことができます。「スピーキングが苦手だな......」と感じる場合は、無料カウンセリングに申し込んでみてください。
完全オンライン | |
料金 | 4ヶ月55万円(税込) |
プログラム内容 | ホームワーク オンライン英会話レッスン(50分×週5回) Weeklyテスト(週1回) スピーキングテスト(計3回) |
ビジネス英語に関する「よくある質問」
続いて、ビジネス英語に関するよくある質問に回答します。
ビジネスレベルの英語力を習得するのに何年かかりますか?
現状の英語レベルによって異なります。
一例として、TOEIC800点をとるまでにかかる時間の目安を紹介します。
オックスフォード大学出版の資料によると、現在のスコアを100点伸ばすには、およそ200〜300時間の勉強が必要です。
仮に、現状のTOEICスコアが500点である場合、800点に到達するまでに600〜900時間(*)かかるということ。
(*)(800点-500点)×200時間=600時間、(800点-500点) ×300時間=900時間
1日1時間、英語学習に取り組んで2〜3年かかる計算です。
「え......2〜3年もかかるの?」と思う人もいるかもしれませんが、学習効率を高めれば、もっと時間を短縮できます。
この記事で紹介したENGLISH COMPANYでは、2〜3ヶ月でTOEICスコアを300点伸ばす受講生が次々と出ています。
短期間でビジネスレベルの英語力を身につけるには、専門家の力を借りるのが効率的です。
外資系企業に必要な英語レベルはどのくらいですか?
転職活動時の、目安としてはTOEICスコアで800点です。TOEIC800点あれば、英語力が原因で書類選考の足切りに引っかかる可能性は低くなります。
ただし、TOEICスコアが高いだけで英語を使いこなせないと、入社後に苦労することになります。
具体的には、以下の本質的な英語力を身につけておくことが重要。
- 英語でプレゼンテーションができる
- 英語でビジネスの議論や交渉をこなせる
これから「外資系企業への就職や転職を目指したい」という場合は、TOEICスコアだけでなく本質的な英語力を身につけることを目指しましょう。
ビジネス英語で必要な読み書きのレベルはどれくらいですか?
ビジネスでは、さまざまな文書を読んだり書いたりする必要があります。
- レポートや報告書
- プレゼン資料
- 論文
- 雑誌や新聞
CFERのレベル別スキルの中から、読み書きに関する記述を抜き出しました。
ビジネスレベルとされるB1, B2を見ると以下の記述があります。
B1|身近な話題や興味のある話題について、筋の通ったシンプルな文章を作成することができる。
B2|自分の専門分野である技術的な議論も含め、抽象的または具体的な話題で、複雑な文章を理解できる。また、幅広い話題について、明確かつ詳細な文章を作成することができる。
まとめると、「専門分野について書かれた文書で複雑な文章を理解したり、論理的でわかりやすい文章を書ける」という感じです。
まとめ|ビジネスレベルの英語力は誰でも身につけられる
この記事では、筆者の考える「ビジネスレベルの英語力」を定義しました。
- TOEIC800点以上
- 英語でプレゼンテーションができる
- 英語でビジネスの議論や交渉をこなせる
たしかに簡単なことではありませんが、上記のスキルを身につける英語でビジネスをすることができます。
この記事で紹介した方法を実践して、ぜひビジネスレベルの英語をマスターを目指してください。
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